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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2020913日に掲載した第1報(2/2)の記事中、関連事例として由比ガ浜でクルーザーが危険航行をしていたという情報を紹介したが、当該事例に関する新情報が報道されたので、ここに第3報修正3として掲載します。

第1報(2/2)は下記参照。

https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/10997/

 

 ※メイン事例は猪苗代湖。

その新情報を第2報で修正1、修正2として掲載したので、今回の由比ガ浜新情報は修正3となります。

 

 

(2021年2月11日 修正3 ;追記)

 

2021241521分にYAHOOニュース(神奈川新聞)から、由比ガ浜事例に関し、当時のクルーザー所有者を書類送検したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

神奈川県鎌倉市の沿岸水域で遊泳客らの近くをクルーザーで航行したとして、湘南海上保安署は4日、県迷惑行為防止条例違反(水浴場等における危険行為)の疑いで、東京都内に住む所有者の50代男性医師を書類送検した。

 

クルーザーの危険航行を摘発するのは全国でも珍しく、同容疑による書類送検は県内で初めて。

 

書類送検容疑は、8月16日午後5時ごろ、鎌倉市の由比ガ浜で、全長約13・5メートルのクルーザーを航行、付近の遊泳者らに危険を感じさせたとしている。  

 

第3管区海上保安本部によると、目撃者から「ボートが海岸沿いを航行して危険だ」という通報を受け、同保安署が船内の立ち入り調査を実施。

 

複数人が乗船しており、レジャー目的で操船していた男性医師に厳重注意するとともに、任意で捜査していた。  

 

昨夏は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、県内の海水浴場は開設されていない。

 

由比ケ浜の現場は、例年であれば遊泳区域となるエリアで、事故防止のためクルーザーや水上バイクなどの進入は禁止されていた。  

 

クルーザーが波打ち際を行き来する映像がSNSに投稿され、危険行為を批判する声が相次いでいた。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/ea26ef08bbe2a40296bf3bfe103068034a9fd234

 

 

由比ガ浜事例については、241343分にNHK首都圏からも、操縦していた医師は船舶免許を返納したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

・・・・・

 

去年の夏は、新型コロナウイルスの影響で海水浴場が開設されておらず、監視体制も薄かったということで、当時、通報を受けて海上保安官が駆けつけ、沖合でこのクルーザーを発見しました。


その後、SNSに投稿された映像を詳しく解析するなどした結果、医師がクルーザーを操縦し危険な航行をさせた疑いがあることがわかったということです。


捜査に支障があるとして認否は明らかにされていませんが、捜査関係者によりますと、医師は船舶免許をすでに返納し、これまでの調べに対し「クルーザーは手放す」などと説明していたということです。

 

https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210204/1000059892.html

 

 

(2021年9月6日 修正4 ;追記)

20219560分に朝日新聞からは、ボートが徐行すべき区域は岸から200mまでなのに、利用者向けの地図には岸から300mまでと、実際より広く記載されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

利用者向け地図にボートの徐行区域が実際より大幅に広く記されていたことが分かった。

誤りは事故後に訂正された。

男児の父親は、誤表記で現場一帯を安全な区域と誤信したと訴えている。

現場周辺は、東西の幅が最大約700メートルの入り江。

県によると、ボートが徐行する区域は、入り江の東岸200メートル以内、西岸150メートル以内。

だが、県や猪苗代町のホームページに掲載された当時の「猪苗代湖利用区分マップ」は、徐行区域を両岸から300メートル以内と読める内容だった。

実際より100150メートル広範囲になっていた。

県警は事故直後の取材に対し、4人が浮かんでいた場所は西岸から「沖合200300メートル」と説明。

当時の地図で誤って徐行区域とされたエリアだった可能性がある。

県警は現在、4人のいた場所を「捜査中」としている。

父親は取材に対し、遊泳前に地図を見たと説明。
「広い範囲が徐行区域になっていたので、ほとんどどこにいても安全だと思っていた」と話す。

県警の当時の説明より、さらに岸側にいたと主張する。

地図は、湖に面する猪苗代町や地元の警察、消防などでつくる猪苗代湖水上遭難対策協議会が作製。

事故後に県からの指摘で誤りが判明し、今年6月に作り直した。

事務局がある町の担当者は、「地図は2010年に作ったが、(間違った経緯の)詳細は分からない」としている。

父親は「いい加減な地図を出しておいて、事故が起きてから直しても遅い」と訴えている。

https://digital.asahi.com/articles/ASP94641DP92UGTB001.html?pn=4 

 

962126分にYAHOOニュース(テレビユー福島)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

関係者によりますと、事故が起こるまで、現場付近の地図が、会津若松部会が定めたルールと異なっていたということです。

今回の事故を受けて、いまの地図はルールに基づき、修正されています。

では、どのように異なっていたのか。

福島県によりますと、中田浜では本来、沖合から主に150メートル圏内をクルーザーなどが徐行する区域としていますが、修正前の地図では、沖合300メートルより遠い区域で走行するようにとだけ表記され、300メートル以内は徐行区域とも受け取れるものでした。

事故が起こったのは沖合200メートルから300メートルですから、当時の地図では徐行区域にあたり、被害者もそのように認識していた可能性があります。

県や町は経緯について不明としていますが、解明が待たれます。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a99db4e94af3d76c90dc9586c2c4334686eb8393

 

99104分に読売新聞からは、加害ボートの捜査は難航している、一般利用者向けの利用区域説明チラシに水上レジャー禁止マークがなかったなど下記趣旨の記事が、新旧のチラシ比較図付きでネット配信されていた。

事故から1年、福島県警は業務上過失致死傷容疑で調べているが、捜査は難航している。

県警はこれまでに、レジャー客らの目撃情報などから、現場付近を航行したとみられる複数のモーターボートを確認。
所有者らに航路や当時の状況などを聴取した。

ボート数台も押収して船体やスクリューなどを調べており、4人と接触したボートの特定を進めている。

ボートは4人と接触した後も航行を続けており、船体に血痕などがほとんど残っていないとみられる。

湖で起きた事故は、事故現場やボートの航路などの立証も容易ではない。

捜査関係者は、「被疑者を立件するために様々な証拠を積み重ねている状況。もう少し時間がかかる」と話す。

また、猪苗代湖・中田浜(会津若松市)の事故を巡り、地元の安全団体が一般利用者向けに作製した湖の利用区域を図示したチラシが誤っていたことがわかった。

水上レジャー禁止区域の現場付近に禁止マークがなかった。

事故後に誤りが判明し、今年6月に修正された。

チラシは2010年、猪苗代湖水上遭難対策協議会が、県や郡山市、会津若松市、猪苗代町などでつくる猪苗代湖水面利活用基本計画推進協議会の各地域部会から提供された資料をまとめた。

マリーナなどがある湖岸(浜)ごとの地図に、ボートや水上バイク、カヌー、遊泳などの利用区域が記載されている。

このうち中田浜の地図で、水上レジャーが禁止されている西岸沖のエリアが無印になっていた。

資料を提供した会津若松地域部会は、誤った資料を渡したとした上で、「当時の担当者もおらず、なぜ、その地図を提供したのかわからない」としている。

各地域部会は、マリーナの関係者らに利用区域に関する資料を提供していたが、インターネットなどで一般利用者向けに周知はしていなかった。

一方、チラシは対策協議会のホームページに掲載され、事故で亡くなった瑛大君の父親も水上レジャーに出かける前に確認しており、「最初から禁止とわかっていれば近付かなかった」と話した。

事故後、推進協議会事務局の県河川計画課が、対策協議会に依頼してチラシを修正した。

今後は、県が利用区域を毎年確認するという。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20210906-OYT1T50279/

 

(ブログ者コメント)

〇本ブログの第2報(昨年9月)では、利用区域を表示した看板が新たに設置されたという報道を紹介しているが、その時点で、一般利用者向けの区域図が間違っていたという報道は、おそらくはなかった。

〇今回の報道を機に、会津若松観光ナビを確認したところ、文字が小さいので判別難だが、いまだ岸から300m以内が徐行区域というふうにも読める。

https://www.aizukanko.com/spot/352 

 

(2021年9月16日 修正5 ;追記)

20219141736分にNHK福島からは、加害ボートの操縦者が逮捕されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

事故が起きたのは岸から200メートルから300メートルほどの沖合で、当時、多くの船が航行していたことから、警察は現場を通った可能性があるボートの所有者らに当時の状況を確認するとともに、数隻のボートを押収して船体やスクリューを調べるなどして、事故を起こしたボートの特定を進めてきました。

その結果、東京・中央区の会社役員佐藤容疑者(男性、44歳)が事故を起こしたとして、14日、業務上過失致死傷の疑いで逮捕しました。

警察によりますと、調べに対し、当時現場付近でボートを操縦していたとした上で、事故については「身に覚えがない」などと容疑を否認しているということです。

この事故をめぐっては、運輸安全委員会も事故原因の調査を進めています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20210914/6050015822.html 

 

9142137分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)からは、ボートのキズの状態や目撃談から容疑者を特定したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

事故から1年あまり、警察はボートのキズの状態や、目撃者の話から佐藤容疑者を逮捕しました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/222c5ba0026a3ae8cac57bdbcfcc01aaf271eccb

 

9142142分にFNN PRIMEからは、約12mの大型ボートが突然現れたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

当時、佐藤容疑者は知人など10人を乗せて約12メートルの大型ボートを運転していて、4人を巻き込んだあと、そのまま走り去ったとみられている。

両親は今も、当時の状況を鮮明に覚えていた。

瑛大君らが遊んでいたところに大型ボートが突然現れた。

瑛大君の母親:
「急に大きなエンジン音が聞こえてきたので、子どもたちの方を振り返って、逃げなくちゃって思ったんですけど、やっぱり声が全然出なくて、体も動かなくて」

わずか数秒で船に巻き込まれた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9199f0b1b0d4e93504501a5c7acfae31cb50a9ba

 

9141754分にNHK福島からは、湖面の利用禁止区域に関する分かりやすい説明が、下記趣旨でネット配信されていた。

調査が進む中で、利用者などに周知されていた湖面のゾーン分けの図面が誤っていたことがわかりました。

実際には、境界線が沖合150メートルに設定されていたため、警察は、事故が起きたのは、徐行が求められるゾーンではなく「船舶航行区域」だったとしています。

境界線より岸に近いゾーンは、遊泳もボートなどの航行もできない「利用禁止区域」だったということで、今年6月には周知されている図面が訂正されました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20210914/6050015826.html

 

916234分に毎日新聞からは、同乗者が撮影した動画が一周忌後に警察に提出された、そこには「やばい」という声が記録されていた、容疑者は同乗者に口止めし事故後は全員が「気付かなかった」と答えたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

同乗者が航行中に撮影した動画に、異変に気付いて「やばい」などと慌てる関係者の声が記録されていたことが15日、捜査関係者への取材で分かった。

動画には船がそのまま去って行く様子が映っていたという。

操縦していた佐藤容疑者は同乗していた約10人に「何も無かったよな」などと口止めしていたことも判明。

県警は、事故を認識した上で隠蔽(いんぺい)を図った可能性があるとみて調べている。

発生当日、事情を聴かれた際は、全員が「気付かなかった」と説明。

佐藤容疑者は逮捕後の調べに「身に覚えがない」と容疑を否認している。

捜査関係者によると、今月6日が犠牲者、瑛大さんの一周忌だったが、県警に動画が提出されたのは、その後だった。

事故を起こした船の特定に至っていなかったが、動画をきっかけに捜査が進展。
14
日の容疑者逮捕につながったという。

(共同)

https://mainichi.jp/articles/20210915/k00/00m/040/293000c

 

9151925分にYAHOOニュース(福島テレビ)からは、事故後に同乗者とともに警察から事情を聞かれている容疑者の様子などが、下記趣旨でネット配信されていた。

事故から約5時間後に撮影した映像には、警察から話を聞かれている佐藤容疑者を含む乗船していたとみられる知人10人の姿が。

ボートの上で座り、位置などを確認している様子も見られた。

20年ほど前から船を操縦する上級者だったいう佐藤容疑者。

当時、防犯カメラの映像では出港時に徐行する船が捉えられていた一方、マリーナから先ではスピードを出し航行する様子が目撃されていて、4人と衝突した後もすぐには停船せず、航行を続けていたとみられている。

目撃者:
「(事故後クルーザーは)ずっと出ていってたんですよ。あれ、なんで戻ってこなかったんだろう、衝突の後ね。わからなかったのかなと思ったんですよね」

https://news.yahoo.co.jp/articles/9a7288e7dddbe24f6a340b2c391c89e64d9987a9

 

915182分にYAHOOニュース(福島中央テレビ)からは、同乗者が撮影した動画には湖面で遊んでいる被害者らの姿が映っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

容疑者が操縦するボートに同乗者していた人が撮影したスマートフォンの動画に、湖に浮かび遊んでいた被害者らの姿が映っていたことが新たに分かった。

事故が起きたとき、ボートに何らかの衝撃はなかったのか。

普段、ボートを操縦する人は「(衝突時)ブイだと思っちゃったというのはあると思うけど。普通は確認すると思う」と話していた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0cb1d8d8ffaf84601e5ee14d37f0e378c2b18fdd

 

916122分にYAHOOニュース(福島中央テレビ)からは、法律で義務付けられている監視役を設けず航行していた可能性が高いという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

関係者によると、事故当時の状況などから佐藤容疑者は、周囲の安全を確認するために法令などで義務付けられている「見張り」と呼ばれる監視役を設けずに航行していた可能性が高いという。

警察は、必要な注意義務を怠ったとみて当時の状況を詳しく調べている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/551445dc8c2a1ce17e1468cfd51b52420e0bf77e

 

 

  

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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