2018年10月5日18時20分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月下旬、県が胎内市で建設中のダムに試験的に水をためた際、ダムの下流のおよそ1kmの区間で水がない状態となり、魚が死ぬ被害が出た問題で、県は、事前に定められたルールに反して、水を一切放流していなかったことがわかった。
県によると、今月2日、新発田地域振興局に「胎内川に水が流れていない」という通報があったほか、ツイッター上にも胎内川で魚が死んでいるという情報が投稿された。
県によると、現在、胎内川の上流に建設を進めている「奥胎内ダム」に水を試験的にためるため、先月25日から28日までの4日間、ダムの水門を閉めたことから、下流のおよそ1kmにわたり、水がなくなったいう。
これを受けて県が被害状況を調べたところ、カジカやイワナあわせて1000匹あまりが死んでいたことがわかったという。
また、県の「試験湛水計画」や「工事中のダム操作に関する要領」では、放流の際、「下流の魚類に影響を与えないよう必要な流量を確保する」と定めているにもかかわらず、職員が守っていなかったことがわかった。
県は、ルールどおりに放流が行われなかった経緯について詳しく調べている。
県河川整備課の原田課長補佐は、「事前の計画どおりに放流せず、申し訳ない。原因の究明をはかるとともに、再発防止に努めたい」と話している。
出典
『県職員がルールに反して放流せず』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20181005/1030005306.html
10月5日6時50分にNHK NEWS WEBからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県の新発田地域振興局は、ダムの水門を開け閉めするときには胎内市や警察、消防、電力会社などの関係機関に事前に連絡しているが、今回、地元の漁業協同組合には連絡していなかったという。
同局は4日、電話で漁協に謝罪したということで、「水門を閉めても水たまりなどが残り、完全に水がなくなるとは思わなかった。関係者にご迷惑をかけ申し訳ない」とコメントしている。
出典
『ダム下流が無水状態に 県が謝罪』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20181005/1030005296.html
10月8日付で新潟テレビからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県は原因について、流木などが流れ込み設備が損傷する恐れがあったため、ゲートを閉鎖し、放流を停止しても影響は小さいと判断したと発表した。
再発防止策として、今後は流域の監視や職員の意識向上の教育を強化するとしている。
出典
『胎内川で魚大量死 県が判断ミス』
10月5日19時28分にNHK新潟からは、過去にもダム放流でルール違反があったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県が管理するダムを巡っては、去年6月、新発田市にある加治川治水ダムで、ルールに反して、サイレンなどで告知しないまま観光客向けの放流が行われ、下流で遊んでいた親子が流されてけがをした。
このほかにも、県内の7つのダムで告知せずに放流を行うなど、ルールに違反した運用が相次いで見つかった。
さらに、報告の遅れや、記者会見で事実と異なる説明を行ったとして、当時の土木部長や河川管理課長などが処分を受けている。
出典
『ダム巡りルール違反 去年も』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20181005/1030005307.html
(ブログ者コメント)
昨年6月の新発田市事例は、本ブログでも紹介スミ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。