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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2016210715分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

青函トンネル(53.85km)で、9日未明、避難訓練中に北海道新幹線H5系車両を使った救援列車(10両編成)が停電したトラブルで、JR北海道が車両に送電する手順の一部をマニュアルに明記していなかったことが、同社への取材で分かった。

 

火災発生時に乗客を迅速に避難させる「切り札」と位置付けていた救援列車運行の不備が判明したことで、JRには、3月26日の新幹線開業に向けた安全管理態勢の早急な見直しが迫られる。

 

トラブルは、9日午前2時50分ごろ、旧竜飛海底駅(青森県外ケ浜町)付近で発生した。

青森側から到着した救援列車が、折り返して右側走行で新青森駅に向けて出発した直後に停電し、急停止した。

停電は約5分間。列車は現場で、約20分間にわたり、立ち往生した。

 

訓練は、新幹線車両が火災を検知して旧竜飛海底駅に停車したとの想定。

救援列車には、新幹線車両から乗り換えたJR北海道の島田修社長や乗客役のJR社員、報道関係者ら、約310人が乗車していた。

 

JRによると、青函トンネルは4区間に区切られ、それぞれ異なる変電所から電気が送られている。

通常運行では供給元が自動で切り替わるが、救援列車が通常とは逆向きに右側の線路を走行する場合には、新幹線運行管理センター(札幌)が区間ごとに手動で供給元の変電所を切り替えることが必要になるという。

 

JRは、昨年8月から行っている訓練運転で、全線通しての右側走行は複数回実施したが、折り返し運転はこの日が初めて。

同社は、運行管理センターでの手動による切り替えがうまくいかなかったとしている。

 

JRが作成した運行に関するマニュアルには、右側走行する場合に変電所を切り替える一般的な手順は記載されていた。

しかし、島田社長は、訓練終了後の記者団への説明で、折り返し運転する場合の手順については明記していなかったとの認識を示し、「詰めたマニュアルができていなかった」と不備を認めた。

 

出典URL

http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0233147.html 

 

 

以下は、原因などに関する主な報道。

 

 

29196分 NHK北海道NEWS WEB)

 

国交省によると、新幹線は、不具合が発生した場合に被害の拡大を防ぐなどの目的で、車両に電気を送る架線が一定の区間ごとに区切られていて、車両が走行するのにあわせて自動的に区間が切り替わり、必ず、ひとつの変電所から電気が送られる仕組みになっている。


しかし、本来とは異なる方向に走行する際には、自動で切り替えが行われない場合もあり、今回は、手動で車両に電気を送る変電所を選ぶ手順になっていた。


ところが今回の訓練では、青森側から救助に向かった救援列車が青函トンネルの旧海底駅に到着したあと、再び青森方向に戻ろうとした際、運行管理センターで手動で切り替える操作を行っていなかったという。


このため、車両が架線の区間のつなぎ目にさしかかった際に、2つの変電所から同時に電気が送られることになり、異常を感知して停電が起きたという。

 

青函トンネル内で火災や車両トラブルが起きた場合、新幹線は、自力走行が可能であれば、まずトンネルの外に出ることを最優先にする。


トンネルの外まで走行できない場合は、北海道と青森県側の2か所にある「定点」と呼ばれる旧海底駅に停車し、「救援列車」としてやってくる別の新幹線に乗り換えて地上に避難する。


JR北によると、新幹線は、運行システムの性能が在来線よりも大幅に優れているため、救援列車での避難が行いやすいという。
ただし、救援列車が向かえない場合は、乗客は階段やケーブルカーを使って地上に避難するしかない。


JR北では、こうした事態に備えて、青函トンネル内の避難所を2か所から6か所にしたほか、乗客を地上に運ぶケーブルカーの定員を15人から38人に増やすことにするなど、安全設備の充実を図っている。


このほか、通信環境も改善され、これまで携帯電話の電波が届かなかった「定点」付近では、一部の携帯電話会社であれば、通話ができるようになっている。

 

出典URL

http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160209/5482381.html

 

 

2102055分 読売新聞)

 

JR北によると、北海道新幹線は、同トンネルなど、一部で貨物列車との共用区間を走行。

 

新幹線の専用区間は、折り返し運転など、通常と異なる運行でも車両に電気を送る電源が自動的に切り替わるが、共用区間の一部箇所は、同センターの担当者が手動で電源を切り替える必要がある。

 

訓練が行われた旧竜飛海底駅の施設「竜飛定点」(青森県外ヶ浜町)は、手動での切り替えが必要な箇所だった。

 

共用区間での訓練は今回が初めてで、担当者は、電源を手動で切り替える必要がないと思い込み、操作を行わなかったため、異なる電源から電気が流れ、車両のパンタグラフがショートした。

 

出典URL

http://www.yomiuri.co.jp/national/20160210-OYT1T50149.html?from=ycont_top_txt

 

 

211日 毎日新聞北海道版)

 

JR北は、10日、トラブルの再発防止のため、作業手順の点検リストを新たに作成すると発表した。

 

訓練にも参加していた島田社長は、10日の記者会見で、「フローチャートのようなものにして、作業手順で勘違いが起きないようにしたい」と述べた。

 

出典URL

http://mainichi.jp/articles/20160211/ddr/041/040/007000c

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

原因などの詳細は、JR北の2月10日付けプレスリリースを参照。

文中、以下のような記載もあった。

 

『これまでも折り返し運転の訓練は行っていますが、すべて新幹線専用区間で実施してきました。(共用区間は夜間にも貨物列車の運転があるために、新幹線を訓練運転する時間が限られている)』

 

『当社のマニュアルは、取り扱い内容によっては、新幹線専用区間と共用区間とで取り扱いが分かれているものがあります。』

 

http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2016/160210-3.pdf

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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