2017年12月19日19時54分に鹿児島読売テレビから下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日未明、曽於市の紡績工場で火事があり、17時間以上消火活動が続いている。
火事があったのは、曽於市大隅町中之内の紡績工場[A]の九州工場で、19日午前1時すぎ、「工場内の機械が燃えている」と従業員から消防に通報があった。
工場の広さは約1万4000m2で、地元の消防団によると、製品を作る機械が入った建物や原料の綿を保管した倉庫など、少なくとも7棟に被害が及んでいるという。
出火当時、10人ほどが作業をしていたが、全員逃げ出し無事だった。
消防などによると、工場は過去にも数回、ボヤを起こしていたことがわかった。
付近の住民は、「安全管理をしっかり徹底して欲しい。風向き次第では家のほうに火が来るので、近くに住むものとしては怖い。」と話した。
警察などの調べによると、工場内に浮遊する塵を集める機械を置いてあった付近から火の手があがったという。
出典
『曽於市の紡績工場で火事 消火活動長引く』
http://www.kyt-tv.com/nnn/news87210097.html
12月20日付で鹿児島放送からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
紡績工場で火災報知機が鳴り、原料の綿に混じった異物を除去する機械から煙が出ているのを従業員が見つけた。
従業員は初期消火にあたったが、機械から火が出たため119番通報した。
出典
『曽於市 紡績工場で火災』
http://www.kkb.co.jp/news_move/jchan_move_detail.php
12月20日18時31分にNHK鹿児島からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
火災は、工場内が広範囲に燃えていることや、工場内にある綿についた火が消えにくいことなどから、火の勢いは弱まったものの完全には消えず、消防は19日に続いて、20日も午前9時すぎから消防隊員など35人が出動して消火活動を行った。
作業では、重機を使って綿の上に乗って火だねを消すとともに、水をかけて消火し、午後からは重機を使って工場の鉄骨を切断し、鉄骨の下にある綿を取り出す作業などが行われた。
消防によると、午後5時半に火が消えたということで、出火から40時間以上たってようやく消火活動が終わった。
出典
『曽於市の工場火災 ようやく鎮火』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20171220/5050001274.html
12月19日22時19分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鉄筋平屋建て工場約1万4500m2が全焼した。
出典
『紡績会社1.5万平方m全焼、けが人なし 鹿児島・曽於』
https://www.asahi.com/articles/ASKDM316RKDMTLTB001.html
12月21日18時44分にNHK鹿児島からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、21日の現場検証と関係者への聞き取りで、綿から糸を作る工程で出るホコリを吸い取るための集じん機のある部屋が最も激しく燃えていることなどから、火元になったことが確認できたという。
出典
『曽於市の工場火災で現場検証』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20171221/5050001282.html
(2017年12月29日 修正1 ;追記)
2017年12月27日18時33分にNHK鹿児島から、従業員がほぼ全員解雇されるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日、「A」の社長や工場長など3人が市役所を訪れて、今回の火災に関して説明を行った。
この中で、「がれきの撤去などに莫大な費用や時間がかかり、工場の再建の見通しが立っていない」として、およそ80人いる従業員のうち、がれき撤去の手続きなどにあたる事務員数人を除いて、来月末にも解雇する方針を示したという。
これに対し、曽於市は、工場再建を市内で目指してほしいと会社側に要望した。
また、市は、ハローワークと連携しながら、解雇される従業員の再就職に向けてサポートしていく方針だ。
出典
『紡績工場火災 従業員解雇へ』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20171227/5050001350.html
(2018年2月16日 修正2 ;追記)
2017年12月20日付の南日本新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
同工場や市によると、綿などを原料にさまざまな糸を製造し、従業員約80人が3交替で24時間操業していた。
約4万1400m2の敷地に倉庫や事務所が点在。
全焼した建物が最大で、ほぼ全ての製造設備があった。
消防によると、消防車32台と約180人を投入したが、建物内の機械が障害になるなどし、消火は難航。
午後3時すぎに、ようやく鎮圧状態になった。
12月22日付の南日本新聞紙面にも、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
警察によると、集塵機は空気中のチリを集める装置。
火元は、混打綿室と呼ばれる部屋に2台あるうちの1台で、大きさは縦横約1m、高さ約1.2m。
従業員が「集塵機付近から火が上がった」と証言しており、調査で付近の燃え方も激しかったことから、特定した。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。