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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2022523820分にYAHOOニュース(ENCOUNT)から、『相次ぐ有名レスラーの事故、どう防ぐ? 蝶野正洋、対戦相手と情報共有「あっていい」』というタイトルで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

【不安だった大谷の体調 「あの試合をするレベルの体調ではなかった」】

リング上の事故はどうなくせばいいのか。

プロレス界が今、大きな岐路に立たされている。

ゼロワンの410両国国技館大会で、大谷晋二郎(49)がコーナーへのスープレックスでたたきつけられた後、動けなくなり、病院に救急搬送された。

頸髄損傷と診断される重傷で、現在も入院しながら闘病生活を送っている。

マット界で相次ぐ名のあるレスラーの事故。

同大会でアンバサダーを務めた蝶野正洋(58)に対処法を聞いた。

当日、解説席から大谷の試合を見ていた蝶野は「体調は良くないのは分かっていた。メインイベントの、あの試合をするレベルの体調ではなかったと思う。歳とキャリアとけがの状態からいえば、あそこに上げるべきじゃなかったよね」と話し、試合は回避すべきだったとの見方を示した。

ここ20年で、名のあるレスラーのリング上での事故が続いている。

三沢光晴さん(09年)、高山善廣(17年)、ハヤブサ(01年)と、リング上のアクシデントによる頚髄や頸椎の負傷が原因で帰らぬ人となったり、日常生活もままならないほどの重傷を負った。

いずれも、プロレス経験も豊富で人気もあった各団体のエース級が並ぶ。

プロレスファンは事故のたびに悲しみ、また、どこか釈然としない思いを抱いてきた。

そして再び、「なぜ?」が起こった。

「大谷選手とは両国の前に23回会っているんですよ」。

昨年9月、左腕を骨折した大谷は長期欠場後、43日の栃木大会でリング復帰した。

AED講習のため、蝶野も会場におり、大谷と言葉をかわしていた。

両国大会前の状態を、客観的な目で追っていた検証結果が、冒頭の発言となっている。

何より、左腕の回復具合を気にかけていた。

加えて、エース級ならではの激務がコンディションの調整不足に輪をかけていたと分析する。

「特に橋本(真也)選手とか三沢社長は、経営とリング、それから自分のことと、何個もやらなきゃいけない立場だった。
その中で絶対に削っていくのは、治療をまず削っちゃうんですよね。
治療を削って練習を削るから、コンディションを維持できなくなる。
(ゼロワンも)経営状況は良くないという話は聞いていたから、やっぱり営業であったりだとか、経営であったりとか、そっちのほうをつぶさないためにどうすれば、ということを大谷選手も考えていたと思います」

橋本さんは05年、脳幹出血で倒れ他界した。

リング上での事故ではないものの、社長として団体存続に腐心し、その心労がたたったといわれた。

団体の経営にも携わる選手は、スポンサーとの関係構築やチケットの営業活動など、リング外の仕事も多い。

経営が傾けば、さらに治療やトレーニングの時間は削られる。

練習一本に専念できるレスラーとは異なり、リングに上がれる体作りがおろそかになりかねないと蝶野は主張する。

では、そういった選手の事故を未然に防ぐには、どうしたらいいのだろうか。

 

【興行優先の流れにメス 選手の自己責任だけにしないルール整備が必要】

蝶野が挙げたのは3つの改善案だ。

1)選手同士の情報の事前共有

2)主催者側の責任の明確化

3)レフェリーの独立

1)について、蝶野は「レスラーの健康状態を全部チェックしたら、けががない選手は誰もいない」と断言する。

自らも首に爆弾を抱えながら長年、闘ってきた。

大なり小なりの負傷を選手が抱える中で、それを前もって共有するシステム作りが必要と訴える。

闘う前に、選手同士が故障個所の情報を共有することも「俺はそれはあっていいと思う」と容認する。

「けがをさせることが目的ではないんだから、もし相手の故障箇所がある程度分かっていれば、そこは攻めずに試合を組み立てていけばいい。事前にある程度の情報をお互いに知っておくことでも全然変わってくると思う」と話した。

2)については、選手の体調管理をしっかりと主催者にさせる目的がある。

事故が起こった場合、選手個人や対戦相手に責任がいきがちだ。

しかし、金銭的な補償も含めて、主催者も一定の割合を負うとなれば、誰でも選手を出場というわけにはいかなくなる。

「興行を優先すると、どうしても名前と名前の勝負になっちゃうから、チケットを売るときにはコンディションはあんまり関係なくなっちゃう。
ただそこは、主催者側が責任を持つ。
そうじゃないと、自分たちが蓄積したけがで今日偶然アクシデントが起こったんでしょうという言い逃れになっちゃう」

と指摘。

自己責任だけにしないルール整備が必要とし、

「選手のケアも含めて、現場でのけがも含めてちゃんと運営に責任を持たせる。
今は一プロモーター的な人たちが単発興行とかやるじゃないですか。
そういうときに事故が起きたときなんかは、(責任は)誰がっていうのがたぶん出てきちゃうと思うんですよね」

と続けた。

3)については、「レフェリーがルール、レフェリーイコールプロレスを競技させる人なんだから、ここは団体所属にしちゃダメだと思う」と自論を展開する。

レスラーが社長を兼ねる場合、体調が悪そうに見えても、自らが申告しない限り、欠場を進言できる人はまずいない。

それを解決させるのがレフェリーの独立だという。

「レフェリーの組織を別に作って、もう明らかにちょっとおかしいなというときには、その興行関係なしに試合を止める。
選手は興行を考えるから、やっぱりいかに試合を成立させるかというのが頭の中で働くし、特にメインイベンタークラスはその思いが強い。
だから自分の体は二の次になったりするんですよね。
そこを止めるのってレフェリーしかいないんですよ。
今はレフェリーもメインイベンターと同じ演奏者になっている。
レフェリーは指揮者でなければいけない。
そこを切り離すには1回、組織から外すしかないんじゃないかなと思いますね」

いずれにせよ、これ以上、悲劇が繰り返されるのはあってはならないこと。

業界全体を挙げての早急な対策が求められる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5b8eb1cee838208cb2b87bfc7f10a3d4dd8d921f 

 

(ブログ者コメント)

プロレスには関心のないブログ者。
これまでは、危険だが肉体を鍛え上げたレスラーゆえ事故は少ないのだろう・・・などと勝手に思っていたのだが、そうではなかったようだ。

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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