2023年23時30分にYAHOOニュース(テレビ朝日)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京・六本木の繁華街にあるマンションで16日午前10時半過ぎ、爆発火災があり、3人がけがをしました。
現場は、地下鉄の六本木一丁目駅に近いオフィスビルや飲食店、そして昔ながらの集合住宅が混在する地域でした。
1階の住人:
「ドカンって感じで、鼓膜が破れそうになった衝撃波。隕石が落っこちたのかと思った。もう一回爆発があったら、死ぬなと。命の危険を感じた」
火は約2時間半後にほぼ消し止められましたが、焼けた2階にいた男性2人が負傷しました。
1人は顔や両腕に全治2カ月の火傷を負って入院中です。
2人は、建物に入る不動産会社で働いていました。
スプレー缶のガスを抜いていたところ、爆発して火事になったとみられます。
約4年前の教訓は、生かされませんでした。
札幌市で、ビルなど8棟が損壊し、44人の負傷者を出した爆発事故。
不動産業者の従業員が、消臭スプレーの缶を処分するため、室内で80本近くのガスを抜いて、湯沸かし器をつけたとき、大爆発を起こしました。
当時の店長は、重過失激発物破裂などの罪で有罪判決を受けました。
今回の六本木での爆発事故の詳細が徐々に明らかになってきました。
警視庁によりますと、不動産会社は、マンションの2部屋を事務所と倉庫として使っていて、その倉庫には、大量のスプレー缶を置いていました。
不動産会社が経営する別のマンションから出たごみとみられます。
従業員は、先の尖ったハンマーなどでスプレー缶を叩き、穴を開けて、ガスを抜いていたようです。
その数、30~50本ほど。
火元のマンションの関係者:
「トントンたたくような音。何か作業をしているのかなと。聞き慣れない音が継続的に鳴っていた」
やり方次第で大きな被害をもたらすスプレー缶の処理は、どうすればよいのでしょうか。
港区のごみ処理施設を訪ねました。
スプレー缶の処理で注意すべきことは、事業用でも家庭用でも変わりません。
みなとリサイクル清掃事務所・引間清掃事業係長:
「中身を使い切ってから出していただきたいが、どうしても中身が残った状態で出すときは、透明や半透明の袋に分けていただいて、『中身入りのスプレーが入っている』と表示して出していただきたい」
港区では、2010年ごろに専用の機械を導入して、スプレー缶の中身が入っていても、安全に処理ができるといいます。
しかし、ほかのごみと混ざると、リサイクルの過程で爆発火災が起きることもあり、分別は絶対に必要です。
スプレー缶に穴を開けてガスを抜くことについては、こう話します。
みなとリサイクル清掃事務所・引間清掃事業係長:
「穴は開けないで結構です。穴を開けるときに火災の恐れがあるので、穴開けは絶対にしないでください」
環境省も、札幌での爆発事故を受け、スプレー缶に穴を開けないで処理するよう全国の自治体に求めています。
対応済みの自治体は、まだ4割。
自治体によって処理法が異なるため、確認が必要です。
小田原市の元消防職員で防災アドバイザーの永山政広さんによりますと、
「一般的なスプレー缶1本で一部屋を爆発させる恐れあり、都市ガスなどと違って、においもない。十分注意が必要だ」
といいます。
また、環境省の通知で『穴開け不要』としていても、自治体によっては『穴開け推奨』している理由について、永山さんは、
「使い切らないことで、ごみ収集中の事故もなくなっていない。そのため『穴開け』を推奨している自治体もある。穴を開ける行為自体、発火の可能性もあり、大変危険。使い切っての処理を使う側も行政側も改めて意識すべき」
と話します。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a5b4a591984e09769098b3b652574d51b9fb5888
(2023年12月10日 修正1 ;追記)
2023年12月8日16時36分にNHK NEWS WEBからは、部屋は解体業者が倉庫として使っていた、ライターをハンマーで叩いた際に点火装置から火花が出たことが原因らしい、小雨で寒かったため部屋は閉め切っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
ことし1月、東京 六本木のマンションで爆発が起きて2人がけがをした事故で、警視庁は、スプレー缶などのガス抜きの作業中に必要な安全措置を怠ったために爆発を起こさせたなどとして、ビルに入る会社の社長ら3人を書類送検しました。
この事故は、ことし1月、東京 六本木のマンションで爆発が起き、7階建ての建物の一部が焼けたほか、近くの共同住宅など、ほかの7つの建物でも窓ガラスが割れるなどの被害が出ました。
その後の警視庁の調べで、この建物に入る解体業を営む会社の倉庫では、スプレー缶やライターのガスを抜く作業が行われていて、室内に可燃性ガスが充満するなかでライターをハンマーでたたいた結果、点火装置から発生した火花がガスに引火して爆発が起きたとみられるということです。
作業に当たった従業員の2人は、顔や手などにやけどの大けがを負ったということです。
警視庁は、必要な安全措置を怠ったために爆発を起こさせたなどとして、44歳の社長と従業員2人の合わせて3人を業務上過失激発物破裂などの疑いで8日、書類送検しました。
調べに対して3人は、「小雨が降っていて寒かったので、部屋を閉めきっていた」と容疑を認めているということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231208/k10014282241000.html
12月8日16時58分にYAHOOニュース(朝日新聞)からは、爆発前に社長が屋外作業を提案したが雨が降っていたので室内で続けたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都港区六本木のマンションで1月、2階部分が焼ける火災があり、警視庁は8日、廃棄物のスプレー缶などのガス抜きが原因だったとして、現場で作業していた男性ら3人を業務上過失激発物破裂と業務上失火の疑いで書類送検し、発表した。
3人とも容疑を認めているという。
送検されたのは、いずれも都内に住む解体業者代表取締役の男性(44)と、同社社員の45歳と51歳の男性。
捜査1課によると、3人は1月16日午前10時40分ごろ、港区六本木3丁目のマンション一室にある倉庫で、充満していた可燃性ガスにライターの点火装置から出た火花を引火させて爆発を起こし、周辺建物8棟の窓ガラスを壊したり、倉庫内の一部を焼損させたりした疑いがある。
■雨天の日、室内で作業続ける
この日は朝から社員の男性2人が、解体作業で出たスプレー缶やライターなどをハンマーでたたいてガスを抜く作業をしていた。
2人は顔や手などにやけどをし、6カ月などの重傷を負った。
他にけが人はなかった。
爆発前に代表取締役の男性が倉庫を訪れ、外で作業するよう提案したが、雨が降っていて室内で続けたという。
同課は、室内での作業が事故につながったとみている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f7caefca25fef025ac7fef6e2e417fe6e792ef21
12月8日16時23分にYAHOOニュース(産経新聞)からは、室内にはスプレー缶約320本、ライター約500個があったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警視庁捜査1課は8日、業務上過失激発物破裂と業務上失火の疑いで、東京都豊島区の解体業者の社長(44)と従業員の男2人を書類送検した。
検察に刑事処分の判断を委ねる「相当処分」の意見を付けた。
書類送検容疑は1月16日午前、東京都港区六本木のマンション内にある会社の倉庫で、必要な措置をせず、閉め切った状態の室内で、廃棄物のスプレー缶やライターなどをハンマーでたたいてガス抜き作業を実施。
室内に可燃性ガスを充満させ、爆発を引き起こして窓ガラスなどを壊したとしている。
同課によると、倉庫では約320本のスプレー缶や約500個のライターがあり、そのうちの一部の損壊で爆発が起きたとみられる。
この爆発で従業員の男2人はやけどのけがを負ったという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0fbd9b26c63e9324420eaee7c2fcd7929ca28ad1
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。