2021年8月11日5時0分に高知新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高知市の初月小学校で7月、教員がプールの給水を丸7日間止め忘れて水があふれ、下水道料が290万円に上る事案があった。
例年なら同校の下水道料は月18万円。
10日に公表した同市教委は「お金だけでなく水も無駄にした。あってはならないこと」と陳謝した。
市教委によると、7月14日午前、担当教員がプールの水位調整のために給水ポンプを稼働。
悪天候で水泳の授業が中止となったが、別の授業があったため、給水停止を後回しにした。
その後も「職員会などが続き、行けなかった」、「放課後にプールの安全確認を行う教員が気づくと思い込んだ」という。
21日午後に、別の教員が給水ポンプが作動中になっていることに気づいた。
7月の排水量は7681トン(例年591トン)に上り、単純計算ではプール16杯分の水を無駄にしたという。
給水は井戸水のため、上水道料は発生していない。
市教委は再発防止策として、給水中であることを職員室に掲示するほか、給水の自動停止タイマーの導入などを検討。
下水道料を教員に求めるかどうかは協議中という。
同市では2016年にも、神田小で3日間給水し続け、上下水道料金が当時の試算で約112万円に上った事案があった。
このほか、給水時の排水栓の閉め忘れなど、給水トラブルは年1~2回起きているという。
https://www.kochinews.co.jp/article/478669/
(2021年12月24日 修正1 ;追記)
2021年12月24日6時37分にNHK高知からは、ミスした教員らに損害賠償が求められたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし7月、高知市の小学校でプールの水を1週間止め忘れ、余分に水道料金がかかったことから、高知市は止め忘れた過失は大きいとして、教員など3人に対し、130万円余りの支払いを求めることを決めました。
高知市によりますと、ことし7月、高知市の初月小学校で教員が水泳の授業に備えて給水したプールの水を止め忘れ、別の教員が気付くまで1週間、放置されていました。
この教員は、放課後のプール当番だった別の教員が水を止めると思い込んでいたということです。
この月の下水道の使用料は、例年の同じ時期と比べて10倍以上にあたる290万円余りに上りました。
高知市は、水を止めなかった過失は大きいとして、この教員と、管理する立場の校長と教頭合わせて3人に対し、過去に裁判になった同じようなケースを参考にして、半分程度の130万円余りの支払いを求めることを決めました。
この学校は今後、職員室に給水中であることを示すパネルを掲示するなどの対策を取ることにしています。
高知市は、「教員が市民の財産である学校施設の管理を怠り、無駄な税金を使うことになった責任は重いと判断した。今後、このような事態が起きないよう、再発防止策の周知を徹底する」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20211224/8010013494.html
(ブログ者コメント)
業務上ミスをした自治体職員に賠償を求めるケースが増えているという情報を、2021年12月21日に紹介している。
今回のケースも、その一つだ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。