2020年8月25日19時30分にYAHOOニュース(UHB)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道稚内市の港で係留中のクレーン船で作業中にバッテリーが爆発する事故があり、作業していた男性4人が負傷しました。
爆発事故があったのは、稚内市の抜海港に係留していたクレーン船「第24賢正丸」です。
8月25日午前7時ごろ、船を所有する会社から「バッテリーが爆発し付近の人がケガをした」と、稚内海上保安部に連絡がありました。
海保によりますと、船上では午前4時30分ごろ、クレーンのエンジンをかけるためバッテリーの交換などをしていて、予備バッテリー2個をケーブルでエンジンと連結し起動しようとしたものの、できませんでした。
そこでモンキーレンチを使って バッテリーからケーブルを外そうとしたところ、バッテリーのプラスとマイナスの配線部品に同時に触れ、ショート。
付近には可燃性のものがあったとみられ、爆発したということです。
この事故で、作業をしていた20代から40代の男性4人が耳鳴りや切り傷などのけがをして病院で手当てを受けました。
海保が詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1fd826eb0747b3bbbc62456d91a9a5dea9d66c3b
8月25日21時10分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午前4時45分ごろ、北海道稚内市の抜海港に係留中のクレーン船「第24賢正丸」で、クレーンのエンジンとつなげていたバッテリーが爆発し、近くにいた作業員4人が顔面を切るなどの軽傷を負った。
稚内海上保安部によると、午前4時半ごろから、クレーンを動かすため、エンジンとバッテリーをつなげる作業をしていた。
エンジンがうまく起動せず、作業員がバッテリーを外そうとした際に爆発。
工具でバッテリーのプラスとマイナスに同時に触れて爆発した可能性があるとみて、詳しく調べる。
https://www.sankei.com/affairs/news/200825/afr2008250050-n1.htmlhttps://www.sankei.com/affairs/news/200825/afr2008250050-n1.html
(ブログ者コメント)
電池工業会の下記記事から推測すると、バッテリー内の水素が爆発したのかもしれない。
ちなみに同記事によると、自動車や建機などの電池爆発は毎年30~50件程度起きており、その7割は液切れが原因とのこと。
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バッテリは液量不足のまま使用していると、「爆発」することがあります。
(1) バッテリ液量不足
規定量以下の状態で使用を続けると、バッテリの金属部分が露出し、劣化が進みます。
(2) 劣化が加速
劣化がさらに進むと、劣化部分でスパーク(火花)が発生することがあります。
(3) 内部のガスに引火する。
スパークがバッテリ内部に溜まっている水素ガス(充電時や自己放電時も発生します)に引火し、爆発することがあります。
(4) 液量が不足していると、バッテリ内に水素ガスが多量に溜まり、爆発が大きく
なることがあります。
(5) 火気に注意してください。
イ) スパークは端子部とハーネスの緩みや金属工具によるプラス端子部とマイナス端子部,プラス端子部と車体の接触(ショート)など外部要因もあります。
ロ) タバコの火なども引火源となります。
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http://www.baj.or.jp/frombaj/10.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。