23日午後4時40分ごろ、君津市の「新日鐵住金君津製鐵所」でゴンドラに1人で乗って煙突の内部に入り、壁の補修作業にあたっていた市内の建設会社に勤務する男性(27歳)が転落した。
煙突の底で作業を見守っていた同僚が気づいて消防に通報し、男性は病院で手当てを受けたが、2時間半後に死亡した。
煙突は高さが30m、直径が1m50cmほどで、警察によると、男性が社内の規定で定められている命綱をつけていたかどうかははっきりしないという。
警察ではいっしょに作業をしていた同僚に話を聞くなどして、事故の詳しい状況や安全管理が適切に行われていたかどうか調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/chiba/1083413601.html?t=1364175484104
2013年1月29日23時2分に秋田魁新報から、また1月30日付で読売新聞秋田版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後2時半ごろ、横手市雄物川町の穀物貯蔵施設・カントリーエレベーター建設工事現場(JA秋田ふるさと発注)で、作業員3人が高さ約7mの足場付近から転落した。
屋根からの落雪に巻き込まれたとみられる。
うち1人(30)が約1時間20分後、搬送先の病院で死亡が確認された。死因は窒息死。
他の2名も、1人(27)は腰の骨を折り、もう一人(41)は胸の骨を折って重傷。
警察の調べでは、3人は午後1時すぎから建物南東側の屋根付近で足場の解体作業を行っていた。
地上にいた現場責任者が「ザー」という大きな音を聞いて駆け付け転落事故があったことを確認、別の作業員を通じて119番した。
3人はヘルメットと安全帯を着けて作業していたが、雪の衝撃で外れたのか、発見時は着用していなかった。地面は圧雪状態だった。
警察は、当時の状況について関係者から話を聞き、落雪を予測できなかったかなどを調べている。
出典URL
http://www.sakigake.jp/p/akita/national.jsp?kc=20130129r
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20130129-OYT8T01390.htm
(2013年3月2日 修正1 ;追記)
2013年1月30日付の秋田魁新報紙面に、事故時の若干詳しい状況が下記趣旨で掲載されていた。
JAによると、4段に組まれた足場のうち、一番上の足場が外されたことで、屋根の雪が一気に落下した可能性がある。
3人のうち2人は高さ約1mの雪の山から顔を含めて半身が出ていたが、死亡した男性はすっぽり雪の中に埋まって、姿が見えなかったという。
悲鳴を聞いてすぐに救助に向かった作業員の男性は、「雪が硬く、掘り起こすまで10分以上はかかった」と話した。
別の作業員の男性によると、屋根には全面に雪が積もっており、積雪は30cmほどあったという。
(ブログ者コメント)
今冬も、落雪による被害が多発している。
屋根に積もった雪で建物が崩壊したという報道も、数回目にした。
ことほどさように、積もった雪は重いらしい。
今回事例も、掘り起こすまで10分以上かかったとのこと。
そこで、積もった雪がどの程度重いものか調べたところ、気象協会から「雪の重さを考える」というタイトルで、下記趣旨の報文がネット配信されていた。
参考までに紹介する。
○雪の密度は、乾いた雪で0.05程度、湿った雪で0.1程度。
○屋根雪の平均的な密度は0.3以上。
○投影面積あたりの重さで考えると、軽乗用車で53cmの積雪に相当する。
○1mの雪なら、埋もれたら自力脱出はまず不可能。
出典URL
https://www.jwa.or.jp/news/docs/2012-02-09.pdf
2013年1月12日18時28分に和歌山放送ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前11時10分ごろ、和歌山市吉田の3階建てビルの3階部分の高さ8.6mの足場で、他の同僚5人と防音シートをロープで引き上げる作業をしていた、とび職の男性(55歳)が、シートとロープをつなぐフックが切れたことで、バランスを崩して転落した。
男性は病院に運ばれたが、およそ5時間後に死亡した。
一緒に作業をしていた同僚は、パイプに身体を固定していたため、無事だった。
警察は、フックが切れた原因などを調べている。
出典URL
http://wbs.co.jp/news/?p=16607#more-16607
一方、1月13日付で朝日新聞和歌山版(聞蔵)からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ビルの外壁に組まれた足場で、ビニール製の防音シート(長さ約6.4m、幅約1.8m)をロープで吊り上げようとしたところ、接続部分の布が切れ、バランスを崩したという。
23日午前11時50分ごろ、松前町徳丸の倉庫解体現場で「人が倒れている」と119番通報があった。
アルバイト作業員の男性(62)が頭を強く打ち、死亡した。
警察によると、男性はフォークリフトの爪にパレットを渡して上に乗り、倉庫の屋根の鉄筋を解体中に転落したという。
警察が事故原因を調べている。
http://www.police.pref.ehime.jp/sokuho/sokuho.htm
20日午前、宇都宮市でビルの窓ガラスを清掃していた男性が、転落して死亡する事故があった。
警察によると、20日午前10時半ごろ、宇都宮市簗瀬町の栃木県建設産業会館のビルで、61歳の清掃会社役員の男性が、屋上から下に向かって窓ガラスを清掃していたところ、転落した。
男性は病院に運ばれたが,死亡が確認された。
同会館は4階建てで、男性は屋上からロープを2本つるし、その間に板を渡したブランコのような形の作業台に乗って作業をしていたという。
男性の会社は、同会館の委託を受けて、男性を含む4人が窓ガラスの清掃、残る1人が屋内で床の清掃など、合わせて5人が作業をしていたが、男性の落下を目撃した人はおらず、同会館の女性が倒れている男性を発見し、119番したという。
警察では、事故の詳しい原因や安全対策が万全だったかなど、詳しいことを調べている。
出典URL
http://www.crt-radio.co.jp/3416.html
10日午後0時10分ごろ、船橋市の鉄管専門工場「クボタ京葉工場」で、運転前の溶鉱炉に燃料の薪を搬入する作業をしていた同社社員の男性(42)が、地上22mのゴンドラ上から溶鉱炉の底に転落。全身を強く打って死亡した。
現場は、鉄管の主原料のスクラップを溶かす建物。
高さ22mの位置に燃料となる木材の仮置き場かあり、男性はゴンドラから仮置き場へ木材を運んでいた。
ゴンドラの形状は八角形で、直径2.4m。側面は高さが2mあり、扉を開いて資材を出し入れする。
当時、男性の他、同僚2人がゴンドラ内にいたという。
警察によると、男性は上下に移動するゴンドラに約860kgの薪を積んで仮置き場の脇に停止させ、木材を運び出す際に転落したという。
同社の話では、ゴンドラからの転落は過去にはないという。
29日午後1時25分ごろ、川崎市川崎区宮本町のマンション外壁工事現場で、足場の解体作業をしていた解体工の男性(20)が8階の足場から約21.5m下に転落した。
男性は病院に搬送されたが、約4時間後に死亡した。
警察によると、男性は事故当時ヘルメットをかぶり、命綱を使用していた。しかし、男性が体に装着していた命綱から伸びるロープが、作業をしていた足場に張った綱と接続されていなかったという。
警察で詳しい事故原因を調べている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/121129/kng12112920470006-n1.htm
17日午後3時50分ごろ、美浜町の関西電力嶺南変電所内で作業をしていた協力会社社員の男性(58)が足場から転落した。
男性は市内の病院へ搬送されたが、体を強く打って意識不明の重体。
警察によると、男性は高さ1.7mの作業台の上で配管の設置作業をしていた。
大きな物音を聞いた同僚の男性が様子を見たところ、ヘルメットをつけた男性が倒れていた。足場は崩れていなかったという。現場は屋内で、照明もついていたという。
警察は、事故原因などを調べている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/121119/fki12111902060001-n1.htm
(ブログ者コメント)
□労安則では、高さ2m以上で作業する場合は作業床を設置するよう定められているが、その2mという数字、それ以下なら安全ということではなく、おそらくはどこかで線引きする必要があって定められたものだろう。
高所で作業する場合は、1.7m高だろうが1m高だろうが、転落すれば命にかかわるような事故になる恐れがある、そういうことを改めて教えてくれた事例だ。
□それにしても、どのような作業台の上で作業していたのだろう?「足場」、「作業台」と報道されているからには、まさか脚立ではないと思うが・・・。
2012年11月2日19時58分にNHK岐阜から、11月3日14時1分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午前10時半ごろ、岐阜市鷺山の岐阜北郵便局で「男性が窓から転落した」と消防に通報があった。
消防が駆けつけたところ、郵便局の駐車場で、清掃作業員の男性(51)が頭から血を流して倒れていて、男性は病院に運ばれたが、頭や胸を強く打っていて、間もなく死亡した。
男性は、もうひとりの作業員と一緒に2人で岐阜北郵便局の窓の清掃作業を行っていて、高さおよそ12mの3階の建物の中から外へ身を乗り出して、窓(縦1.7m、横1.6m)を拭いていたところ、転落したという。
ほかにけがをした人はいなかった。
男性は、作業中にヘルメットをしていたが、転落した際にヘルメットが外れてい
たという。
警察は、男性が誤って手足を滑らせて転落したとみて、もう1人の作業員から話を聞くなどして詳しい状況を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/gifu/3083196821.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121103-OYT1T00455.htm
(ブログ者コメント)
今年10月に川口市で起きた転落死亡事故でも、ヘルメットが脱げていたと報じられていた。
他の転落事故でも、報道されてはいないが、結構、そのようなことがあるのかもしれない。
(2014年1月9日 修正1 ;追記)
2014年1月7日19時24分にNHK岐阜から、関係者が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととし11月、岐阜市の郵便局で3階から身を乗り出して、窓の清掃作業をしていた男性が転落して死亡した事故で、警察は必要な安全対策の措置を取っていなかったとして、男性が勤務していた建物管理会社の役員ら2人を業務上過失致死の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、作業を行っていた建物管理会社に勤務する、いずれも岐阜市の63歳の役員と35歳の現場責任者の男2人。
この事故は、おととし11月、岐阜市鷺山の岐阜北郵便局で、愛知県一宮市の男性(当時51)が高さおよそ12mの3階の窓から身を乗り出して、窓ガラスの清掃作業を行っていたところ、誤って転落して死亡したもの。
警察によると、現場では、高さ2m以上の場所で作業する場合、労安法で義務づけられている、足場を組むなどの安全対策の措置が取られていなかったという。
調べに対し、2人はいずれも「作業員の安全への配慮が足りなかった」と容疑を認めているという。
このため警察は7日、2人を業務上過失致死の疑いで書類送検した。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/gifu/3084314591.html?t=1389224194056
30日午前8時50分ごろ、広島県大竹市のダイセル大竹工場から「ボイラーの中に作業員が転落した」と119番があった。
修理作業中の男性が頭部などを強く打ち、搬送先の病院で死亡が確認された。
警察によると、男性は足場の解体中に何らかの原因で約20m下に転落したとみられる。
警察は男性の身元の確認を急ぐとともに、転落した経緯などを調べる。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121030/dst12103014160014-n1.htm
8日午後2時すぎ、長崎市の三菱重工業香焼工場で建造中のタンカー内で、電気工事会社員の男性(44)が約6m下の鉄板に転落。病院に運ばれたが、約3時間半後に死亡した。
警察によると、男性は、海水をためて船の安定性を保つタンクで照明器具を取り外す作業をしていた。
警察は、男性が足場から足を踏み外して転落したとみている。
一方、10月9日20時30分に長崎文化放送からは、まったく状況が違う、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性は8日午後2時ごろ、香焼工場で建造中のタンカーの船内で架設照明の撤去を終えて手すり付きの階段を登っていた際、約6mの高さから転落し、死亡した。
階段の角度は75°と急で、警察は労災事故として調べている。
造船所では去年、労災事故で2人が死亡したことを受けて9日に安全教育施設を開設する予定だったが、この事故のため延期した。
出典URL
http://www.ncctv.co.jp/news/
(ブログ者コメント)
事故時の状況が異なる2つの報道だが、記述の具体性から考えると、長崎文化放送の記事に書かれているような状況だったのかもしれない。
24日午前8時25分ごろ、埼玉県入間市木蓮寺の一戸建て住宅建築現場で、足場で作業中の建築作業員Yさん(72)とMさん(73)が転落。
Yさんは出血性ショックにより病院で死亡が確認され、Mさんは肋骨を折るなどの重傷を負った。
警察の調べによると、2人は下請けの作業員で、資材を運ぶ際、2階と屋根の間に組まれた仮の足場へ移動したところ、足場を固定してあった器具の一部が外れ、約5m下の建物の基礎部分に転落したとみられる。
警察では、命綱やヘルメットの有無など安全管理に問題がなかったか調べる方針。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120824/stm12082418220005-n1.htm
下請け業者の作業員に安全帯なしで解体作業をさせたとして、今治労基署は13日、解体業者のS組と同社社長(51)を労安法違反容疑で書類送検した。
容疑は5月18日午前10時40分ごろ、同市伯方町のM造船構内で、下請け会社の男性作業員に高さ10mの足場で安全帯なしに解体作業をさせ、転落した男性に頭の骨を折る重傷を負わせたとされる。
また、同じM造船の工場内で起きたクレーン事故について、同署は同日、同社と同社工場長(56)を同容疑で書類送検した。
容疑は同24日正午ごろ、同社社員が必要な安全教育を受けずに門型クレーン(4.8トン)を操作し、クレーン脚部を下請け会社の男性作業員に接触させて、ろっ骨骨折の重傷を負わせたとされる。
出典URL
http://mainichi.jp/area/ehime/news/20120814ddlk38040371000c.html
2日午前11時25分ごろ、豊橋市明海町のネット製造販売会社「T社」の倉庫で、同社の嘱託社員の男性(71)が移動式スチール棚の最上段から転落し、頭を強く打ってまもなく死亡した。
警察によると、スチール棚は高さ3.8m。男性は、同僚男性(68)と棚に置いてあった製品の確認作業中、棚が動き出した際に転落したという。
(2012年11月29日 修正1 ;追記)
2012年11月21日付で朝日新聞三河版から、事故当時の詳しい状況などが下記趣旨でネット配信されていた。
豊橋労基署は20日、T社と同社の専務(70)を労安法(事業者の講ずべき措置など、就業制限)違反の疑いで書類送検した。
同署によると、同社工場の倉庫で従業員(71)が高さ3.7mの移動式スチール棚から落ちて死亡する事故があった。
同社と専務は、棚に従業員を昇らせる際、本来、荷台に人を乗せて上昇させてはならないフォークリフトを使った疑いがある。
また、技能講習を修了していないために運転資格のない別の従業員にフォークリフトを運転させた疑いもある。
(ブログ者コメント)
フォークリフトの違反使用が事故の原因だったのか、それとも事故原因を調べていて判明した事実だったのか、この記事だけでは分からない。
2012年7月14日14時37分にNHK佐賀から、また7月15日付で朝日新聞佐賀全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月10日、神埼市のヤクルト本社佐賀工場の建物の建設現場で、高所作業車の上に乗って吸気ダクトの取り付け作業をしていた会社員の男性が誤って転落した。
この事故で男性はおよそ10m下のコンクリートの床で頭などを強く打って意識不明の重体となっていたが、14日、死亡した。
警察によると、男性は同僚と2人で高所作業車のカーゴ(横約2m、縦約3.5m)に乗って作業をしていて、作業車の高さ90cmほどの転落防止用の柵を乗り越えて転落したという。
警察では、男性の体と柵をつないでいた命綱が柵から外れていたことから、当時の状況や安全管理に問題がなかったのかについても調べを進めている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/saga/5083590941.html
(2014年3月1日 修正1 ;追記)
2014年2月25日付で佐賀新聞から、現場監督が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神埼署は24日、業務上過失致死容疑で、当時の現場監督(41)を書類送検した。
容疑は、同月10日午前11時25分ごろ、高所作業車で高さ約10mの地点にダクトを取り付ける作業で、安全ベルトなどの転落防止措置を指示する業務上の注意義務を怠り、男性会社員を転落させ死亡させた疑い。
出典URL
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2638872.article.html
25日午前9時55分ごろ、埼玉県北本市の同市体育センターで、メーンアリーナの天井で電球や安定器の交換作業をしていた男性(37)が、約20m下の床に転落。
男性は全身を強く打っており、搬送先の病院で約6時間半後に死亡が確認された。
警察などによると、男性は天井のはりの上で命綱を着けずに作業していたといい、警察で事故当時の詳しい状況を調べている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120626/stm12062616320006-n1.htm
一方、2012年6月27日付で朝日新聞埼玉版(聞蔵)からは、若干ニュアンスの違った、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
天井裏で同僚2人とともに鉄骨で固定された足場に乗って作業していたが、厚さ数cmのウレタンの天井を突き破って落ちたという。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。