2017年11月13日10時59分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
11月13日13時1分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前9時半ごろ、佐賀市富士町市川の天山スキー場の駐車場で、車のタイヤを横滑りさせながら走る「ドリフト走行」のイベント中、長崎県西海市の20代の会社員男性が運転する乗用車が観客に突っ込んだ。
観戦していた佐賀県小城市の40代の会社員男性が頭を打って意識不明の重体になるなど、4人がけがをした。
警察などによると、運転手は頸椎損傷のけがで、助手席の長崎県西海市の30代会社員男性は胸部骨折。
観戦していた佐賀市の20代会社員男性は、あごの骨を折った。
警察は、運転手やイベントを主催した佐賀市の自動車整備会社の社長(38)らから、業務上過失傷害容疑などを念頭に事情を聴いている。
イベントには、ドリフト走行の愛好家らの車66台が参加。
駐車場をコースにしており、コンクリートブロックでできた花壇が走行スペースとの境界になっていた。
事故当時は8台がコースを走り、このうち1台が何らかの理由で制御不能になって、花壇に乗り上げる形で観客に突っ込んだ。
会場には参加者や観客ら約100人がいた。
イベントは、佐賀市内の自動車整備販売会社「C社」が、スキー場の運営会社から駐車場を借りて開催。
66台が参加し、順次、コーナーでブレーキをかけながらアクセルを踏み、ハンドルを切るドリフト走行を繰り返していた。
C社によると、イベントは昨秋から始めて今回で4回目。
社長は、「事故は想定外で大変申し訳ない。けがをされた方の一日も早い回復を祈りたい」と謝罪した。
出典
『ドリフト走行事故 観戦の男性重体 佐賀・天山スキー場』
https://mainichi.jp/articles/20171113/k00/00e/040/160000c
『ドリフト走行車が突っ込む、観客男性が意識不明』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171112-OYT1T50032.html
11月13日12時4分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
カーブで車のタイヤを滑らせながら高速で走る「ドリフト」を披露する走行会は、迫力のあるモータースポーツ感覚で人気を集める一方、観客への安全対策の基準はない。
12日に事故が起きた佐賀市の走行会も、佐賀県警は開催を把握しておらず、対策は主催者の一存で決められていた。
会場となったスキー場駐車場では観覧席は特に設けられず、観客はコースに近寄って見ることができた。
コースとその外側を区別する花壇は配置されていたが、事故を起こした車は花壇にぶつかる形で観客に突っ込んだ。
県警交通規制課は、「ドリフトは車の機能を超えた危険な運転。公道上なら絶対に許可は出せないが、私有地で行われた場合は規制が入る余地がない」と話す。
宮崎県でドリフト走行会を主催したことがある会社社長の男性(40)は、「コースと近いほど見応えがあり、観客に近寄らないよう呼び掛けても守られないケースもある」と明かす。
出典
『ドリフト走行会事故、安全対策、主催者任せ 公道ならともかく「私有地内は規制が入る余地なし」』
http://www.sankei.com/west/news/171113/wst1711130028-n1.html
(2018年11月1日 修正1 ;追記)
2018年10月29日15時13分にNHK佐賀から、主催会社の社長らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、事故が起きた現場は、観客などが見ていた場所と車が走るコースが、幅1mほどのコンクリート製の花壇で隔てられているだけだった。
このため、警察は29日、安全対策が不十分だったなどとして、ドリフト走行のイベントを主催した佐賀市の自動車整備会社の社長と、現場の会場を提供したスキー場の経営者ら2人の合わせて3人を業務上過失傷害の疑いで、車を運転していた20代の男性を過失運転傷害の疑いで、それぞれ書類送検した。
出典
『ドリフト事故で4人書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20181029/5080001836.html
10月31日15時24分に読売新聞からは、スキー場は安全対策をとって同様の催しを継続しているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
駐車場を提供したスキー場「天山リゾート」は事故後も、安全対策を講じた上で、同様に会場を提供している。
捜査関係者によると、佐賀県警は同様のイベントを開く業者や日本自動車連盟(JAF)から安全対策について聞くなどした結果、このイベント会場は安全対策が不十分だったと判断した。
同リゾートでは、事故後、専門家の意見を取り入れ、ドラム缶やタイヤ、コンクリートの壁を置くなどして、対策を講じた。
また、走行するコース内にあった穴などを舗装した。
このほか、コース内ではヘルメットの着用を義務づけた。
事故が発生したイベントは、主催した自動車整備販売会社の男性社長(39)が10数万円を支払い、貸し切り状態で開催されていた。
事故後も同様のイベントが行われ、個人でも、1日7000円を支払えばドリフト走行ができる。
同リゾートの従業員は、「スキーシーズン以外では、貴重な収入源になっている」と話す。
同容疑で29日に書類送検された同リゾートの男性経営者(75)は、取材に対し、「資金をかけて対策を講じたので、昨年の事故以降は一度も事故が起きていない。この場所があるおかげで、公道でドリフト走行をする人が減っている」と語った。
同容疑で書類送検された男性社長は、取材に対し、「この件に関しコメントすることはありません」と話した。
出典
『ドリフト事故後も同様の催し「貴重な収入源に」』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181031-OYT1T50087.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。