2016年2月19日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5666/
(2016年3月12日 修正1 ;追記)
2016年3月4日付で読売新聞大阪版から、犬の尿で腐食が進んだらしいという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月4日21時54分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、第1報ともども、タイトルも修正した)
腐食が進んだ原因は犬の尿だった可能性が高いことが、市の調査でわかった。
照明柱の根元付近の土から、アンモニアに関連する成分が高濃度で検出された。
散歩中の犬が何度も尿をかけたため、腐食が進んだとみられる。
腐食した照明柱の倒壊は各地で起きているが、成分分析で腐食原因を調べたケースは珍しい。
市は、腐食の原因を調べるため、照明柱の根元付近の土の分析を民間研究機関に依頼。
排せつ物のアンモニアに含まれる「アンモニア態窒素」が検出された。
照明柱から約2m離れた場所の土と比べると、濃度は照明柱の方が約9倍高かった。
尿には、金属のさびを進める力が、雨水より強いという。
現場は、犬の散歩で訪れる人が多い。
照明柱は、国や都道府県、市町村の管理。
尿による腐食を防ぐには、藤本慎司・大阪大教授(環境材料学)は、「根元部分に専用の塗料などを塗るのが効果的だ」と話す。
市は、市内の公園施設について、腐食を防ぐために再塗装することを検討している。
また、飼い主のマナーの問題もあり、市は、ペットに照明柱の周りで排せつさせないよう呼びかける。
犬のしつけの専門教室「DOGLY」(東京都)のスタッフは、「散歩前に自宅で排せつを済ませておくのがマナーでもある。トイレシートを持参してその上で排せつさせる方法もある」と語る。
照明柱が腐食して倒れる事故は、各地で起きている。
13年以降、兵庫、福岡、島根、大阪府で発生。
多くが、道路網の整備が進んだ高度成長期に設置されており、老朽化も腐食の一因。
大阪府は「倒壊の危険はこれから増す」といい、国土交通省は、点検方法などのマニュアルを策定中だ。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20160304-OYO1T50019.html
http://this.kiji.is/78451375108949501?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
犬の尿によって、どのように腐食が促進されるのだろうか?
下記文献の参考欄に『正常な犬の尿のphは5~7』と記されているので、酸性腐食ではなさそうな気がする。
file:///C:/Users/17001972/Downloads/AN0006353X-20060315-0001.pdf
可能性として考えられるのは、持続的に水分が供給されることによる電池腐食。
あるいは、防蝕会社HPに『アンモニアなどを組み合わせると塗装を膨潤劣化させることがある』とあるので、塗装剥離ということかも。
http://www.bousyoku.com/page115.htm
ブログ者が調べた範囲では、理由はよく分からなかった。
しかし、いずれにせよ、ポール販売会社のHPに『柱の地際部分は犬尿などの腐食促進物にさらされ腐食環境が最も厳しい状態になる・・・』と書かれているので、専門家には知られていたことのようだ。
もしかすると、土の成分分析も、そういった会社のアドバイスで実施したのかもしれない。
http://www.ypole.co.jp/technology/pole/finishing/cat2/001.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。