2017年5月16日14時53分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山口県防府市の駐車場で、11日、生後2か月の女児が車内に約5時間40分にわたって置き去りにされ、死亡した事件。
母親が保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された。
この日、同市内の最高気温は夏日となる25.7℃を記録。
死因は熱中症だった。
同様の事件・事故は全国でも後を絶たない。
専門家は、「短時間でも、車内に人を残して離れるのはやめてほしい」と注意を呼びかけている。
日本自動車連盟(JAF)によると、車内での熱中症の事故は、真夏よりも春先から初夏にかけて発生する傾向にある。
比較的に外気温が低いと、「車内が高温になることはない」と誤解してしまうという。
JAFは、乗用車のエンジンを切って窓を閉め切った状態で、一日中、日差しの当たる場所に止めた場合の温度変化の実験を実施。
車外の最高気温が23.3℃だったのに対し、車内は運転席付近で最高48.7℃、ダッシュボード付近は70.8℃にまで上昇した。
炭酸ジュースの缶は、飲み口の部分が大きく変形した。
捜査関係者によると、今回の事件でも、母親はエンジンを切って窓を閉め切ったままにしていて、女児は後部座席のチャイルドシートに寝かされていたという。
車は黒色のワゴンタイプだった。
山口大大学院創成科学研究科の加藤泰生教授(熱工学)は、「密閉された空間では熱の逃げ場所がなく、車内の温度は急激に上昇する」と危険性を指摘する。
同大大学院医学系研究科の鶴田良介教授(救急・総合診療医学)は、「乳幼児は発汗機能が未発達で体温が上がりやすく、熱中症になりやすい。梅雨明けにかけて湿度も高くなるので、リスクが高まる」と述べた。
県消防保安課によると、昨年5~8月、県内で熱中症の疑いで搬送された人数は計720人。
7、8月は計14人が自動車内で発症した。
出典
『気温23度でも運転席48度、車内の熱中症注意』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170516-OYT1T50038.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。