2018年11月22日10時35分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日夜の羽田発福岡行きの日本航空(JAL)最終便が、定員より多く予約を受けつける「オーバーブッキング」のため欠航した。
約400人に影響がでた。
JALによると、欠航したのは21日午後7時45分出発予定の便。
375席に対して401席の予約を受け付けた。
その場で22日の便への変更に応じてくれる人もいたが、最終的に4席が不足したまま乗客を機内に案内したうえで、スタッフが調整を図った。
午後8時10分ごろにめどがついたが、福岡空港の滑走路を利用できる午後10時までに着陸できないと判断し、急遽、欠航することにしたという。
多くの乗客は、各自で手配したホテルに泊まったり、臨時開放されたターミナルビル内で過ごしたりし、22日早朝の臨時便で福岡へ移動した。
同社によると、キャンセルなどを見込んで定員以上の予約を受け付けることは通常の手続きという。
混雑具合など、さまざまなデータから上積みできる人数を予測しているといい、同社の担当者は「今回は予測を誤った」と説明した。
出典
『JAL福岡便、予約超過で欠航 羽田で一晩明かす人も』
https://www.asahi.com/articles/ASLCQ34RXLCQTGPB008.html
11月22日18時0分にJ-CASTニュースからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JⅬl335便は19時45分に羽田を出発し、21時45分に福岡に到着するスケジュール。
福岡空港の運用時間は24時間だが、騒音問題が原因で、定期便が利用できるのは7~22時の15時間に限られている。
22時までに到着できないとなれば、原則として欠航を余儀なくされるため、他の便に比べて出発を大きく遅らせることが難しい。
JAL広報部によると、この日のJL335便は、定員375席に対して401人の予約が入った。
そのうち実際にチェックインしたのが395人で、20人が乗れない状態になった。
航空各社では、オーバーブッキングが起こった際に、後続便や他の交通機関に振り替えてもらう人を募集する「フレックストラベラー」制度を運用している。
JALや全日空(ANA)の場合は、同日便に振り替えた人は1万円か7500マイル、翌日以降だと宿泊費に加えて2万円か1万5000マイルをもらえる。
【実は、人数は帳尻合わせられた】
JALでは、19時頃にフレックストラベラーの募集を開始。
最終的には20人から申し出があったため、人数面ではクリアできたが、振替の対応に時間がかかるとして、20時30分に欠航を決めた。
JALは翌22日6時羽田発の臨時便(JL4641便)を飛ばしたが、JALで手配できたホテルは30室程度。
30人程度が空港ターミナルに残って一夜を過ごすことになった。
それ以外の乗客は、自分でホテルを手配したり、一度帰宅したりしたとみられる。
国交省のまとめによると、18年4~6月に国内線10社で起きたオーバーブッキング(不足座席数)は2674席。
そのうち1709人がフレックスストラベラーの募集に応じたが、それでも乗れなかった人が965人いた。
全輸送人員に対する不足座席数の割合は1万人あたり1.26で、乗れなかった人の割合は0.45だった。
出典
『タイムリミット迫ってたのに... JAL痛恨「オーバーブッキング欠航」なぜ起きたか』
https://www.j-cast.com/2018/11/22344391.html?p=all
11月22日19時50分にFNN PRIMEからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
一般的に、「オーバーブッキング」とは定員以上の予約を受け付けるという意味で、「過剰予約」や「オーバーセール」という言い方も使われる。
今回は、どうしてこういう事態になったのだろうか?
そして、予約数はどうやって決めているのだろうか?
日本航空の担当者に聞いてみた。
Q.オーバーブッキングの調整に時間がかかったため飛行機が「欠航」したケースは、過去にもあるのか?
A.オーバーセールにより一部のお客さまにご迷惑をおかけした事例はありますが、オーバーセール処理による欠航はございません。
Q.定員を上回る予約数は、どうやって決めているのか?
A.過去の実績、当時の路線全体の予約状況、便の出発時間などから判断しています。
Q.今回は調整にどのぐらい時間がかかり、いつ欠航を決めたのか?
A.定刻19時45分出発に対し、19時より「フレックストラベラー」の募集を開始いたしました。
並行して、19時30分ごろからお客さまの機内へのご搭乗を開始し、福岡空港の運用時間に間に合うよう、お手続きを進めておりましたが、運用時間に間に合う運航の見通しが立たなくなったことから、20時31分に欠航を決定いたしました。
Q.フレックストラベラー制度はどう適用したのか? 欠航によってどんな対応がとられたのか?
A.当初、フレックストラベラーを募集した際には、お一人様20,000円、もしくは15,000マイルを提供することといたしました。
結果的に当該便は欠航となったことから、すべてのお客さまにお詫び金20,000円をお渡しいたしました。
また、ホテル代・交通費など実費での事後清算を行っておりますとともに、さらなるお詫びとして、お客さまの個別の事情に応じた額をお支払いすることにしております。
Q.普通なら、オーバーブッキングの調節は、どのぐらい時間がかかるのか?
A.目安として、お客さまが空港にお集まりになる時刻(おおよそ定刻の30~40分程度前)から開始する感じですが、調整が必要な場合には、調整が開始できるタイミングから対応を開始しております。
Q.今後、どのような再発防止策を考えているのか?
A.今回の事例を大いに反省し、原因究明を行い、再発防止に努めて参ります。
出典
『なぜ“オーバーブッキング”で欠航…どんな対応をとったのか? JALに聞いた』
https://www.fnn.jp/posts/00391590HDK
11月22日6時46分にNHK首都圏からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
航空関係者によると、オーバーブッキングの調整に時間がかかり、その便が欠航となるのは極めて珍しいという。
出典
『JAL福岡便 定員超えで欠航』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20181122/0021645.html
(ブログ者コメント)
産業安全とは直接関係ない事例だが、
①過去に起きなかったことが初めて起きた
②後がない最終便のオーバーブッキング数は、朝や昼の便に比べ、少なくしていたのだろうか?
という点が気になったので紹介する。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。