2015年8月1日17時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
出発待ちの機内で、乗客がうっかり持ち込んだハサミを発見。搭乗前の検査に不備があったのではと全員を降ろして保安検査をやり直す――。こんな騒動が1日朝、大分空港であった。
夏休みのため混雑しており、降ろされた客は計311人。再検査で問題は見つからず、飛行機は約1時間20分遅れで出発した。
なぜハサミが検知されなかったか、現段階で原因は不明だという。
ハサミが見つかったのは、午前7時35分に出発予定だった全日空羽田行きの792便。
大分空港事務所と全日空広報室によると、座席上の荷物棚を整理していた客室乗務員が、チャックが開いたバッグから落ちたハサミを見つけたという。
同機の乗客149人のほか、同時刻に出発予定だった日航機の乗客162人も合わせて降りてもらい、保安検査をやり直した。
バッグの持ち主は、家族と一緒に搭乗した14歳の男子。「旅行先でやる予定の宿題に必要なのでバッグに入れた。保安検査では何も言われなかった」と話したという。
搭乗ロビー入り口の保安検査場では、エックス線を使い、係員が目視で手荷物の中身をチェックしている。
大分空港事務所は「過去に機内の手荷物から危険物が見つかった例はない。なぜ検査をすり抜けたか原因を調べる」としている。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASH814DR3H81TPJB007.html
8月1日20時35分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午前7時半ごろ、大分空港を離陸する直前の羽田行き全日空792便の機内で、乗客の手荷物からはさみが見つかった。
搭乗前の保安検査に不備があった可能性があるため、乗客149人を全員降ろし、検査をやり直したが、他に危険物は見つからず、約1時間20分遅れて出発した。
搭乗前のエックス線による保安検査は、航空会社が実施している。
はさみを検知できなかったことに全日空は、「原因を調査中で、検査を委託している警備会社に目視のチェックを強化するよう指導したい」としている。
大分空港事務所と全日空によると、見つかったのは、航空法などの規定を超える刃の長さが6.5cmのはさみ。
持ち主は両親と搭乗した男子(14)で、座席の上の棚にバッグを入れようとしたところ、中から落ち、客室乗務員が気付いた。
男子は、「夏休みの宿題に使うため、バッグに入れた」と話しているという。
この影響で、同時刻に大分空港を出発予定だった羽田行きJAL662便も乗客162人の保安検査をやり直し、出発が約1時間20分遅れた。
出典URL
http://www.sankei.com/affairs/news/150801/afr1508010044-n1.html
(ブログ者コメント)
経産省HPによれば、眉毛切りなどの化粧用ハサミや、先端が尖っていないもので刃体6cm以下のハサミであれば、機内に持ち込み可能。
http://www.mlit.go.jp/common/000993849.pdf
それが今回のハサミは、刃の長さが6.5cm。
Ⅹ線検査時、6cm以下だろうと大雑把に判断したのだろうか?
(2018年11月30日 修正1)
読者の方から、下記趣旨の提案をいただいた。
『上記経産省HPのPDFは現在閲覧不可。
中身を抽出しPDFを修復したが、この記事を見る他の人の役にも立つかと思うので、掲載しておけばいかが?』
どうやって修復されたのか、スキルのないブログ者には見当もつかないが、このような情報をいただくことはまことに有難く、感謝しつつ以下に添付する。
http://selectra.jp/sites/selectra.jp/files/pdf/000993849.pdf
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。