2020年8月31日 14時14分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、電柱上での営巣写真付きでネット配信されていた。
国の特別天然記念物コウノトリのペアが営巣している徳島県鳴門市大麻町で26日、巣が作られた電柱につながる電線の架け替え工事が実施された。
コウノトリの保護が目的で、県は今年度中に四国電力送配電から電柱の所有権を引き継ぎ、繁殖を促す「人工巣塔」として活用する。
ペアは2015年、兵庫県北部から飛来。
頂上に木の枝や草などを積んで直径約2メートルの巣を作り、毎年営巣している。
17年に初めてヒナがかえり、これまでに計11羽のヒナが巣立った。
県によると、コウノトリの営巣が始まって以来、電線は通電していなかったが、コウノトリが電線に接触したり、ふんで電線が腐食したりする恐れがあった。
一方で、巣は電線に絡まるように作られており、電線を取り除くと、巣が落下する恐れもあった。
県は、四国電力や専門家らとともに、電線の撤去方法を検討。
巣が落下しないように電線の一部を残し、巣のそばに新たに設けた2本のコンクリート柱につなぎ替える工事をした。
県は2018年にも、同市大津町にコンクリート製の人工巣塔を設けており、市内の人工巣塔は2本目となる。
担当者は、「コウノトリが違和感を覚えて巣に戻らなくなるリスクを避けるため、現在の巣の状態がほぼ残るようにした。これからも繁殖を続けてくれれば」と期待した。
https://www.asahi.com/articles/ASN8Z6VJ8N8WPTLC00D.html
8月26日18時17分にNHK徳島からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
鳴門市の電柱の上に巣を作っている国の特別天然記念物のコウノトリを保護するため、電線を架け替える工事が26日、行われました。
鳴門市大麻町には、つがいのコウノトリが5年前から電柱の上に巣を作っていて、これまで4年連続でひなが誕生しています。
このため徳島県は、コウノトリが電線に接触してケガなどをしないよう、電線を架け替える工事を行いました。
26日は工事会社の作業員などが現地を訪れ、周辺の環境が変わってコウノトリが巣を放棄しないよう、クレーンなどを使って慎重に電線を架け替えていました。
コウノトリが巣を作っている電柱は、電線を撤去すると巣が落下するおそれがあるため、一部、電線は残したということです。
徳島県環境首都課は、「今後も、この巣でコウノトリの繁殖が続くよう、地域ぐるみで保護を行うとともに、地域の農業や経済の活性化につなげていきたい」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/20200826/8020008655.html
(ブログ者コメント)
電柱上のコウノトリ営巣については、2019年5月に福井県坂井市でも同様な対応をしている。(本ブログ紹介スミ)
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。