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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2017210738分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

210日付で毎日新聞東京版から、210849分に岐阜新聞から、292049分にNHK NEWS WEBから、2142023分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

先月30日に出版大手「KADOKAWA」から発行された、岐阜市と織田信長ゆかりの歴史・観光情報を紹介する歴史雑誌「岐阜信長 歴史読本」の中に多数の誤りが見つかったと、市教育委員会が9日、発表した。

 

同社は9日、資料提供などの協力を受けた岐阜市に担当部長が訪れて謝罪し、作り直すことを明らかにした。

 

市教委によると、3日に市の関係部署に雑誌を配布したところ、職員らから複数の指摘が市教委に寄せられ、6日に同社へ連絡した。

 

指摘内容は下記など。

・ハイグレードホテルが廃グレードホテル

・地図で、岐阜市が三重県、岐阜県岐南町や笠松町が愛知県

・写真説明で、昭和4年の西暦が1828年

・信長の参謀として活躍した僧「沢彦宗恩」と軍師「竹中重治(半兵衛)」の説明文が入れ替わり

・別々のホテルと旅館の紹介文で、重複した部分がある。

 

同社によると、雑誌の編集は同社が行っているが、校正は別会社に発注していた。 

 

この本の校正を担当した東京・新宿区の出版関連会社「ぷれす」の社長によると、KADOKAWAから依頼を受け、校正作業を行った上で年明けに納品したが、一部が反映されないまま出版されてしまったという。

 

社長は、

・問題発覚後に、依頼された原稿を再確認したところ、市などから指摘があった箇所は、全て「ぷれす」の校正者が誤りを伝えていた。

・印刷の段階で本の内容のデータが入れ替わることがあるため、最終的なチェックが重要だが、そこが十分ではなかったのではないか

・校正した原稿に地図が入っていないなど、指摘のしようのない部分もあった

と説明しているが、インターネット上で「ぷれす」に対し、「校正が甘い」などの風評が立ってしまったという。

 

社長は「長年コツコツと築き上げてきた信用に関わる問題なので、KADOKAWAさんにはミスが発生した経緯をしっかりと発表してほしい」と話した。

 

市教委の若山事務局長は、「このような事態に至り、非常に残念。適切な対応をしていただきたい」と話した。

 

出典

「信長読本」誤植だらけ岐阜を三重と表記など

http://www.yomiuri.co.jp/national/20170209-OYT1T50167.html 

歴史読本 信長さん、本の字「変」 ミス30カ所、KADOKAWA作り直し

http://mainichi.jp/articles/20170210/ddm/041/040/035000c

信長読本、一転刷り直し SNSで反響、謝罪

http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20170210/201702100849_28992.shtml 

“岐阜市は三重県に” 大手出版社の歴史の本に多くの誤り

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170209/k10010870781000.html 

信長読本のミス 編プロ「校正で誤り指摘、反映されず」

http://www.asahi.com/articles/ASK2G5D4GK2GOHGB00G.html 

 

 

215日付でKADOKAWA社のHPに、以下の社内調査結果報告が掲載されていた。

 

社内調査の結果、こうした事態を招いた原因として、以下の 2 点を認識しております。

 

1 に、本来 2 回行うはずの校正・校閲作業が『岐阜信長歴史読本』では、1回しか行われていなかった事実 です。

弊社では「校正・校閲は 2 回以上行う」ことを編集製作の大原則としております。

校正・校閲作業の結果が的 確に反映されていることの確認、また、出版物の内容・体裁が発行に適正かどうか精査するためには、複数の校正・校閲作業が必然だと考えているからです。

しかし今回の『岐阜信長歴史読本』の編集製作過程においてはスケジュール管理の不備から、その大原則が遵 守されておりませんでした。

 

 第2には、『岐阜信長歴史読本』編集部内での校正刷の内容確認作業において、組織的なチェック体制が機能 していなかった、という事実です。

 

以上のことから、今回の事態は歴史読本編集部ならびに所管するビジネス・生活文化局、ひいては弊社として の業務管理体制の不備に起因するものであったと強く反省しております。

 

・・・・

 

http://ir.kadokawa.co.jp/topics/20170215_n3evi.pdf

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇上記以外、以下のようなミスもあったような気がする。

・原稿作成者が、自分が書いた原稿を見直さなかった

・校正会社への校正依頼時、原稿に地図を添付しなかった

・印刷所に原稿を送る際、最終版であることを確認しなかった

 

〇ちなみに、ブログ者のパソコンで「はいぐれーどほてる」と入力すると、一発で「廃グレードホテル」と変換された。

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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