2017年7月8日19時12分にNHK東海から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月8日13時48分に中日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前9時半ごろ、愛知県豊橋市明海町の化学製品メーカー「KQ社」の工場でタンクが爆発して火災が起きた。
消防車12台が出て、火は約1時間半後に消し止められたが、警察によると、直径約8m、高さ11m余りの筒状のタンク1基が焼けた。
この工場では、鋳物を接着するのに使う薬品を製造していて、8日は従業員約100人が働いていたが、けが人はいなかった。
敷地内の南側には10基ほどのタンクが2列に分かれて並んでおり、このうちの1基から出火した。
近くの運送会社に勤務する男性は、「建物2階分ぐらいの高さの火柱が2秒ほど上がり、その後、黒煙に変わったのが見えた。『ドーン』という大きな音が響き、地響きのような衝撃が伝わってきた」と話した。
調べによると、タンクには、ふだん「フルフリルアルコール」という化学薬品が貯蔵されているが、内部を洗浄するため、6日からほとんど空にして準備を進めていたという。
警察と消防は、爆発が起きた状況や原因について詳しく調べている。
現場はJR豊橋駅から南西に約8km。
渥美半島の付け根にあたる、港に近い工業団地の一角で、爆発が起きたのは大手日用品メーカー「K社」の子会社。
この火事について「KQ社豊橋工場」の山口工場長は、「いまのところ、火事による周辺の環境への影響はないと考えている。事故当時は、来週に予定している原材料の入れ替えのために、作業員1人がタンクのそばで洗浄の準備をしていた。タンクは36年前から稼働しているが、これまでに事故などはなかった」と話している。
出典
『工場火災タンク1基焼ける』
http://www.nhk.or.jp/tokai-news/20170708/4991321.html
『豊橋の工場でタンクが爆発 K社の子会社』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2017070890121714.html
7月8日23時11分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社によると、タンクは爆発時、ほぼ空だったとみられるが、少量が残っていた可能性もあるといい、警察が実況見分して原因を調べている。
化学薬品は鋳物の製造に必要な樹脂を作るためのもので、主な成分は「フルフリルアルコール」。
工場内は火気厳禁だった。
タンクでは数日前から、作業員が薬品を配管から抜く作業を実施。
8日は作業を休んでおり、薬品を完全に抜いた後に洗浄予定だった。
洗浄は不定期に行われていた。
タンクは直径7.7m、高さ11.4mで、容量は約500m3。
近くには他に3基が並んでいた。
出典
『前日まで引火性薬品の排出作業 K社子会社のタンク爆発』
http://www.sankei.com/west/news/170708/wst1707080070-n1.html
(ブログ者コメント)
NHKの映像などによると、タンクの天板は全周が破断して吹き飛び、隣のタンクの上に裏返し状態で乗っかっているように見える。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。