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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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(1/2から続く)

 

1122333分に北海道新聞からは、下記趣旨の解説的記事がネット配信されていた。

 

恵庭市の国有林で20日、北海道森林管理局の森林官・菅田さんがシカ猟の猟銃の誤射で死亡した事故は、ハンターによる安全確保の重要性を改めて浮き彫りにした。

 

エゾシカの増加を受けて、道はハンター育成に力を入れ、新たに狩猟免許を取る人は増えているが、安全への意識や技術も同時に強く求められている。

 

「130mの距離なら、肉眼で人かシカか確認できないはずがない」。

北海道猟友会札幌支部副支部長で、同支部恵庭部会長を務める岩崎さん(男性、72歳)は、なぜ誤って撃ったのか―と、いぶかしむ。

 

誤射をしたとして業務上過失致死容疑で逮捕された札幌市の自営業佐孝容疑者の狩猟歴は4年で、「まだ初心者の部類」(地元ハンター)。

 

恵庭部会では、初心者にベテランを含め複数で動くよう指導しているが、佐孝容疑者は1人で入林した。

「シカが増え、1人で捕れる確率が上がったからでは」と岩崎さんはみる。

 

恵庭部会では、誤射防止へ、スコープではなく肉眼で確認できなければ撃たないよう会員に指導しており、狩猟歴40年の岩崎さんは、「(自分なら)300mの距離でも、肉眼でシカか人かは分かる」。

 

地元ハンターの1人は、「普通は、標的を間違わないため、ヤブから出るのを待つ。今回は、なかなか捕れず、焦っていたのでは」と推測する。

 

道猟友会によると、佐孝容疑者は2014年に同会札幌支部に入り、几帳面な性格だったという。

 

警察によれば、今回使ったのは「サボットスラグ弾」。

弾頭に回転がかかり、小さい弾丸が散開する「散弾」より、殺傷力が高いタイプが一般的という。

 

北海道森林管理局石狩森林管理署(札幌)によれば、シカの猟期、林内で作業する職員は安全対策でヘルメットを白からオレンジ色に変え、オレンジ色のベストを着ける。

菅田さんも着用していた。

 

岩崎さんは20日午前、打ち合わせで菅田さんに会ったといい、「現場の好きなフットワークの軽い人だった」という。

 

道によると、散弾銃やライフルを狩猟で使える第1種銃猟免許の新規取得者は、2002年度の158人から、16年度は438人に増えている。

 

道がシカの個体数抑制へ、狩猟免許の取得試験を年4回に倍増させるなどハンター確保策を講じたことも一因とみられ、若い世代も増えている。

 

事故を受けて道猟友会札幌支部は21日、札幌市内で緊急役員会を開き、会員対象の安全指導会を年内にも開くと決めた。

札幌支部の斎藤支部長(男性、71歳)は取材に、「今までの研修に加え、何かしないといけない」と危機感をにじませた。

 

出典

増える初心者ハンター、安全意識浸透は急務 誤射事故「肉眼で確認できたはず」

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/250594/ 

 

 

 

(2018年12月13日 修正1 ;追記)

 

201812121039分に毎日新聞から、来年3月まで道内国有林で狩猟禁止という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

事件を受け、北海道森林管理局は11日、道内の全ての国有林で来年1月15日~3月末、猟銃を使用した狩猟を禁止すると発表した。

 

都道府県全域の国有林での禁止は道内では初で、全国でも極めて異例。

 

シカ、クマ、ウサギ、カモなど全ての野生鳥獣への狩猟が対象で、わななどによる捕獲は可能。

ただ、シカは深刻な食害被害対策として市町村が実施した場合に限り、一般人の入林禁止などの安全措置を実施すれば認める。

 

道内の猟期は10月からで、シカ以外は1月末まで。

シカの猟期は地域によって異なり、南西部の多くは3月末、十勝やオホーツクでは2月末などという。

 

今回の禁止は、狩猟者に法令やルールの順守徹底を促し、再発防止を図る狙いがある。

 

11月の死亡事件では、ハンターが巡回中の森林官(当時38歳)を誤射。

同局によると、森林官はオレンジ色のヘルメットに赤いジャンパーの目立つ姿で林道上を歩行しており、同局は「確認をせずに法令で禁止されている林道に向け発砲したことは明らか」と指摘した。

 

出典

『恵庭・ハンター誤射 道内全国有林で猟銃使用の狩猟を禁止』

https://mainichi.jp/articles/20181212/k00/00m/040/031000c 

 

 

 

(2019年1月10日 修正2 ;追記)

 

20191988分にNHK北海道から、道有林でも今年3月末まで平日は狩猟禁止になるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

道は、およそ60万haの道有林でも、銃による狩猟を目的とした立ち入りを禁止することを決めた。

立ち入りが禁止されるのは国有林と同じ、今月15日から3月末までで、エゾシカによる農作物などへの被害が拡大するのを防ぐため、道有林内で道職員による森林や林道の調査などが行われる平日に限るという。


道の道有林課は、「今後、事故の原因が究明され、再発防止策が講じられるまで、安全確保を最優先とする必要がある」としている。

 

出典

誤射事故受け道有林も入山制限

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20190109/0006895.html 

 

 

 

(2019年3月11日 修正3 ;追記)

 

20193101732分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

事故を受け、道内のハンターたちが10日、事故防止を考える集会を札幌市内で開いた。

 

札幌市や後志管内余市町在住の狩猟者でつくる「安全銃猟と山林活動を考える有志の会」が主催した。

同会は、ハンターによる誤射事故を繰り返さないための態勢づくりを目指し、今年1月に発足した。

 

集会には、ハンター約30人が参加。

有志の会の安藤さんと、森林管理局の藤本・生態系管理指導官が対談し、事故防止をテーマに意見交換した。

 

藤本さんは、森林管理局職員が山で作業する際は、狩猟者がいることが分かれば近づかないようにしていることを説明し、「互いに同じ区域に入らないような配慮が必要だ」と強調した。

 

安藤さんは、山に入るバックカントリースキーヤーが増えていることを指摘し、「レジャー客の事故が起きないようにする対策も考えたい」と話した。

 

出典

猟銃誤射防止考える 道内ハンターが集会 札幌

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/284831/ 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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