2016年6月6日21時41分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本地震で被災した自宅の修理中に、屋根などから転落する事故が相次いでいる。
需要が急増し、業者に修理を依頼しても「1年待ち」の状態。
住民が自ら作業するケースが増えており、被害の拡大が懸念される。
熊本赤十字病院(熊本市東区)によると、前震翌日の4月15日〜今月3日、屋根や脚立などから転落して治療を受けた人は44人。うち25人は骨折などの重傷を負い入院した。
屋根にブルーシートをかけたり、張り替えたりした際の事故が多いといい、病院の担当者は、「梅雨入りしており、雨の中の作業は滑りやすく特に危険。頭部外傷など一生引きずる、重大なけがにつながりかねない」と、注意を呼びかける。
出典
『熊本地震 屋根修理中の転落相次ぐ 業者1年待ちで』
http://mainichi.jp/articles/20160607/k00/00m/040/041000c
1ケ月ほど前の5月13日10時23分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本地震で壊れた自宅を修理中、屋根などから転落してけがをするケースが相次いでいる。
殺到する修理の依頼に専門業者が追いつかず、住民自身が屋根に上がるケースが増えているとみられる。
地震発生から14日で1カ月。
余震が続いている上、雨が降った後は足元が滑りやすい。
熊本市内の病院の担当者は、「作業には十分気を付けてほしい」と呼び掛けている。
熊本赤十字病院(熊本市)では、最初に地震が起きた翌日の4月15日から5月9日にかけて、建物などから転落して負傷し、治療を受けた人が28人に上った。うち、骨折などの重傷が少なくとも8人いた。
屋根で作業中に転落したり、はしごから落ちたりした人が多いという。
熊本医療センター(熊本市)でも、屋根の修理中に足を滑らせるなど、少なくとも2人が骨折で入院した。
熊本市消防局によると、復旧事故に伴う救急搬送が目立ち、業者の作業員が運ばれた例もあった。
家が半壊し、片付けはこれからという熊本県益城町の会社員、植村さん(51)は、「ボランティアが屋根に上ってけがでもされたら大変。業者に頼もうと思っている」と話す。
東瓦工業(熊本県大津町)の作業員は、12日、南阿蘇村立野地区で、崩れた瓦を屋根から撤去し、雨漏り防止のブルーシートをかけていた。
東社長(67)は、「地震で壊れた瓦は滑り落ちやすく、慣れない人が上って作業するのは危ない」と指摘。
ただ、修理依頼の全てには応じられない状況で、「梅雨や台風の季節を前に、待ち切れない住民も多いのだろう」ともどかしそうだった。
熊本市の屋根工事会社「朝日住建」には、これまで屋根の修理依頼などが約500件あった。
外見上は気付きにくくても、屋根の損傷で滑りやすくなっている場合もあるといい、担当者は、「職人でも高所作業は危険で、ヘルメットを着用している」と話していた。
出典
『自宅修理中に転落事故相次ぐ 余震治まらず瓦は滑りやすい』
http://www.sankei.com/west/news/160513/wst1605130029-n1.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。