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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201665937分にNHK首都圏NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、放射性物質の大量放出が起きた2号機では、非常用の冷却装置が原子炉を冷やす機能を失って核燃料が溶け落ちたが、詳しい原因は分かっていない。


ところが、その後の分析で、この冷却装置で水漏れが起きていた可能性が高いことが分かり、東京電力は、この水漏れが原子炉を冷やせなくなった事態に深く関わっていると見て、調べを進めている。


福島第一原発2号機では、事故発生から4日目に、非常用の冷却装置が原子炉を冷やす機能を失い、その後、外部からの注水にも失敗して核燃料が溶け落ち、放射性物質の大量放出が起きた。
しかし、冷却装置が機能を失った詳しい原因は、今も分かっていない。


これについて、東京電力が、2号機の内部にたまった汚染水の水位や漏れ出している量などを詳しく分析した結果、この冷却装置の付近で9cm2程度の穴から水漏れが起きている可能性が高いことが分かった。


当時、この冷却装置は、2号機の原子炉を冷やす唯一の手段として、冷却水をポンプで原子炉に注入していた。

しかし、設計上の想定とされた8時間を大きく超えて動かし続けていたことなどから、東京電力は、冷却装置に何らかの問題が起きて原子炉に送る冷却水の一部が漏れ出し、原子炉を冷やせなくなった事態に深く関わっていると見ている。


さらに、2号機では、溶け落ちた核燃料を冷やすために注がれた水が汚染水となって、現在も冷却装置から建屋内に漏れ出していて、廃炉作業の大きな支障になっていることから、東京電力は、冷却装置のどこからどのように水漏れが起きたのか、特定を進めることにしている。


原発メーカー東芝の元技師長で法政大学客員教授の宮野廣さんは、東京電力の分析結果について、「どのようにして冷却装置が動かなくなり、事故が深刻化したかは、今後の原発の安全対策や福島第一原発の廃炉にも影響すると考えられる」と話している。


そのうえで、この冷却装置が福島第一原発と同じタイプの多くの原発に備えられていることをふまえ、「装置のどこから、なぜ水漏れが起きたかを調べることが、今後の事故の検証において重要なポイントになる。それを今後の原発の安全対策にいかしていくことが必要だ」と指摘している。

 

出典

冷却不能 装置の水漏れ関係か

http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160605/5859591.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

漏れた水の量から開口面積を逆算した結果、丸い穴が空いていたと仮定すれば、それは9cm2程度の穴に相当する・・・という話しではないのだろうか?

実際には、断面積9cm2程度の隙間が空いていたとか、複数の穴や隙間から漏れていて、合計すれば9cm2の穴から漏れた量に相当する、ということなのかもしれない。

 

 

 

 ※キーワード;福島第1原発




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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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