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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20116421分に、msn産経ニュース兵庫から下記趣旨の記事がネット配信されていた。 
 
姫路市の食品製造業「O食品協業組合」の工場で、平成21年2月、女性従業員(当時57)が荷物用エレベーターと壁に挟まれ死亡した事故で、神戸地検は3日、業務上過失致死罪などで、同社と当時の副工場長(57)、工場責任者(30)を在宅起訴し、工場長(56)については嫌疑不十分で不起訴処分にしたと発表した。

起訴状によると、副工場長はエレベーターの不具合を認識しながら定期検査などの安全対策を怠り、工場責任者は事故を予見できたにもかかわらず、利用中止の措置を取るなどの注意義務を怠ったなどとされる。
事故は21年2月25日に発生し、警察が昨年3月に当時の工場長ら3人を書類送検していた。
 
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
□本事例に関し、過去の報道内容を調べた結果を下記する。
 
2009226日付の朝日新聞(聞蔵)から、当時の状況が下記趣旨でネット配信されていた。
 
25日午後1時20分ごろ、工場で荷物運搬用のリフトと壁の間に人が挟まれていると、119番があった。救急隊員が病院に運んだが死亡が確認された。亡くなったのはパート従業員の女性(57)。
同僚男性(28)がリフトの2階搬入口が開いたままなのを見つけ、内部を覗いたところ、リフトが1階と2階の間で停止し、壁との隙間(約50cm)に挟まれた被災者がうめき声をあげていたという。
 
リフトは、工場(3階建)が完成した93年から稼働。高さ約1.8m、幅2m、奥行き1.5m。ボタンを押して昇降や扉開閉の操作をし、リフトが到着しないと扉は開かない仕組みになっている。
警察は、製品をリフトに乗せようとした被災者が、扉が開いたのにリフトが到着していないため、内部を確認しようとして誤って落ちた可能性があるとみている。
 
工場には計4台のリフトがあり、過去にも動かなくなるなどのトラブルが年に2~3回あった。昨年9月に保守点検会社に4台の点検を依頼したという。
保守点検会社は「昨年5月に4台のワイヤーを交換した際、古いリフトだと思った。工場に『補修点検したらどうですか』と提案したが断られた。昨年9月は1台を調整しただけ」と説明した。
 
厚労省によると、工場の昇降機は労安法で、積載量が1トン未満の場合、設置時に労基に報告書を提出。その後、年1回の点検が義務付けられている。ただし報告義務はない。
 
組合によると、被災者は10年以上勤めたベテランで、週5回程度、製品の選別や点検、箱詰めを担当していた。工場ではアイスクリームのコーンやモナカの皮を製造し、1、2階が製造ライン、3階が倉庫になっている。
 
新宿区の葬儀会社ビルでは、今月16日、エレベータが到着していないのに扉が開き、男性が転落死する事故が起きている。
 
(ブログ者コメント)
□上記「新宿区の葬儀社ビル事例」は、本ブログに20101212日に、「20092月、新宿のビルでエレベーターが落ちて死亡した事故は、手動扉に問題あり」というタイトルで掲載している。
当該記事に、今回再調査で見つかった昇降の仕組みや過去の点検状況などの記事を、修正1として追記しておいた。
 
 
また、2009410日付の朝日新聞(聞蔵)から、その後の動きがネット配信されていた。
 
この事故を受け、国交省は、9日、リフトを設置した昇降機製造「Sリフト」が手掛けた大阪府と兵庫県内の計28基のリフトやエレベータについて緊急点検するよう、府と県に要請した。
国交省によると、建築基準法で建築確認の申請が必要だが、無届だった。また複数のワイヤが必要だが、事故が起きたリフトのワイヤは1本しかなく、建築基準法違反の疑いがあるという。
 
 

(2011年8月27日 修正1 ;追記)

裁判の経過に関し、2011年8月24日12時35分に神戸新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

初公判が24日、神戸地裁で開かれ、2人はいずれも起訴内容をおおむね認めた。
当時の副工場長は「エレベーターが不具合を起こしているのは知っていたが、(女性が転落した)2階で故障があるとは知らなかった。しかし私に責任の一端があることは間違いない。心からおわびしたい」と傍聴席の遺族に謝罪した。
また労安法違反の罪に問われた同社も併合して審理され、理事長が「間違いございません」と起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述でエレベーターの不具合について、事故前に社員から何度も報告が上がっていた上、業者からの点検依頼もあったが、是常被告らが放置していたと指摘した。


出典URL■■■


また、国交省による点検要請の結果に関し、日経BPから下記趣旨の記事がネット配信されていた。(配信日不詳)

事故の後、国交省は「新輝リフト製のエレベーターで、建築確認の対象になるもの」の緊急点検を実施し、2009年5月20日にその結果を公表した。 【結果の概要】 点検対象台数     22台 「適」とされたもの   0台 「否」とされたもの   22台(100%) 【「否」とされた理由】 かごを支えるロープが2本以上必要なのに1本しかない。 ピット深さが1.2メートル必要なのに足りない。 メーンロープの直径が10ミリ以上必要なのに足りない。  「否」とされたエレベーター22台は、すべてが、確認申請書が提出されていない違法設備だった。その所在地は、大阪府が13台、兵庫県が9台となっている。

出典URL■■■

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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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