2020年10月27日10時20分にYAHOOニュース(Buzz FeeD JAPAN)から、下記趣旨の記事が複数枚の写真付きでネット配信されていた。
庭木の剪定や果実の収穫、大掃除などの場面で、はしごや脚立が活躍する時期がやってきた。
一方で、これらの不適切な取り扱いや注意による転倒・転落事故が多く、重傷に至る事故が発生しているとして、NITE(製品評価技術基盤機構)が注意を呼びかけている。
NITEによると、はしごと脚立の事故は10月から12月にかけて増加する。
12月は年間で最も多く発生しているという。
実際にNITEに通知された事故情報を見ると、2010年度から19年度の10年間に合計398件(はしご111件、脚立287件)あり、そのうち365件(92%)が人的被害を伴い、死亡事故3件、重傷事故154件と、重篤な被害も多く発生しているという。
直近の5年間の事故は減少しているものの、毎年、重傷事故が発生していることには変わりないとしている。
そして、はしごと脚立の事故の198件(約50%)が使用上の不注意によって発生しており、「適切に取り扱うことで多くの事故を防ぐことができます」と、NITEは呼びかけるとともに、「リコール対象製品による事故も発生しているため、お持ちの製品がリコール対象かどうかを確認してください」と啓発している。
【事故事例と正しい使い方】
実際にどんな事故が発生したのか。
NITEは事故の事例を紹介している。
〇傾斜した地面の上に脚の左右の高さと角度が揃わない状態ではしごを設置し、補助者を付けず使用したため、バランスが崩れ、転落する事故が発生した。【2018年7月、長崎県】
〇床を傷つけないために脚の先端に布を巻いたはしごを、養生シートの上で使用したため、滑りやすくなり、転落する事故が発生した。【2018年12月、宮崎県】
〇看板を下ろす際に、脚立の天板をまたいで(左右の踏ざん【段】に足を乗せた状態で)重い看板を下ろそうとしたため、脚立が傾き、身体のバランスを崩して転落する事故が発生した。【2018年7月、埼玉県】
では、どう気をつければいいのか。
示された主なポイントは以下の通りだ。
〇傾斜のある場所や滑りやすい場所で使用しないでください。
〇はしごで作業する際は必ず補助者をつけてください。
〇脚立の天板をまたいで作業しないでください。
〇製品の安定性を失うため、加工や改造を行わないでください。
〇注意表示を必ず確認し、正しい使用方法を遵守してください。
なお、NITEは、はしごの使い方を動画でも紹介している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ceffbd085ca6159a6774efb967df86aa728e5a3d
(ブログ者コメント)
ネタ元と思われる資料は下記。
『誤った使い方で大けがを負うことも ~はしご・脚立の事故に
注意~』
(令和2年10月22日(木) NITE プレスリリース)
資料の概要:
11月から年末にかけて、庭木の剪定や果実の収穫、大掃除などの場面ではしごや脚立が活躍します。
今年は新型コロナウイルスの影響で外出を控えるため、DIY※1に挑戦する方も増え、これらの製品の使用頻度が増加すると考えられます。
また、帰省などが控えられることにより、普段は子や孫に作業を任せている高齢者が自ら脚立などを使用する機会が増えることが想定されます。
これらの製品では不適切な取り扱いや不注意による転倒・転落事故が多く、重傷に至る事故が発生しています。
はしご・脚立の事故は10月から12月にかけて増加し、12月は年間で最も多く発生します。
製品の正しい取り扱い方法を確認し、注意して使用することで事故を未然に防ぎましょう。
NITE(ナイト)に通知された製品事故情報※2において、はしご・脚立※3の事故は2010年度から2019年度の10年間に合計398件※4(はしご111件、脚立287件)あります。
そのうち365件(92%)が人的被害※5を伴っており、死亡事故3件、重傷事故154件と重篤な被害も多く発生しています。
10年前と比較し、直近の5年間の事故は減少していますが、依然として毎年重傷事故が発生しているため、注意喚起を行います。
はしご・脚立の事故では、198件(約50%)が使用上の不注意によって発生していますので、適切に取り扱うことで多くの事故を防ぐことができます。
その他、リコール対象製品による事故も発生しているため、お持ちの製品がリコール対象かどうかを確認してください。
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(※1) [Do It Yourself]の略称。専門業者でない一般消費者が作成や修繕などを行うこと。
(※2) 消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故(ヒヤリハット情報(被害なし)を含む)。
(※3) ロフト用のはしごや天井収納型のはしごの事故を除く。はしご兼用脚立は、はしご状態として使用したときに発生した事故は「はしご」、脚立状態として使用したときに発生した事故は「脚立」としてカウントする。
(※4) 2020年8月31日現在、重複、対象外情報を除いた事故発生件数。
(※5) 使用者が負傷したもの。
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2020fy/prs201022.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。