2018年4月23日18時38分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
事故防止や緊急避難を知らせる標識に使われる日本工業規格(JIS)の「安全色」が、13年ぶりに改正された。
色覚に障害がある人も含め、誰もが識別しやすい「ユニバーサルデザインカラー」になり、経産省は2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、普及を図る。
JISが定める安全色は、赤、黄赤、黄、緑、青、赤紫の6種類で、「火気厳禁」「足元注意」「非常口」などの標識に使われている。
ただ、従来の定義では、一部の人には、赤が暗くて黒と紛らわしい、青と緑の区別が付きにくい、などの難点があった。
そこで、関係団体で作る委員会が2年がかりで「識別しやすい色」を研究。
検討した結果、赤や緑は少し黄色がかった、黄や青は明度がやや上がった色合いになった。
弱視や色覚障害、白内障の人も含む132人への調査では、「色の違いがとても分かりにくい」と感じた割合が、これまでの11%から3%に減った。
また、幅広く使えるよう、蛍光にする場合や、パソコン画面やプリンター出力での色指定の推奨値も初めて定めた。
色覚障害の人は国内に300万人以上、世界で約3億人いるとされる。
選定に加わったNPO法人「カラーユニバーサルデザイン機構」の伊賀副理事長は、「当事者としてもありがたい。どんどん普及させて、世界の色を変えたい」と話す。
出典
『JIS 「安全色」13年ぶり改正 色覚障害者に配慮』
https://mainichi.jp/articles/20180424/k00/00m/040/028000c
4月24日付で化学工業日報からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
標識の安全色の指標となるJIS(日本工業規格)が、13年ぶりに改正された。
多様な色覚に配慮したユニバーサルデザインカラーの観点を初めて導入。
既存のJIS規格の大幅改正が難しいなか、原案作成委員会の献身的な活動が結実した。
JISで規定する塗料のマンセル値などだけでなく、インキやカラーフィルターでも対応値を提示。
大規模な訪日客が見込まれる2020年の東京五輪に向けて、普及が期待される。
関係者は、今回の成果を弾みに、ISO(国際標準化機構)への反映も目指す方針。
出典
『JIS安全色 13年ぶり改正 ユニバーサルの観点で』
(ブログ者コメント)
色覚障害を持たないブログ者が見ると、改正後の色は、改正前よりも若干薄く感じられるものの、ほとんど変わらない。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。