2018年5月15日5時0分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
苫小牧市消防本部は14日、A商会(函館市)苫小牧給油所(苫小牧市旭町2)が12日から14日午前にかけ、ガソリンが混じった恐れのある灯油を42件、計約1380ℓ販売したと発表した。
同本部などによると、同社社員が14日朝に灯油タンク内を確認したところ、在庫量と給油量が合わないことから分かった。
12日の燃料補給の際に、誤ってガソリンを灯油のタンクに入れたとみられる。
給油所は、混入の有無が明らかになるまで営業を停止するという。
同本部によると、14日午後8時現在、購入したという申し出が9件あり、事故や被害の報告はない。
苫小牧市や同本部は、ガソリンが混入した灯油をストーブなどで使うと火災の恐れがあるため、消防車や広報車計27台で市内を巡回し、使用しないよう呼び掛けた。
出典
『灯油にガソリン混入か 苫小牧の給油所 12~14日販売』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/189475/
5月15日19時54分にNHK北海道からは、5つの給油口の鍵がすべて同じだったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前10時すぎ、経済産業局の検査官2人が立ち入り検査を行った。
検査官によると、このスタンドにある5つのタンクの給油口は、種類を間違って補給しないよう、油の種類によって鍵を別々のものにする対策が取られていなかったことがわかった。
このため、経営する会社に対し、再発防止策の提出を求めることにしている。
また、帳簿などから、灯油タンクには4300ℓあまり入っていたところにガソリンが700ℓ継ぎ足され、混ざったガソリンの割合は1割ほどだったこともわかった。
【危険!ガソリン混入の灯油】
ガソリンが入った状態で石油ストーブを点火すると、爆発をともなって火が出るおそれがあり、大変危険だ。
製品事故を調査するNITE=製品評価技術基盤機構は、石油ストーブのタンクにガソリンを給油して使う実験を行った。
しばらくすると、ガソリンが異常燃焼を起こしてストーブの火に引火し、「ボン」という爆発音とともにストーブから火が噴き出した。
その後、炎がストーブ全体を包んだ。
この実験では、タンクの中には、すべてガソリンを給油しているが、NITEによると、灯油とガソリンが混ざった状態でも実験映像のような爆発が起き、火が出る可能性があるということで、注意を呼びかけている。
出典
『ガソリン混入 給油口の鍵同一』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180515/4706972.html
5月16日5時0分に北海道新聞からは、補給翌日に従業員が在庫異常に気付いたが計器の故障と考えたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
混入防止のため、タンクの給油口には油種ごとに違う南京錠を取り付けるのが一般的だが、同給油所では同じ鍵を取り付けていた。
北海道経産局などによると、同給油所には灯油やガソリンを貯蔵するタンクが地下に5基あり、同社社員が12日早朝、灯油4300ℓが入ったタンクにガソリン700ℓを誤って補給した。
13日に従業員が在庫量の異常に気づいたが、計器の故障と考え、14日午前まで通常営業を続けたという。
出典
『別油種に同じ錠 苫小牧のガソリン混入販売 経産局調査』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/189808/
(ブログ者コメント)
補給翌日の13日と翌々日の14日に、それぞれ従業員がタンク在庫異常に気付いたが、その対応は分かれた。
同じ人?それとも違う人?
もし違う人だったとすれば、それは個人の感度の問題だったのだろうか?
それとも、熟練度とか教育程度とかが関係したのだろうか?
(2018年5月31日 修正1 ;追記)
2018年5月29日21時11分にNHK北海道から、2つの再発防止策がとられたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道経済産業局は、再発防止が徹底されているか確認するため、29日、このガソリンスタンドに2回目となる立ち入り検査をした。
29日の立ち入り検査では、再発防止策として、地下タンクへの油の補給は必ずスタンドの従業員も立ち会い、5つある地下タンクのふたの鍵もそれぞれ違うものに取り替えたことを確認したという。
出典
『ガソリン混入 再発防止策確認』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180529/0000384.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。