2019年11月14日20時58分にNHK香川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前11時半ごろ、食用油の製造会社、Jーオイルミルズの坂出市入船町の事業所で、高さおよそ25メートルの「サイロ」と呼ばれる倉庫が爆発しました。
消防が消火活動にあたり、火はおよそ2時間半後に消し止められましたが、この爆発によってサイロに併設されている運搬用エレベーターの補強工事を受託していた作業員3人が病院に運ばれ、このうち高知県安芸市に住む51歳の男性が足の骨を折るなどの大けがをしたほか、高知県香美市に住む57歳の男性があごに軽いけがを負ったということです。
警察や会社によりますと、爆発したサイロには家畜の飼料となるトウモロコシが貯蔵され、爆発が起きた当時、けがをした作業員ら4人が近くで溶接作業などをしていたということで、警察は溶接作業で発生した火花が引火して粉じん爆発が起きた可能性があるとみて、詳しい原因を調べています。
現場はJR坂出駅から北におよそ1.2キロ離れた、企業の倉庫や大型店舗が建ち並ぶ地域で、近くのホームセンターの店員は「大きな音が鳴ったので見たら鉄骨が倒れていて、時間差で爆発が起きました。炎と一緒に煙が上がり花火の大きい音のような爆発音が鳴りました。周りの人も驚いていました」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20191114/8030005163.html
11月14日14時43分にNHK香川からは、下記趣旨の補足的記事がネット配信されていた。
この爆発で、近くで整備作業をしていた男性3人がけがをして病院に運ばれたということです。
消防によりますと、3人のうち1人が重傷ですが、3人はいずれも意識はあり命に別状はないということです。
会社によりますと、この倉庫には家畜の飼料用のトウモロコシを保存していて、今月上旬からトウモロコシを運ぶエレベーターの補強工事を行っていたということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20191114/8030005157.html
11月14日付で該社からは、事故時のやや詳しい状況が記された、下記趣旨のお詫び文書がネット配信されていた。
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3.発生経緯
バケットエレベーターの老朽化に伴う補強工事中に、火気を使用したために、バケットエレベーターにおいて粉塵爆発が起こったと思われ、それに起因して何らかの経路でバケットエレベーターに隣接したサイロにおいても、 粉塵爆発を起こしたものと思われます。
バケットエレベーター:穀物を垂直に搬送することができるエレベーター
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https://www.j-oil.com/notices_20191114.pdf
(ブログ者コメント)
以下は、映像の4コマ。
サイロ天板が、ほぼめくれた状態になっている。
2021年4月28日17時5分にNHK香川からは、粉じん爆発の恐れがあるからと火気使用は禁止されていたのに工事会社の現場責任者はアーク溶接させていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
坂出市入船町のJ−オイルミルズ坂出事業所では、おととし11月、家畜のえさを保存する「サイロ」と呼ばれる倉庫が爆発し、サイロに併設された運搬用エレベーターの近くで工事をしていた作業員3人が足の骨を折るなどのけがをしました。
この事故をめぐっては、現場責任者だった坂出市の運搬機器修理会社の田中副工場長が、注意を怠って事故を起こしたとして去年6月、警察に書類送検されていましたが、丸亀区検察庁は27日、副工場長を業務上過失傷害の罪で略式起訴しました。
起訴状によりますと、副工場長は当時、エレベーターのかごの部分を補強する工事をしていましたが、かごの中に漂う穀物の粉じんに引火すると粉じん爆発が起きる恐れがあるため、会社から火の使用を禁じられていたにも関わらず、アーク溶接をしてエレベーターとダクトでつながった倉庫を爆発させ、ほかの作業員2人にけがをさせたとされています。
運搬機器修理会社は、「重大な事故を起こしてしまい、大変申し訳ございません。今後、このようなことがないように会社をあげて再発防止に努めていきます」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20210428/8030009895.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。