2016年5月26日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5964/
(2016年6月21日 修正1 ;追記)
2016年6月15日0時34分に毎日新聞から、調整部材が重心からずれていたところに気温上昇で橋桁がたわみ、荷重のかかり方が偏って安定性を失ったことが原因だったという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
(新情報に基づき、第1報ともども、タイトルも修正した)
大阪府箕面市の新名神高速道路の建設現場で、先月、橋桁を支える仮受け台が倒壊した事故で、工事を発注した西日本高速道路の技術検討委員会は、14日、橋桁と仮受け台の間を調整する部材が仮受け台の重心よりずれて設置されたことが原因と発表した。
気温の上昇に伴う橋桁の変形を考慮せずに設計したことも、影響した。
安定性が十分確保されていなかったため、倒壊につながったという。
同社によると、倒れたのは、鋼材を組み合わせた仮受け台(高さ12m、重さ21トン)。
平らな鉄板を敷いた上に仮受け台を積み上げ、鋼材を重ねた2基の調整部材(高さ1m)を載せて橋桁を支えていたが、根元から倒れ、一部が、下を通る箕面有料道路を塞いだ。
検討委は、工事を担当した橋りょう施工会社「IHIインフラシステム」(堺市堺区)から聞き取り調査。
その結果、調整部材が仮受け台の重心から1mほどずれて配置されていたことが判明した。
事故当日の早朝に、重さ33トン、長さ17mの橋桁を調整部材の上に載せてから、事故発生時までの約6時間で、現場付近の気温が8.6℃上昇。
この影響で橋桁が伸びてたわみ、仮受け台への荷重のかかり方が片寄ったため、安定性を失ったという。
検討委は、再発防止策として、原則として調整部材を重心からずらして置かないこととし、仮受け台の安定性が確保されない時は、基礎部分に重しとなるコンクリートを設置するなどの強化策を講じるよう提言した。
西日本高速道路は、4月に神戸市北区の新名神建設現場で起きた橋桁落下事故でも、技術検討委を設置。
今回の箕面市の事故でも検討委を設け、同じ橋りょうの専門家4人が務めた。
出典
『橋桁台倒壊 原因は安定性確保の不十分 新名神高速』
http://mainichi.jp/articles/20160615/k00/00m/040/131000c
6月15日6時32分にNHK関西NEWS WEBからは、調整部材の設置位置は当初の計画通りだったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受けて西日本高速道路会社が設置した専門家による委員会の初会合が、14日、大阪市で開かれ、事故の主な要因として、橋桁と仮の支柱をつなぐ部品が、支柱の中心から大きくずれた位置に設置されていたため、不安定になっていたことが挙げられた。
また、この部品を設置する位置は当初の計画どおりだったことから、委員会は「計画段階での安全性の確認が不十分だった」と指摘した。
その上で委員会は、再発防止策として、支柱の中心部分からずれた位置に部品を設置しないことや、ワイヤーで支柱を固定するなどの対策をとるよう求めている。
委員会の指摘を受け、西日本高速道路会社は、仮の支柱が使われているすべての工事現場の計画を見直すことにしている。
出典
『部品ずれ 安全性確認不十分』
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20160615/3130591.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。