2015年7月31日付で毎日新聞(東京版夕刊)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
心停止状態の人に電気ショックを与えて救命する自動体外式除細動器(AED)の販売台数が、一般市民に使用が解禁された2004年から昨年末までの累計で約63万6000台に上ったことが31日、厚労省研究班の調査で分かった。
医療機関や消防機関向けは約12万台(約19%)。商業施設や学校、駅、空港など一般施設向けは約51万6000台(約81%)だった。
04年の販売台数は約7400台だったといい、「身近な救命装置」がこの約10年間で急速に普及している状況が明らかになった。
ただ実際に使われた割合は低く、今後は設置場所の周知や使用法の啓発が一層求められる。
研究班は、製造販売業者に04年から昨年まで11年間の販売台数を確認した。
累計では07年に約13万8000台となり、初めて10万台を超えた。
08年秋のリーマン・ショックの影響のためか、09〜11年にかけては伸び率が鈍ったが、11年には40万台に迫り、13年には50万台を突破した。
年間の販売台数が最も多かったのは、昨年の約10万台。
設置台数について研究班は「詳細は把握できない」としているが、販売後に廃棄された台数を考慮すると、昨年末時点の一般施設分は47万台前後とみている。
一方、総務省消防庁によると、13年に公共の場で心臓の異常によって心肺停止状態に陥り、その場に居合わせた市民から心肺蘇生とAEDを使った電気ショックによる措置を受けた人は907人に上った。
うち約半数は1カ月後に生存しており、4割強は社会復帰もできたという。
ただ、同様の状態で目撃された人は約2万5000人おり、AEDによる電気ショックが行われた割合は約3・5%にとどまったという。
研究班の代表を務める帝京大救命救急センターの坂本哲也教授は、「なぜ使用率が低いのかを今後分析したい」としている。
「自動体外式除細動器(AED)」
心臓が細かく震えて血液を全身に送ることができない心室細動を起こしている場合に、瞬間的に強い電流を流してショックを与え心臓の状態を正常に戻す機械。
電極パッドを胸に貼り、ボタンを押して作動させる。
ふたを開けると電源が入り、音声で使い方を指示してくれる。
2004年7月から、医療従事者ではない一般の人も使用できるようになった。
心室細動を起こすと、1分経過するごとに救命率が約10%減少すると言われており、5分以内に電気ショックを与えるのが望ましいとされる。
出典URL
http://mainichi.jp/shimen/news/20150731dde041040057000c.html
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