2020年10月27日19時29分に九州朝日放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
石油ファンヒーターの前に置かれたカセットボンベ。
必要以上に熱せられ、形が変わった後…。
破裂したボンベから噴き出した可燃性ガスに火がつき、一気に燃え上がります。
北九州市消防局による実験映像です。
これとよく似た爆発火災が先月5日、中間市で起きていました。
アパートの窓ガラスが粉々に割れ、焼け焦げた残骸が散らばっています。
アパートの住人は当時、「爆発音がしたのでベランダに出たら、火が出ていた」と話していました。
火が出た1階の部屋と2階の真上の部屋が全焼しました。
火元の部屋には当時、19歳と18歳の少年、16歳の少女の3人がいて、2人がやけどなどの重軽傷を負いました。
いったい何があったのでしょうか?
「ガスを吸っていた」。
警察によりますと、3人はガスを吸うことで酩酊状態を体験する“ガスパン遊び”をしていました。
部屋の中にはガスが充満していて、少女が吸おうとしたたばこに、18歳の少年がライターで火をつけようとしたところ爆発したということです。
警察は27日、重過失失火の疑いで、3人を逮捕しました。
部屋などにあった80本を超えるカセットボンベが押収されています。
3人とも、容疑を認めているということです。
https://kbc.co.jp/news/article.php?id=5562021&ymd=2020-10-27
10月27日16時14分にRKBからは、過去にも東京で同じような事故が起きていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡県中間市のアパートで先月、ガスが充満した室内でライターの火をつけ、2部屋を全焼させたとして、19歳の少年ら3人が逮捕されました。
ガスを吸って酸欠状態になる危険な「ガスパン遊び」をしていたということです。
重過失失火の疑いで逮捕されたのは、福岡県直方市に住む19歳の少年ら3人です。
3人は、知人が住む中間市のアパートの一室で先月、部屋に可燃性のガスが充満した状態で、ライターの火をつけ、2部屋を全焼させた疑いが持たれています。
この火事で、少年らのうち2人が、手や背中をやけどするなど重傷を負いました。
少年らは取り調べに対し、「ガスを吸って遊んでいて、たばこに火を付けようとしたら爆発した」などと供述しているということです。
ガスを吸うことで酸欠状態になるこうした行為は、「ガスパン遊び」と呼ばれていて、過去にも東京・大田区のマンションで、男子高校生2人がたばこに火をつけた際に引火し、重傷を負っています。
https://rkb.jp/news/news/55265/
(ブログ者コメント)
〇以下は大田区の事例に関する当時の報道。
(2011年8月11日付 日本経済新聞)
ライター用ガスを吸入する「ガスパン遊び」の最中にたばこに火を付け爆発させたとして、警視庁少年事件課は11日までに、東京都大田区の高校2年の少年(17)をガス等漏出と重過失失火の疑いで逮捕した。
爆発でワンルームマンションの一室が全焼し、少年は全身やけどの重傷を負ったという。
同課は一緒にガスを吸っていた同区の高校3年の少年(18)もガス等漏出容疑で逮捕。
2人は「バカなことをした。二度とガス遊びはしない」と供述しているという。
高校2年の少年の逮捕容疑は今年1月25日午後3~4時ごろ、大田区南六郷のマンション内でガスボンベ23本(計920グラム)のガスを吸引目的で漏らした上、たばこに火を付けようとしてガスを爆発させ、部屋を全焼させた疑い。
ガスを吸うと一時的に酸欠状態になり、意識が遠のく感覚があるといい、少年らは「気持ちよくなるのでガスを吸って遊んでいた」と話しているという。
https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1100Q_R10C11A8CC0000/
〇これら2件は極端な事例ではあるが、カセットボンベやスプレー缶の危険性を知らない人は、まだまだ多いのだろう。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。