2016年2月8日7時0分に北海道新聞から、「道内外でバス火災相次ぐ 昨年は23件も 競争激しく車老朽化?」というタイトルで下記趣旨の記事が、事故件数推移棒グラフとともにネット配信されていた。
乗り合いや貸し切りなど、事業用バスで発生した火災が、昨年、全国で23件(道内は1件)に上り、11年ぶりに20件を超えた。
今年に入っても、札幌や三笠で貸し切りバスの火災が相次いで発生。
重大事故につながる可能性もあり、国交省は、全国の事業者に点検整備の徹底を求めている。
火災の増加は「バスの老朽化が一因では」(業界関係者)と指摘する声もある。
「逃げるのが遅かったらと思うと、ぞっとした」。
札幌市清田区で、1月4日、水泳合宿に向かう小学生ら12人を乗せた貸し切りバスから出火。
乗客乗員は避難して無事だったが、同乗していた子供の母親(45)は、声を震わせた。
警察によると、炎は右後輪付近から上がり、エンジンルームなどを焼いた。
三笠市でも、1月25日、スキー授業帰りの中学生を乗せた貸し切りバスのタイヤ付近から出火、乗客乗員27人が避難した。
警察が、出火原因の特定を急いでいる。
国交省によると、事業用バスの火災は、過去10年間で159件発生しており、ここ数年は増加傾向にある。
道内は年間1~3件で推移してきたが、今年は既に2件発生した。
業界関係者は、車両の老朽化が一因と指摘する。
国交省が行った2007~10年のバス火災61件の分析では、新車登録からの使用期間(車齢)が16年以上のバスでの発生が26件と、半数近くを占めた。
北海道バス協会(札幌)の今武常務理事は、「車齢の高い車両ほど、経年劣化で電気系統などが傷ついている恐れもあり、火災のリスクが増す」と指摘する。
同協会が昨年9月、加盟社の貸し切りバス1936台を調査したところ、車齢は平均15年8カ月で、00年時点の9年11カ月から6年近く伸びた。
20年が経過したバスは651台(33・6%)あった。
札幌市清田区と三笠市で火災を起こした車両は、いずれも車齢が23年だった。
車齢が伸びる背景の一つには、観光バス事業の規制緩和がある。
国が参入要件を緩和した00年以降、道内の貸し切りバス事業者数は増加の一途で、現在は約260社と、緩和当時から倍増。「新車も中古車も取り合いで、手頃な価格の車両が流通せず、なかなか更新できない」(札幌の事業者)現状という。
出典URL
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0232244.html
(ブログ者コメント)
2月8日にも札幌市で、信号待ちで停車中の観光バスから煙が出て、エンジンを止めると収まったというトラブルがあった。
(02月12日 12時25分 NHK北海道NEWS WEB)
観光バスから煙 乗客乗員無事
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160212/5836531.html
大型バスからの出火トラブルは、おおよその傾向がつかめた感があるので、今後は、特段の事例でない限り、掲載を省略する。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。