2018年8月13日13時57分に西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後10時ごろ、大分県中津市本耶馬渓町の温泉施設「西谷温泉」で「火が出ている」と、管理会社から119番があった。
警察によると、かやぶき屋根の宿泊棟4棟が全焼した。
施設内にあるログハウスの宿泊客らも含めて約100人が避難、けが人はいなかった。
関係者によると、出火直前、敷地内で宿泊客が小型の打ち上げ花火をして遊んでいたという。
警察は、この火の粉がかやぶき屋根に燃え移って出火し周辺に延焼したとみて、失火の疑いで、花火をしていた宿泊客から事情を聴いている。
施設内には、かやぶき屋根の宿泊棟4棟、ログハウス8棟のほかに研修棟などもある。
この日は、お盆の観光客のほか、近くで行われる試合のために他県の高校のサッカー部員らが宿泊していた。
警察は、13日午前から消防と実況見分を実施し、出火場所などを調べている。
現場は山間部にあり、観光名所「耶馬渓」の近く。
出典
『打ち上げ花火で失火か 宿泊施設が4棟全焼、大分・中津』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/440828/
(ブログ者コメント)
萱葺きの家のそばで打ち上げ花火?
そんな非常識な・・・。
そう思い、グーグルアースで現地の様子を確認したところ、茅葺きらしき家4棟が見つかった。(写真の左下)
そして、それらの家の横には大きな建物があり、その建物の向こう側には、駐車場付きの大きなグラウンドのような広場があった。
ということは、その広場で打ち上げ花火をしていて、建物の向こうに萱葺きの家があることには気が付かなかった?・・・そんな可能性も考えられる。
しかし、周囲を見れば草木生い茂る山の中。
打ち上げ花火をするには不適な環境のような気がした。
(2019年12月7日 修正1 ;追記)
2019年12月5日10時33分に読売新聞から、市は打ち上げ花火をしていた男性客に損害賠償を求め提訴するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
大分県中津市本耶馬渓町西谷の温泉宿泊施設「西谷温泉」で昨年8月、宿泊棟が全焼した火災で、市は出火原因の打ち上げ花火をした北九州市の男性(50歳代)を相手取り、1266万円の損害賠償を求めて、大分地裁中津支部に提訴する方針を固めた。
関連議案を開会中の定例市議会に提出した。
市などによると、火災は昨年8月12日夜に発生。
男性は親族と宿泊した際、打ち上げ花火で木造平屋の宿泊棟4棟(計約170平方メートル)を焼失させた。
宿泊棟周辺では花火が禁止されていた。
男性は重過失失火罪で略式起訴され、今年10月に中津簡裁から罰金50万円の略式命令を受けた。
市は11月、被害総額(約6860万円)のうち、建物総合損害共済が適用されなかった宿泊棟の撤去整地費用などを支払うよう、男性に請求した。
期限までに回答がなかったため、訴訟を起こすことにした。
施設は建物を市が所有し、指定管理者が運営している。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20191205-OYT1T50173/
(2020年11月19日 修正2 ;追記)
2020年11月18日12時42分に毎日新聞からは、1400万円の損害賠償命令が出たなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
原因となった花火をした北九州市の男性に中津市が約1392万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が17日、大分地裁中津支部であり、志賀勝裁判長は男性に約1388万円の支払いを命じた。
判決などによると、男性は同棟に宿泊中の2018年8月12日夜、禁止されている打ち上げ花火をして屋根に引火させ、4棟延べ約170平方メートルを全焼させた。
被害額のうち約5601万円が全国市有物件災害共済会から支出され、残る損害額の支払いを市が男性に求めていた。
https://mainichi.jp/articles/20201118/k00/00m/040/046000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。