1ケ月ほど前、2020年10月16日22時36分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本原燃(青森県六ケ所村)は16日、使用済み核燃料再処理工場の放射線管理区域外で、7月にトラックから出火したのは、火元となったエンジン部分に鳥の巣があったことが原因と発表した。
放射性物質の漏えいはなかった。
原燃によると、巣は直径約10センチ。
4月の定期点検時にはなかったという。
今後、運行前の点検でエンジンルーム内に可燃物がないか確認する。
同社は「安全管理を徹底し、再発防止に努める」としている。
火災は7月3日午前8時35分ごろ発生。
トラックのエンジン部分から火と煙が出た。
https://www.sankei.com/life/news/201016/lif2010160064-n1.html
以下は、ネタ元と思われる10月16日付の日本原燃プレスリリース。
2020年7月3日に発生した再処理事業所構内の一般廃棄物処理建屋(管理区域外)前の駐車スペースにおける、事業所内物品(事務用品・什器備品等)運搬車両の火煙について、今般、火煙の原因と対策を取りまとめましたので、お知らせします。
【原因】
運搬車両のエンジンおよび排出ガス浄化装置※1の作動中に、エンジンルーム内にある排気マニホールド※2とターボチャージャー※3の接続部分の熱が上昇し、同接続部分にあった木くず(鳥の巣)が発火して火煙が発生したと判断しました。
※1 排出ガス浄化装置:
ディーゼル車の排出ガスに含まれる煤(すす)を除去するために、フィルターで捕集し、定期的に燃焼させる装置
※2 排気マニホールド:
エンジンの各気筒からの排気を1本の管(マフラー)に集めるために使用される部品
※3 ターボチャージャー:
エンジンに多くの空気を取り込むための過給器
【対策】
(1)本運搬業務における対策
運搬車両のエンジンルーム内の可燃物(鳥の巣、枯れ草等)の確認を含めた運行前日常点検を実施し、安全管理を徹底するとともに、点検結果を当社が確認することとした。
(2)本運搬業務以外への水平展開
当社構内に入構するすべての車両において、エンジンルーム内の可燃物(鳥の巣、枯れ草等)の確認を含めた運行前日常点検を実施し、安全管理の徹底を義務付ける。
※2020年7月3日にお知らせした内容
本日、8時35分頃、再処理事業所構内の一般廃棄物処理建屋※(管理区域外)近傍において、作業開始前に協力会社作業員が廃棄物運搬車両を確認した際に、異臭を感じてエンジン部分を確認したところ、火煙を確認したことから、直ちに消火器により消火するとともに、公設消防に通報しました。
公設消防による現場確認の結果、9時20分に火災と判断されるとともに、鎮火が確認されました。
本事象による負傷者はおりません。
原因については調査中です。
https://www.jnfl.co.jp/ja/release/press/2020/detail/20201016-1.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。