2018年4月23日8時15分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京都市は、昨年11~12月に市内のスーパーで、賞味・消費期限が近づいた食品を店頭に並べる期間を通常より1日延長し、廃棄量がどう変化するか調べた実証実験の結果を発表した。
前年同期と比べて廃棄量を約1割減らせる効果が確認できたといい、市は「食品ロス削減に取り組む店舗の認定制度をつくるなど、さらに機運を高めたい」としている。
実験は「イズミヤ」「平和堂」が運営する市内5店舗で、牛乳やヨーグルト、食パン、豆腐など15品目で実施。
各店舗が賞味・消費期限の1~2日前に設定している販売期限を1日延ばし、売れ残って廃棄された量を前年同期と比較した。
実験期間中、15品目の売上数量計39万4910個に対して廃棄されたのは606個で、廃棄率は0.15%。
前年同期は計37万4242個に対して618個が廃棄され、率は0.17%だった。
実験期間中の売上数量は前年同期より約2万個増えたが、廃棄数と率は減少し、販売期限を延ばした効果がみられた。
さらに、前年同期の売上数量が実験期間中と同じだったと仮定し、廃棄率を0.17%として計算。
前年同期の廃棄数は671個となり、取り組みによって65個(9.7%)少なくなったとしている。
この取り組みは市民の理解を得やすい、という調査結果も。
実験に合わせて市内の20歳以上の男女1062人にインターネットで行ったアンケートでは、92%が「良いことだと思う」と回答。
「取り組みを進めるために必要なこと」(複数回答)は、「適切な値引」が63.9%で最も多く、「期限の近づいた商品を集めて販売」(57.6%)、「目的を十分伝える」(40.9%)が続いた。
一方、市内の小売業者に対する調査では、各店舗が独自で賞味・消費期限当日よりも早い期限を設定している実態が明らかに。
回答があった30社のうち、16社が「常温加工食品・乳製品」で設定し、その理由(複数回答)は「過去からの踏襲」が最多の53%だった。
市ごみ減量推進課は、「販売期限の延長に好意的な消費者が多く、企業が独自に設定している期限は、必ずしも消費者ニーズを踏まえたものではないともいえる」と分析。
今年度、賞味・消費期限の当日まで販売するなど、食品ロス削減に積極的な店舗の認定制度をつくる予定で、「先進的な取り組みを広く情報発信し、消費者と企業双方の理解を深めていきたい」としている。
出典
『販売期限1日延長、食品ロス1割減…京都市実験』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180421-OYT1T50134.html
(ブログ者コメント)
以下は京都市からの広報資料(2018年3月29日付)。
【広報資料】販売期限の延長による食品ロス削減効果に関する調査・社会実験の結果について
http://www.city.kyoto.lg.jp/kankyo/page/0000235121.html
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