2017年8月15日20時37分にNHK愛媛から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
全国で子どもが川などで流されて死亡する事故が相次ぐ中、愛媛県の事故の遺族とも連携する国の研究機関のグループが初めて行った検証実験の結果、子どもの場合、川の浅瀬で滑り転んだ瞬間、立っているときの5倍近い水流の力がかかり、体重の軽い子どもは、一気に流されてしまうおそれが高まることがわかった。
今月、初めて検証実験に臨んだのは、国の研究機関、「産業技術総合研究所」で子どもの事故防止の研究に取り組む、西田佳史首席研究員のグループ。
西田首席研究員らのグループは、6歳の子どもを想定した身長114cm、体重23.4kgの人形を使い、川に見立てたプールで、水深を10cmから20cmチの浅瀬に設定して、人形が立っている場合と滑り転ぶなどして座り込んだ状態になった場合に分けて、人形が流れる水から受ける力がどのように変化するかを検証した。
その結果、子どもにとっては比較的速い流れと言える秒速1.5mの場合、浅瀬で立った状態の時には、人形が流されるほどの力は加わっていなかったものの、座り込んだ状態になった場合、流れる水から受ける力が4.8倍となり、人形が流されるレベルに達することがわかった。
西田首席研究員は、コケや藻などで滑ったり岩などに足を取られやすい川の浅瀬では、滑り転ぶと、体重が大人よりも軽い子どもは一気に流されてしまうおそれが高まると指摘する。
西田首席研究員は、「子どもは、浅瀬でも転ぶと流され、助けられない状況になる。ライフジャケットを着用することが重要だ」と話していた。
出典
『浅瀬で子ども事故多発、なぜ?』
http://www.nhk.or.jp/matsuyama-news/20170815/5624901.html
(ブログ者コメント)
実験映像を見たところ、立っている時は足首付近までしか水圧を受けていないが、座り込んだ状態になると足全体や体の一部が水圧を受けていた。
受圧面積が大幅に増えて・・・ということではないだろうか。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。