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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20181121136分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

20日午後1時50分ごろ、恵庭市盤尻(ばんじり)の国有林で、北海道森林管理局恵庭森林事務所の森林官・菅田(すがた)さん(男性、38歳)が、シカ猟をしていたハンターに猟銃で腹部を撃たれた。

菅田さんは、搬送先の病院で約1時間半後に死亡が確認された。

 

警察によると、ハンターは札幌市の40代男性で、「動物と間違えて撃った」と説明。

菅田さんとハンターの男性は約130m離れていた。

 

警察は男性が誤射したとみて、業務上過失致傷の疑いで事情を聴いており、容疑が固まり次第、逮捕する方針。

 

警察などによると、菅田さんは同僚の50代男性と、倒木処理のために恵庭市のラルマナイの滝周辺の国有林に入って、林道近くで作業していた。

安全確保のため、オレンジ色のヘルメットを頭にかぶっていたという。

 

ハンターの男性は道の狩猟免許があり、散弾銃を持って山林で1人で猟をしていたという。

菅田さんと男性は面識がなかった。

 

捜査関係者によると、男性は発砲後に菅田さんに散弾が当たったことに気づいた。

現場は携帯電話の通信圏外だったため、近くの駐車場に止めた自身の車で、同僚職員とともに約2km離れた通話可能な道道まで菅田さんを搬送。

同僚職員が110番した。 

菅田さんはドクターヘリで札幌市内の病院に運ばれた。


現場は恵庭市役所から西に約14kmで、道道恵庭岳公園線沿いの山林。

免許所持者によるシカ猟が可能な区域と禁止区域が混在しており、今季の可猟期間は10月1日~来年3月末となっている。

 

道のまとめでは、過去10年間に道内で発生した猟銃の発砲による事故は14件。

このうち誤射が原因とみられる死亡事例は、2011年2月に胆振管内厚真町と、13年11月に空知管内新十津川町で計2件起きている。

 

出典

「動物と間違え」ハンター誤射、男性死亡 恵庭の山林

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/250155/ 

 

 

1121日付で毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

警察の調べでは、菅田さんは50代の同僚と国有林内の林道を巡回中で、オレンジ色のヘルメットに赤いジャンパー姿だった。

 

当時、佐孝容疑者と菅田さんは100~200m離れていたとみられる。

 

出典

『銃誤射・鹿猟中に 男性森林官死亡 容疑の男逮捕』

https://mainichi.jp/articles/20181121/dde/007/040/046000c 

 

 

1121913分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

警察によると、菅田さんは同僚の50代男性と倒木を片付けていた。

 

出典

「シカと間違えた」誤射で死亡させた疑い 自営業の男逮

https://www.sankei.com/affairs/news/181121/afr1811210006-n1.html 

 

 

11211846分にNHK北海道からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

佐孝容疑者(49)は調べに対し容疑を認め、「菅田さんが身につけていた白いタオルが鹿のお尻に見えた」という趣旨の供述をしているという。


警察によると、猟銃は散弾銃で、「スラッグ弾」と呼ばれる比較的威力の強い弾が使われていたという。


また、佐孝容疑者は4年前の平成26年に猟銃所持の許可を取り、去年とおととしも現場周辺で鹿狩りをしていたとみられることが、警察などへの取材でわかった。

一方、菅田さんとの距離は当時100m以上あったが、猟銃を撃ったのは1発だけだったという。

 

【猟友会の対応は】


北海道猟友会によると、道内では、記録が残っている昭和59年度から昨年度までの33年間で、鹿と人を間違えて撃った事故は10件発生し、このうち6件が死亡事故だという。


北海道猟友会には、現在、5300人あまりの会員がいて、高齢化などで猟をやめる人がいる一方で、毎年250人ほどが新しいメンバーとして入会しているという。


猟友会は、新しい会員に銃の取り扱いなどを教えているほか、毎年、エゾシカ猟が解禁されるのを前に、会員を対象に、誤って撃たないようにするための研修などを開いて、安全対策を進めているという。


北海道猟友会の齊藤専務理事は、「狩猟には、時間や場所を制限する法律はあるが、猟場での最終的な安全管理は、個々の責任で判断することになる。狩猟をする際には、まずはその場所が本当に安全かどうか確認するようにしている。また、動くものを見つけたときは、獲物だと思い込まず、頭や胸などの部位だけでなく、オスか雌の判断までしっかりと確認してから引き金に指をかけるよう、呼びかけている」と話している。


猟友会は、今回の事故を受けて、会員に対して注意喚起を徹底し、同じような事故が起きないよう呼びかけている。

 

【環境省はDVD作成】


環境省はDVDを制作し、銃を使った狩猟の注意点を紹介している。


この中では、事故が起きやすい状況について、茂みなど視界が悪い場所や目標が遠くにあるときなどをあげ、危険を意識して特に確認を徹底する必要があるとしている。


また、実際に起きた事故の例として、白い手袋が鹿の尻に見えたというケースや、長靴がイノシシの胴体に見えたというケースなどが紹介されている。


事故の原因としては、銃口の先への安全確認が不十分なことをあげ、その背景には、猟で成果を上げたいという欲や、人がいるはずはないといった思い込みがあるとしている。


環境省は、この映像をホームページで公開し、事故の防止を呼びかけている。

 

出典

過去にも現場周辺で鹿狩り経験か

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20181121/0005838.html

 

 

  (2/2へ続く)

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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