2015年8月12日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正3として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5109/
(2016年6月21日 修正3 ;追記)
2016年6月14日19時16分に東海テレビから、溶接に不適な防炎シートが使われていた、関係者が書類送検されたという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
6月15日12時42分にCBC NEWSからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、第1報ともども、タイトルも修正した)
警察は、14日、現場責任者ら3人を書類送検した。
業務上過失致死傷などの疑いで書類送検されたのは、工事を請け負った会社の現場責任者(44)ら3人。
3人は、去年8月、土岐市下石町の核融合科学研究所で溶接作業をする際、可燃性の断熱材の周りに引火を防ぐシートを巻くことなどを怠って発生した火災で、作業員の男性(当時61)ら2人を死傷させた疑い。
作業の際には、溶接で溶け落ちた金属の熱も防ぐことができる、耐火性に優れた不燃シートを使わなければならなかったのに、実際は50分の1ほどの価格の、溶接作業には適さない防炎シートを使って断熱材を覆うなどしていたため、岐阜県警は過失にあたると判断した。
調べに対し3人は、「間違いありません」と容疑を認めているという。
出典
『核融合科学研究所2人死傷火災で書類送検』
http://www.tokai-tv.com/news/fnn-tokai/ondemand/20160614/
『核融合研の2人死傷火災で書類送検』
http://www.hicbc.com/news/detail.asp?cl=c&id=00040B7F
(ブログ者コメント)
昨年9月に核融合研から最終報告書が出されているのに、今になって、原因が報じられた。なぜだろう?
この点、報告書にどのように記載されていたか確認したところ、以下の記述があった。
『この原因を究明することは、火災を起こした溶接中の配管、溶接器具等が関係機関に提出されているため、また、溶接を行っていた溶接作業者が亡くなられたことにより、難しい状況にあるが、現場の状況から、直接的な出火原因は以下のように特定で きる・・・・』
当時、研究所としては、ここまではわからなかったということかもしれない。
(2016年9月4日 修正4 ;追記)
2016年9月1日付で毎日新聞岐阜版から、3人は不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岐阜地検多治見支部は、31日、業務上過失致死傷と業務上失火の疑いで書類送検された現場責任者ら男性3人を不起訴処分とした。
不起訴となったのは、実験装置の保守・点検を請け負った工業用ガス製造会社の現場責任者(45)、同社関連会社の現場副責任者(44)、製鋼会社の作業責任者(60)の3人。
現場では溶接作業に適さない不燃シートが使用されていたが、岐阜地検は現場責任者について「過失は認定できるが、諸事情を考慮した」として起訴猶予に、他の2人は「証拠から過失の認定が難しい」として容疑不十分とした。
出典
『土岐の核融研火災 昨年の火災、責任者ら3人不起訴 /岐阜』
http://mainichi.jp/articles/20160901/ddl/k21/040/073000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。