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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2021429日付で毎日新聞東京版から下記趣旨の記事が、イメージ図付きでネット配信されていた。

27日午後3時ごろ、宮城県白石市の市立白石第一小学校で、校庭に設置されていた防球ネットの支柱が折れ、同小6年の松野さん(11)=白石市長町=ら男子児童2人を直撃した。

松野さんは病院に運ばれたが、頭などを強く打ち、死亡が確認された。
一緒にいた別の児童も、あごの骨を折る大けがをした。

県警白石署などによると、建物などにボールが当たるのを防ぐネットを支える柱2本のうち1本が根元から折れ、児童が下敷きになった。

支柱は木製で重さ約40キロ、直径約17センチ、高さ約6メートル。

事故があったのは放課後で、男子児童6~7人が防球ネットに寄りかかったり、引っ張ったりして遊んでいた。

当時、校庭に教職員はおらず、児童が支柱をどけた後、職員室にいた教諭を通じて救急車を呼んだ。

松野さんの死因は、外傷性くも膜下出血だった。

市教育委員会によると、防球ネットがいつから校庭にあり、誰が設置したかなどは不明。

生涯スポーツや少年野球の練習などで使われていたという。

市教委は年に1度、業者に依頼して市内の学校に設置された遊具の安全点検をしているが、事故が起きた支柱は点検の対象外だった。

教職員が月に1度目視などで点検し、今月12日に確認したときは異常がなかったという。

白石署が詳しい事故の経緯を調べている。

28日に記者会見した市教委の半沢教育長は、「安心安全であるべき学校で、あってはならない事故が起きた。児童への指導が足りなかったと言わざるをえない」と謝罪した。

https://mainichi.jp/articles/20210429/ddm/041/040/041000c 

 

4281844分にNHK東北からは、子供たちが引っ張った方向に柱が倒れたらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

市教委は「子どもたちが引っ張った方向に柱が倒れたと推察される」としています。

白石市の小学校で起きた事故を受けて、県教育委員会は、県立学校と県内のすべての市町村の教育委員会に対して、学校の校庭にあるポールや柱を含む施設や設備について、安全かどうか点検するよう求める通知を出しました。

また、仙台市教育委員会も、学校の敷地内にあるネットを支える柱が安全かどうかを点検するよう、市立のすべての小中学校などに通知を出しました。

https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20210428/6000014592.html

 

428204分に朝日新聞からは、遊具は業者に依頼して点検していたが、この柱は教職員が目視や触って点検していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

折れた支柱は留め具などで固定はされていなかった。

このネットの設置記録は学校に残っていないという。

市教委は、学校の遊具に対しては年1回の点検を業者に依頼しているものの、このネットは対象外だった。

学校の教員が毎月1回、目視したり触ったりして点検していたが、今月12日の点検時に異常は確認できなかったという。

https://www.asahi.com/articles/ASP4X3T3BP4XUTIL00C.html

 

4281949分にYAHOOニュース(仙台放送)からは、柱は遊具と違うので、そこに落とし穴があったのかもしれないと教育長が述べたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

白石市教育委員会 半沢教育長
「遊具は基本的には、ものを使って遊ぶためにあるので目が届くが、防球ネットはブランコや滑り台のように、それを使って遊ぶことが目的ではないことから落とし穴があったかもしれない」

https://news.yahoo.co.jp/articles/d6ea512d41316469a56986ca4889249b64596657 

 

4291933分にYAHOOニュース(TBS NEWS)からは、ネットは3132年前に設置されたものだったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

学校の卒業生によりますと、このネットは1989年に設置されたとみられることが取材で分かりました。  

「31年か32年ぐらい前、私が小学6年生の時。平成元年くらいの時にできたと思う。当時は白いネットで登ってはいけないという注意を(学校から)受けた記憶がある」(小学校の卒業生)  

左は1989年5月に行われた運動会の写真です。
この時は、まだネットはありません。
一方の右側、同じ年の9月に撮影された修学旅行の出発式の写真ではネットが確認できます。  
「サッカーゴールに見立ててシュートを打ったり、(当時)そのような遊び方をした」(小学校の卒業生)



https://news.yahoo.co.jp/articles/e3f1971f4a266cfbf3b7e429e6fce3848b2fd0dd

 

430620分にYAHOOニュース(河北新報)からは、工事用のネットだったかもと推測する卒業生もいるという下記趣旨の記事が、割と鮮明な工事時の写真付きでネット配信されていた。

倒れた防球ネットの支柱は32年前の1989年に設置された可能性があることが29日、分かった。

89年設置の根拠は当時の卒業アルバム。
5月の運動会の写真には支柱が写っていないが、9月の修学旅行の出発式と見られる写真には工事の足場を組んだ体育館の手前に木製支柱が少なくとも2本写っている。

当時のネットは現在の防球ネットとは色や目の大きさが異なる。  

卒業生の男性は「何のために設置したかを知らされた記憶はないが、新しいネットだった。最初はスポーツ用でなく、工事の資材や車両を守るように設置されたのでないか」と推測する。  

半沢市教育長は時期特定の意義を「木製の物が(経年変化で)どうなるのか、時期を調べることが学校防災に役立つ」と説明した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/79e2d5861bb81cb037c67457811b1bab63e322af 

 

(ブログ者コメント)

〇何らかの目的で設置したものは、その目的を終えた後は遅滞なく撤去すべき・・・そういった教訓事例のようにも感じた。

〇この事例の横展開対応として、名古屋市では注意喚起文書が配布されたという記事もネット配信されていた。

国や県などからの指示を待つことなく、他市の事例を横展開対応しているところもあるということで紹介する。

428215分 NHK東海)

27日、宮城県白石市の小学校で、校庭のネットを支える長さ6メートルの木製の柱が折れて男子児童2人にぶつかり、このうち1人が死亡しました。

この事故を受けて、名古屋市教育委員会は28日夕方、名古屋市立の小中学校や高校などに注意喚起の文書を送りました。

文書では、それぞれの校内に宮城の学校と同じような木製の柱がないかを確認することや、木製の柱や樹木などの腐食が進んでいないかなどを日常的に点検するよう求めています。

https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20210428/3000016440.html

 

(2021年5月26日 修正1 ;追記)

20215251327分に産経新聞からは、事故を受け文科省は倒壊落下恐れのある学校設備を総点検するよう具体例を挙げて全国の教委に通知したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

文部科学省は25日、宮城県白石市立小で防球ネットの木製支柱が折れて小6男児が死亡した事故を受け、倒壊や落下の恐れがある学校設備を総点検するよう全国の教育委員会に通知した。

教職員の目視で安全性が判断できない場合は専門業者に依頼するようにも明記した。

通知では、防球ネット以外の点検対象を具体的に例示。

児童生徒が触ったりぶら下がったりする可能性がある設備として、国旗掲揚のポールやバスケットゴール、フジ棚などを挙げた。

校舎内のスピーカーや天井からつり下げているテレビは落下の恐れがあるため、接合部分に腐食がないか確認するよう求めた。 

https://www.sankei.com/affairs/news/210525/afr2105250007-n1.html

 

(2021年10月15日 修正2 ;追記)

202110141829分にNHK東北からは、専門的な知識を持った人材の活用などを提言した報告書が答申されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

白石市は、再発防止策などを検討する調査委員会を設置し、建築士や大学院の教授など5人の委員が議論を重ねた結果、14日、報告書を市に答申しました。

それによりますと、支柱が折れた防球ネットは、平成元年7月に設けられたことは分かったものの、誰が設置したかは不明で、学校や地域の危険性に対する意識も低く、安全管理が不十分だったとしています。

さらに、設置の目的や経緯が記録されず、木の腐食への認識が欠けていたため、教育委員会による指導も不十分で、学校の教職員による目視程度の点検になっていたと指摘しました。

その上で、提言として、構造や材質の劣化など専門的な知識を持った人材を活用し、行政の支援の在り方も含めて、点検方法を改善することや、施設の設置目的や用途を明確にし、耐用年数を踏まえながら管理することなどを求めています。

答申を受け、白石市教育委員会は、今月中に具体的な対策を決めたいとしています。

調査委員会の委員長を務めた宮城教育大学教職大学院の本図愛実教授は、「今回示した再発防止策を講じていれば、十分防げた事故だと判断した。真摯に反省をし、安全で安心な教育環境を子どもたちに提供してほしい」と述べました。

https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20211014/6000016618.html

 

101560分にYAHOOニュース(河北新報)からは、報告書では不十分だった安全管理として4つの要因を列挙したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

有識者でつくる事故調査委員会は14日、「事故原因は学校などの不十分な安全管理」とする報告書を市教委に答申した。

調査委は、不十分な安全管理について「支柱設置の目的や経緯の記録がなく、劣化への認識が欠如していた」などと、四つの要因を列挙。

そのうち、防球ネットがサッカーゴールとして利用され、児童が日常的に支柱やネットに寄り掛かっていたことに関しては「等閑視(とうかんし)されてきた」と指摘した。

再発防止策では、
「多元的な視点による点検と改善」
「(設置物の)用途の明確化と登録」
「(点検内容や項目の)重点化」
を提言した。

具体的には、施設老朽化や自然災害の大規模化を念頭に、「前年度踏襲の安全点検計画や方法のままでよいはずがない」と、日常的な改善の必要性を強調した。

宮城教育大教職大学院教授の本図愛実委員長は、「支柱は風景と化して倒れないものと思われていた。30年間、登録や引き継ぎがされなかったのが問題」と語った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5f23aadef1258dab21a7ac0932714f65bde059e7 

 

10141923分にYAHOOニュース(東北放送)からは、ネットの支柱はもともとNTTから贈られた電柱だったらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

報告書によると、防球ネットは、1989年7月4日、NTT大河原電報電話局から贈られた電柱を学外のスポーツ団体が設置したものとみられます。

また、事故原因については、「支柱の設置時期や経緯が記録されておらず、支柱に多数の亀裂がありながら劣化という認識が欠如していた。」、「学校で月に一度、点検がされていたが目視で確認する程度だった」などとし、学校などの不十分な安全管理が事故を招いたと結論付けました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6d92d4eebf4ec3981b66c1cd0148be70063f56db 

 

10141818分にYAHOOニュース(東北放送)からは、ネットの設置者は不明、報告書では設備の登録制度を作ることも提言されているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

答申書では、防球ネットは1989年に設置されたとしたものの、設置者は不明としました。

そして、ネット設置の記録がなく、正確な設置時期や耐用年数が把握されていなかったことや、学校が行っていた安全点検が不十分だったことなどが事故の要因と指摘しました。

そのうえで再発防止策として、設備の登録制度を作り、耐用年数や使用方法などを明確化することや、教職員だけでなく、専門家なども入れ、点検を行うことなどを示しました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/135563b48f6dbe885cef65509a02debe238515eb

 

(2022年2月18日 修正3 ;追記)

2022211181分にYAHOOニュース(FNN PRIME:仙台放送)からは、校長と主幹教諭が書類送検された、校長らは古い木柱だとは思っていたが危険性は認識していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(前回紹介した内容より詳しい新報道があったので、前記事を差し替えた)

警察は、この事故について202223日、小学校の男性校長(60歳)と校舎の安全管理や点検方法を指導する立場の男性の主幹教諭(57歳)の2人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検した。

警察によると、校長と主幹教諭は事故を防ぐ注意義務があったにも関わらず、必要な点検や、防球ネット付近で遊ぶことを禁止するといった児童への指導を怠り、放置したことで2人を死傷させた疑いがもたれている。

警察によると、2人は「古い木柱だとは思っていたが、倒壊という具体的な危険性は認識しておらず、具体的な点検方法などを指示していなかった」という趣旨の話をしているという。

亡くなった松野さんが眠る白石市内のお墓。
事故の発生から9カ月となった127日。
月命日に墓前で手を合わせる男性校長の姿があった。

男性校長:
「毎月、お墓には職員が学年ごとに、自宅には教育委員会と学校が伺っている

記者:
毎月どんな思いで

男性校長:
「『再発防止に努めて学校もやっています』と松野君にお話ししている。二度と同じようなことを起こさないと、学校職員、精一杯やっているところ」

遺族は仙台放送の取材に、 「校長と主幹教諭に一定の責任はあると思うが、それよりも長年見過ごされてきたことに問題がある。二度とこのようなことが起きないようにすることが一番大切」 とコメントしています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/881dae7ef7c2a44a1a4456a6022844726baf79ab 

 

2141945分にYAHOOニュース(東北放送)からは、台帳を使った点検が教職員によって行われたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

事故を受け、再発防止のため点検項目などを記した台帳を使って、市内の小学校で遊具などの安全点検が行われました。  

14日は、宮城県白石市の白川小学校で教職員8人が手分けして校庭の遊具や校舎内の備品などに危険がないか確認しました。

点検では、市教委が各学校に整備を進めている学校施設や設備を一覧化した台帳を初めて活用し、複数の職員が設備を確認して、記録をつけました。









https://news.yahoo.co.jp/articles/bd7acd713caa3bcbc2c5f2788a5724acafa82569 

 

2141916分にYAHOOニュース(ミヤギテレビ)からは、市は来年度から学校安全委員会を設置するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

白石市の山田裕一市長は14日の定例会見で、来年度から学校の危険箇所を見直す学校安全委員会の設置や専門家による施設の点検などを強化することを明らかにした。

白石市は去年11月に再発防止策をまとめ、学校設備の設置時期や使用頻度などを台帳をもとに電子化し、学校と白石市が老朽化をダブルチェックしている。



https://news.yahoo.co.jp/articles/df5664797ac9bd73612cc9de2329b5a41764c544

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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