2020年8月26日11時30分に熊本日日新聞から下記趣旨の記事が、地図や写真付きでネット配信されていた。
熊本市西区谷尾崎町の住宅街で今年2月以降、少なくとも十数軒の民家が傾いたり、地面が陥没したりしていることが25日、分かった。
住民らは、近くの熊本西環状道路の高架橋工事に伴う大量の地下水噴出が原因ではないかとして、市に原因究明や対策を求めている。
市高規格道路建設推進課によると、現地付近では谷尾崎高架橋(508メートル)の橋脚5本の建設工事中。
このうち1本の基礎部分(直径10・5メートルの円筒形、深さ約28メートル)の掘削工事が、2019年12月下旬から始まった。
今年2月20日ごろ、約13メートルまで掘り進めた時点で大量の水が噴出。
このため、ポンプでくみ上げ、用水路に流しながら工事を続けた。
1時間あたりの湧水量は最大約100トン。
湧水は7月末までに止まった。
複数の住民によると、地面が陥没したり、外構のコンクリートにひび割れができたりなどの異常がみられるようになったのは、今年2月下旬から。
地元住民約40人は7月、「迎平二区住環境を考える会」を立ち上げた。
同会の本田会長(男性、67歳)によると、異常は主に用水路に面した18軒の家屋や宅地で帯状に発生。
「水の大量噴出と宅地などの異常は時期が重なっており、因果関係があるのではないか。市には原因をはっきりさせてほしい」と話す。
一方、現状を把握した市は、7月20日から周辺で宅地内の調査に着手。
9月中旬からは地盤と地下水も調べる。
宅地が工事現場から約200メートル離れていることから、市は「このような距離で、帯状に異常が発生した例は聞いたことがない。工事との関連は現時点では不明で、調査には1年ほどかかる」としている。
熊本西環状道路は、同市南区砂原町と北区下硯川町を結ぶ約12キロの自動車専用道路。
17年3月に花園インターチェンジ(IC)~下硯川IC間の約4キロが開通。
現在、市が谷尾崎高架橋を含む花園IC~池上ICの約5キロの整備を進めている。
https://www.47news.jp/localnews/5181099.html
8月26日11時44分にNHK熊本からは、熊本市ではいたるところに地下水が流れているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
地盤工学について詳しい、東京大学の小長井一男名誉教授は、「熊本市は阿蘇山の噴火によってできた透水性が高い地盤で、上水をすべて地下水で賄う世界でも珍しい都市だ。いたるところに地下水が流れているので、工事が原因の可能性も考えられるが、すぐに特定するのは難しい。時間をかけて調査を行う必要がある」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20200826/5000009737.html
8月27日11時0分に熊本日日新聞からは、別の地区でも陥没トラブルが起きているなど、下記趣旨の記事が地図と写真付きでネット配信されていた。
熊本市西区谷尾崎町の熊本西環状道路建設工事現場近くで、一部の家屋が傾いたり地面が陥没したりしている問題で、同市土木部は26日、約700メートル離れた同区池上町の池上インターチェンジ(IC)工事現場近くの住宅地でも地面の陥没が起きていることを明らかにした。
池上町では、昨年10月末に始まった1本の橋脚の基礎部分(直径8メートルの円筒形、深さ17メートル)の掘削中に、1時間あたり最大約170トンの地下水が噴出。
ポンプでくみ上げて排水しながら工事を進めたところ、今年2月以降、約50メートル離れた住宅地で最大約30センチ地盤沈下した。
4軒で地面の陥没が起きたが、家屋の傾きは確認されていないという。
市は4月以降、工事を中断し工法の検討などを進めている。
北区土木センターは、この日、二つの地区で少なくとも17軒の家屋や宅地に異常が発生していることを確認していると説明。
池上町では地質解析を進めており、「地下水の排水や工事用道路建設の際の盛り土など、複合的な原因があると考えている」としている。
9月にも、結果を住民に説明するという。
一方、この日記者会見した大西一史市長は「住民の不安は認識している。調査して原因を突きとめ、市の工事に起因すると分かればしっかり対応したい」と述べた。
https://this.kiji.is/671534957680231521?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の2コマ。
これら以外、フローリング床をビー玉がコロコロと転がっていく映像もあった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。