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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2017521日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。

第1報は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7136/

 

 

(2018年12月6日 修正1 ;追記)

 

20181129102分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。

 

国の運輸安全委員会は29日、ヘリの回転翼で発生する下降気流「ダウンウォッシュ」の影響で落石が起き、遭難者に当たった可能性が高いとする報告書を公表した。

 

事故が起きたのは、昨年5月14日午後1時50分ごろ。

男性は、急斜面にある幅約3mの枯れ沢の中腹で左足首の痛みを訴えて動けなかったが、意識はあった。

 

ヘリでつり上げて救助しようとしたところ、山側から沢に沿って木の枝や石が落下。

腹に約30cmの石が当たり、男性が死亡した。

救助していた3人も軽いけがをした。

 

安全委は、救助者の一人がヘルメットにつけていたビデオの映像などから事故原因を分析。


それによると、無風状態の中、ヘリが山の斜面に向かい低速で進んだ際に、強い気流が沢に沿って山側に向かって、いったん吹いた。

 

その後、現場のほぼ真上に来たあたりで風向きが谷側に逆転し、落石が発生して事故が起きたという。

 

事故前に別の方向から進入した時や、事故後に真上から現場に降りてきた時には、落石は起こらなかった。

 

こうしたことから、安全委は、急斜面の溝状の地形に向かってヘリがゆっくり進入したことで、風向が大きく変わり、落石を誘発した可能性があるとした。

 

一方で、ヘリからは周囲の樹木が邪魔して現場の詳しい地形や男性の位置が見えなかったことや、遭難者の状態からできるだけ早く救助現場に向かおうとした事情があったことも指摘。


再発防止のために、山林でのヘリでの救助は地形の特殊性などを十分考慮して行うよう求めた。

 

出典

ヘリの風で?落石、救助中の遭難者死亡 山梨の事故

https://digital.asahi.com/articles/ASLCX5H2HLCXUTIL049.html?_requesturl=articles%2FASLCX5H2HLCXUTIL049.html&rm=428 

 

 

11291022分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

運輸安全委員会は29日、ヘリのメインローターから吹き下ろす「ダウンウオッシュ」と呼ばれる風の向きが急変して落石が発生し、男性に当たったとの調査報告書を公表した。

 

報告書によると、男性が取り残されていたのはV字形の深い谷。

ヘリは低速で接近し、男性を引き上げようと上空にとどまる「ホバリング」の状態になった。

 

接近中は、ダウンウオッシュの影響で、谷から山の方向へ風が流れたが、直後にホバリングの状態になると、風は山から谷へと正反対の向きに変わった。

 

こうした風向きの急変で、木の枝に引っかかるなどしていた岩が斜面を転がり、男性に当たった。

 

ヘリは接近し、ホバリングをする同様の飛行を計3回していたが、ほかの2回では、ヘリと山肌との角度の違いなどから、風向の急変は起きなかった。

 

事故は昨年5月14日に発生。

ヘリは米ベル・ヘリコプター・テキストロン社のベル412EP。

 

1回目のホバリングで救助隊員を降ろし、2回目では男性と共に救助隊員3人も負傷したため、救助を一時中断。

3回目で引き上げたが、男性は臓器損傷による出血性ショックで死亡した。

 

(共同)

 

出典

『山梨 谷で風向き急変、落石直撃 ヘリ救助活動中事故』

https://mainichi.jp/articles/20181129/k00/00e/040/227000c 

 

 

11291018分にNHK山梨からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

運輸安全委員会が公表した報告書によると、現場は落石が起きやすい急斜面で、機体が前進しながら接近したため、回転翼から吹き下ろされる風が強くなり、落石を誘発した可能性があるとしている。


当時はほぼ無風で、落石が起きたあと、救助地点の上空の、より高い位置から徐々に高度を下げながら再び接近した際は、落石はなかったという。

 

出典

ヘリ吹き下ろす風が強まり落石か

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20181129/1040004949.html 

 

 

11291334分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

同委は、山林での救助は地形の特性などを考慮する必要があるとしたが、「機長らが落石を予見するのは難しかった」としている。

 

出典

救助ヘリから「ダウンウォッシュ」落石直撃死

https://www.yomiuri.co.jp/national/20181129-OYT1T50064.html 

 

 

 

 

 

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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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