2013年9月2日21時11分と9月3日12時25分にNHK北海道NEWS WEBから、9月2日22時41分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日正午ごろ、赤井川村で解体工事中の旧月見橋(長さ約30m、幅約7m)が崩落して約3m下の余市川に落ち、橋の上で作業にあたっていた作業員の男性8人のうち、7人が落下の衝撃でけがをして、ヘリコプターや救急車で病院に運ばれた。
警察によると、このうち6人が腰の骨を折るなどの大けが、もう1人も全身を打って病院で手当てを受けているという。
崩落した橋は、50年近く前の昭和40年から利用されていたが、見通しが悪いことなどから、去年10月に新しい橋に架け替えられ、その後は使われていなかった。
管理する北海道開発局の小樽開発建設部が倶知安町の建設会社に発注して先月21日に解体工事が始まり、2日から橋の道路部分を解体する工事が行われていたという。
当時、現場にいた作業員の男性によると、この橋は、15cmから20cmほどの厚みの道路部分と、その下の、土台となる1mほどの厚みの鉄骨部分で構成されていて、両岸で支える構造だったという。
2日は、この道路部分を何枚かに切断し、はがして1枚づつクレーン車で運び出す作業をしていたところ、路面の下にある鉄骨製の橋桁が真ん中から折れて、橋全体が崩れ落ちた。
この男性は「作業中にスッと橋が落ちた。崩落するまで2、3秒あったと思う。突然で驚き、バランスをとるのがやっとだった。なぜ落ちたのかわからない。こんなことは初めてだ」と話していた。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20130902/4214422.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130902-OYT1T00566.htm
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20130903/4227291.html
また、9月4日付で朝日新聞北海道総合版(聞蔵)から、事故原因に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
解体作業で床板を取り外した結果、橋の強度が落ち、橋桁が変形して崩落した可能性のあることが、警察への取材でわかった。
橋を管理する小樽開発建設部などによると、事故当時は、真ん中付近でクレーン車を使い、アスファルトの下の鉄筋コンクリート製の床板を取り除く作業をしていた。
橋は、脚がないタイプで、川をまたいで鉄鋼製の桁をかけ、そこに床板をはめ入れて全体で強度を保つ構造になっていた。
床板をはがしていくに従って桁の強度が落ち、何らかの理由でバランスが崩れ、桁が「く」の字に折れ曲がり、桁の端が道路側から外れて崩落した可能性があるという。
警察は、どういう手順、方法で解体作業が行われていたのか、関係者から事情を聴くとともに、専門家にも意見を求め、適正な作業だったかどうか調べる方針。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。