2018年4月22日付で毎日新聞秋田版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午前10時15分ごろ、男鹿市の寒風山から煙が上がっていると119番があった。
山焼き実験の火が燃え広がったためで、約3時間後に消し止められたが、約3.6ヘクタールを焼いた。
けが人はいなかった。
多数の消防車両が出動し、観光客も訪れていた現場は一時、騒然となった。
警察などによると、山焼きをした地域としない所では植物の生態にどのような違いが出るかなどを調べるため、午前10時ごろから、約0.5ヘクタールの予定で、岐阜大の津田教授が山焼きを開始。
ボランティアの市職員ら約80人が参加した。
延焼を防ぐため、周囲の草を刈り取って防火帯を設けたが、火は防火帯を飛び越えたという。
この火事で、20台以上の消防車や県防災ヘリが消火にあたった。
山焼きには、男鹿市の菅原市長も公務外で訪れていた。
菅原市長は「迷惑をかけて申し訳ない。今後の取り組みについては検討したい」と話した。
秋田市の60代男性は、「最初来た時は火が上がっていて、何が起きているのかと思い、びっくりした」と話した。
出典
『寒風山火災 一時騒然 けが人なく 山焼き実験で延焼 男鹿 /秋田』
https://mainichi.jp/articles/20180422/ddl/k05/040/102000c
4月21日18時44分にNHK秋田からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午前10時すぎ、「寒風山から煙があがっている」と消防に通報があり、駆けつけたところ、男鹿市男鹿中滝川の寒風山の展望台の西側の斜面で枯れ草などが焼け、火が燃え広がっていたという。
火事を受けて秋田県は、午前11時すぎに自衛隊に災害派遣要請を行ったが、消防や県の防災ヘリが消火にあたった結果、火は自衛隊が出動する前の午後1時半ごろ消し止められた。
この火事で、およそ3万6000m2が焼けたが、けが人や建物への被害はなかった。
秋田県自然保護課によると、当時、現場付近では、岐阜大学の研究グループが県の許可を得て山焼きの実験を行っていた。
予定していた山焼きの面積は5000m2だったということで、警察は、この実験中に火が燃え移り、予定の7倍以上に燃え広がったとみて、詳しい原因を調べている。
県内は、全域に乾燥注意報が出されていて、各地で原野火災が相次いでいることから、消防が火の取り扱いに注意するよう呼びかけている。
大学の実験が火事の原因になった可能性があることについて、岐阜大学の森脇学長は、「社会および関係者に大きなご迷惑をおかけしたことを心よりおわびします。関係者の処分については、詳細な事実関係を確認した上で、しかるべく対応したいと考えております」とコメントしている。
出典
『寒風山で火事 大学の実験原因か』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20180421/6010000551.html
4月21日付で秋田魁新報からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山焼きが植生に与える影響を調査している岐阜大学流域圏科学研究センターの津田智准教授らが、昨年に続き実施。
学生や市民、市職員ら約80人がボランティアで参加した。
実験の範囲は寒風山回転展望台の西側にある大噴火口内の約0.5ヘクタールで、焼却した地表付近などの温度変化を調べる計画だった。
出典
『寒風山、山焼き実験で火災 自衛隊に災害派遣要請』
http://www.sakigake.jp/news/article/20180421AK0021/
(2018年5月19日 修正1 ;追記)
2018年4月22日付の秋田さきがけ紙面には、下記趣旨の記事が掲載されていた。
津田准教授によると、事前に計画書を県と市、消防に提出。
風速5m以上の場合は中止する予定だった。
津田准教授は、「風速3mほどだったので大丈夫と判断した。途中で風向きが変わり、防火帯を越えて広がってしまった」と話した。
寒風山は、市などが定期的に草を刈って、芝生に覆われた景観を保ってきた。
2003年から市と関係団体が山焼きを実施してきたが、天候不良で中止になることが多く、16年以降は取り止めている。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。