2020年8月13日20時5分にYAHOOニュース(FLASH)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
アメリカで衝撃の事故が起きた。
犠牲となった3兄弟は、同時に「肥溜め」のなかで死亡した。
8月10日、オハイオ州にある農場で、ゲーリー・ウェブカー(37)、ブラッド・ウェブカー(35)、トッド・ウェブカー(31)の3兄弟が、作業中に死亡した。
3兄弟は、家族で経営する農場の肥溜めに沈んでいるところを、母親によって発見された。
すぐにレスキュー隊が呼ばれ、20分後に引き上げられたが、搬送先の病院で全員の死亡が確認された。
なぜ3人は肥溜めに落ちたのか。
原因は、たまった糞尿から発生する有毒ガスだ。
3人は当時、汲み上げポンプのメンテナンスをしていたが、発生したガスで意識を失い、肥溜めに転落。
そのまま窒息死したと見られる。
肥溜めの危険性は、以前から指摘されていた。
アメリカの労働安全衛生研究所は、家畜などの糞尿から硫化水素やメタンガス、一酸化炭素、アンモニウムなど、人体に悪影響を及ぼす有毒ガスが発生すると発表している。
こうした有毒ガスは、低レベルでは吐き気、頭痛、めまい、高レベルでは呼吸困難や窒息死につながるため、農業関係者に注意を促していた。
家族とともに農場を管理していた企業は、フェイスブックで「3兄弟は、愛する農業に身を捧げながら、旅立ちました」と哀悼の意を表した。
この投稿のコメント欄には
《言葉にならない。愛する子供たちを同時に失った家族の悲しみは、耐えられないものだろう》
《どうか残された家族に、神の御加護を》
《この悲劇が二度と繰り返されないように、安全対策の強化が必要だ》
といった悲痛な声が寄せられている。
不慮の事故により、3兄弟全員が同時に死亡するという衝撃的なニュース。
3人を発見した母親の悲しみは、どれほどだろうか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/09bad15aeee0493b93b53dafac42cdcb51dfa7b1
(ブログ者コメント)
本ブログでは、国内の農場や養豚場の糞尿施設で起きた同種事故を、これまで3件ほど紹介している。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。