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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20177692分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

アルツハイマー型認知症(AD)と生活に身近なアルミニウムとの関連を調べた学術論文が、最近、海外で相次いで発表されている。

 

一時はADの原因物質と疑われたアルミだが、単独の要因ではないとする見解が定着し、国内の議論は低調になった。

一方、発症に関わる多くの「危険因子」のうちの一つとみる研究は、欧米を中心に続いている。

 

今年1月、英キール大学などのグループの論文が、国際学術誌トレース・エレメンツ・イン・メディスン・アンド・バイオロジーに発表された。

近親集団で多発し、家族性ADと呼ばれる患者らの脳を直接分析した結果が注目された。

 

グループは、同国の研究機関が保存している、家族性ADを発症して死亡した男女計12人の脳組織から、高濃度のアルミを検出した。

 

通常、乾燥させた脳組織1g中のアルミは1μg程度だが、対象者の脳の一定の部位から1人につき12点ずつ採取した計144点の検体で、57点(40%)が倍の2μg超だった。

また、発光物質を使った顕微鏡観察では、アルミ濃度が低い検体でも、脳の病変部分にアルミが多く含まれていたという。

 

同論文は「これらのデータは、家族性ADでアルミが果たしている恐ろしい役割を一層高めた」と結論づけた。

 

直接的な定量分析のほか、過去のデータを集めて分析し直した論文も出た。

 

豪州シドニー大学などのグループは、2015年5月、脳のアルミ濃度について調べた学術論文34件を横断的に解析した結果を、ADの国際学術誌アルツハイマー・ディジーズに報告した。

 

各論文が記載した計386件の測定値を統計学的に評価し、誤差を見込んでも、AD患者の方が99.4%の確率で、一般人より脳内のアルミ濃度が高いと結論づけた。

 

同論文が扱った34件中、日本のものは1件だった。

日本でアルミの危険性を主張する研究者として知られる東京都神経科学総合研究所(現・都医学総合研究所)元参事研究員の黒田洋一郎さんは、3月、米国の神経疾患の学術誌ニューロインフェクシオス・ディジーズの求めで、アルミがADの原因の一つとする論文を発表した。

 

黒田さんは、アミロイドβ(ベータ)と呼ばれるたんぱくが脳細胞の膜に作用する過程で、アルミがアミロイドβを複数結びつける役割を果たし、細胞膜に出入り口(チャンネル)を作ってカルシウムを過剰に取り込ませ、細胞死を招くという仮説を提唱した。

黒田さんは、「新たな視点でアルミについても調べる必要がある」と話す。

 

 

〈アルツハイマー型認知症(AD)とアルミニウム〉

 

動物実験などから、アルミをADの原因物質とする説は2000年ごろまで注目されたが、単独の要因とはいえないとする見方が主流となった。

 

現在、ADの9割以上は、多くの生活習慣病と同様、複数の危険因子が絡み合って起こるとみられている。

 

危険因子には、遺伝子の変異や加齢のほか、たばこやストレスも挙げられ、アルミをめぐる研究も、この危険因子か否かを問うものが多い。

 

ADには、生活環境や体質が似通った近親集団で多発する「家族性」の患者が数%程度いて、全症例の1%未満が「遺伝性」とされる。

症状が特徴的に表れる家族性や遺伝性の事例は、発症機構を探るため重要視されてきた。

 

 

《鳥取大学医学部の浦上克哉教授(日本認知症予防学会理事長)の話》

 

アルツハイマー型認知症の危険因子の筆頭は加齢だ。

アルミニウムも、そこまで明確ではないものの、危険因子の一つであるという見方は否定できないと考えている。

 

研究の進展で、環境や食事のなかにも従来より多様な危険因子が指摘され、アルミも鉄イオンとの相互作用で脳組織に悪影響を及ぼしているとする説など、これまでとは違う視点が提示されている。

 

極端に神経質になる必要はないが、過剰な摂取を避けるための習慣づけはするべきだと思う。

 

 

《藍野大学の武田雅俊学長(大阪大名誉教授、日本精神神経学会理事長)の話》 

 

アルミニウムが高濃度で検出されても、それは症状の進行に伴う現象で、発症に寄与している証拠とは言えないのではないか。

 

アルツハイマー型認知症の脳組織に見られる「老人斑」という病変は、いろんな物質を吸着しやすいためだ。

 

ただし、アルミが神経系に毒性を及ぼすのは事実で、水銀などと同様、有機化合物と結合したアルミは神経や脳細胞を死滅させる。

そういう神経毒ではあるが、この病気の危険因子とは言えないだろうと考えている。

 

出典

『アルツハイマーとアルミ、関連ある? 海外では論文続

http://www.asahi.com/articles/ASK6W4HT2K6WPTIL01M.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

アルミが神経系に悪影響を及ぼすという情報は、過去に下記記事でも紹介スミ。

 

2013628日掲載

2013621日報道 厚生労働省は食品に含まれるアルミの許容量について基準を作ることを決定

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2977/

 

 

 

 

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そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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