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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201811201317分に関西テレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

兵庫県姫路市の病院で、内視鏡検査の際に誤って有害なホルマリン液を注入し患者を傷つけたとして、警察が医師などを書類送検する方針を固めたことが分かった。

 

3年前、姫路市の「SH病院」で、当時70代の男性患者が内視鏡検査の際に、濃度10%のホルマリン液を十二指腸に注入され後遺症があったとして、医師を告訴していた。

 

捜査関係者によると、その後の捜査で、病院の臨床工学技士が、体内に注入する水と間違えてホルマリンを用意し、男性医師がそのまま使っていたことが分かったという。

 

警察は、臨床工学技士と医師が中身を十分に確認せずに誤ってホルマリンを注入し、患者の十二指腸を傷つけたなどとして、業務上過失傷害の疑いで近く書類送検する方針だ。

 

出典

『「水」と間違えて、患者に『有害なホルマリン液』注入 医師らを書類送検へ』

https://www.fnn.jp/posts/2018112012163402KTV 

 

 

1120844分にNHK兵庫からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

姫路市の「SH病院」では、3年前の平成27年7月、56人の患者の体内に誤ってホルマリンを入れる医療事故があった。


このうち80代の男性患者は、内視鏡検査の際、10%の濃度のホルマリン120mℓを十二指腸に注入され後遺症が残ったとして、弁護士が業務上過失傷害の疑いで担当医師を告訴していた。

ほかの55人の患者は、内視鏡の洗浄にだけホルマリンが使われていたということで、健康被害は確認できなかったという。

出典

姫路ホルマリン誤注入書類送検へ

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20181120/2020002382.html

 

 

※事故の翌年、201610132152分に日テレNEWS24からは、男性の息子が告訴状を警察に提出したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

・・・・・

 

本来は精製水を使用すべきところを、劇物のホルマリンを十二指腸に注入された。

 

この後、男性は腸がただれるなどして入院し、今も全身の神経痛などの後遺症があるという。

 

男性の息子

「(父親は)お腹にものすごい激痛があり、涙を流すほど、本当に死にそうなくらいの痛みがあった。

とにかく止めてくれと何度も検査の中止を訴えて必死に抵抗しましたが、看護師に押さえつけられ、麻酔も増量され強行されてしまいました。

同じような医療過誤が二度と起こらないようにするためにも、告訴を決心いたしました。」

 

病院によると、精製水と書かれた容器を使いまわして、ホルマリンを入れていたことが原因だということで、男性と同じ時期に検査を受けた別の患者55人にも誤って注入し、男性を含む全員に謝罪したということだが、この男性だけがホルマリンの量が多く、健康被害が確認されたという。

 

出典

『ホルマリン注入され後遺症 病院を告訴』

http://www.news24.jp/articles/2016/10/13/07343593.html 

 

 

11211425分にNHK兵庫からは、他の55人にはホルマリン注入でなくホルマリンで洗浄した内視鏡を使っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

姫路市の病院の臨床工学技士と医師が、3年前、内視鏡検査をした患者に水と間違えて有害なホルマリンを注入して体を傷つけたとして、警察は21日、業務上過失傷害の疑いで書類送検した。

 

水と間違えて用意されたホルマリンは内視鏡の洗浄にも使われ、ほかにも55人の患者にホルマリンで洗浄された内視鏡が使用されたが、健康被害は確認できなかったため、事件としては立件されなかった。

出典

ホルマリン誤注入疑い書類送検

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20181121/2020002397.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇以下は関西テレビ映像の1コマ。

 

精製水のポリ袋が入ったダンボール箱の「精製水」という表示に×印がつけられているものの、「ホルマリン」が入っているなどの表示はないように見える。


 

〇同じような事例は、2015年に松本市の病院でも起きている。

当該病院では、胃の内視鏡検査に使う薬剤の入ったボトルと同じような色、形状のボトルにホルマリンを入れていたため、間違った。

(本ブログでも紹介スミ)


(2019年4月17日 修正1 ;追記)

 

2019417053分にABCテレビから、技師が略式起訴されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

警察は、医師と臨床工学技士が、誤注入によって男性患者(当時77)の十二指腸を傷つけたなどとして、業務上過失傷害の疑いで書類送検。

 

検察は今月、臨床工学技士を略式起訴し、簡易裁判所が罰金30万円の略式命令を出した。

 

一方、医師は嫌疑不十分で不起訴処分になった。

 

男性患者の家族は、「いまも後遺症に苦しんで家族共々つらい思いをしているのに、このような結果になり、激しい憤りと悔しさがこみ上げています」とコメントしている。

 

出典

兵庫県姫路市の病院でホルマリン誤注入 技士を略式起訴

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190416-00021486-asahibc-l28 

 

 

 

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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