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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20185201841分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。

 

下水道に流れ込む想定外の水「不明水」に、自治体が頭を悩ませている。

雨水や地下水が、どこからか下水管に浸入して発生。

マンホールから水があふれ出るなど、生活に影響を及ぼすケースもある。

下水管の老朽化で、今後、さらに被害が広がる恐れがあり、自治体が対策を急ぐ。

 

「トイレの水が流れにくい」「台所でボコボコ音がする」。

2017年7月の九州北部豪雨の際、佐賀県江北町の役場にはこんな情報が寄せられた。

 

同町の下水道は、平常時の2倍の水を処理する能力があるが、どこから流れ込んだか分からない水で能力を超過。

土地の低い地域を中心に生活排水が流れにくくなり、町は防災無線で「風呂の水は次の日に流して」などと呼び掛けた。

 

江北町で同様の事態が起きるようになったのは5年ほど前。

17年度に約2000万円を計上し、今夏までに「不明水」の浸入経路を突き止める計画だ。

 

国交省によると、多くの自治体は、汚水と雨水を別の下水管に流す「分流式」を採用する。

雨水は雨水管を通り、汚水管には流れない設計。

 

だが、雨水がマンホールの隙間から浸入したり、住宅の雨水管が誤って汚水管に接続されたりして、不明水となっている可能性が高い。

 

下水管や家庭の排水施設の老朽化で生じた亀裂などから雨水や地下水が浸入していることも考えられ、海が近い地域では地下水に海の水が入り込むことが要因になるという。

 

大雨時に川へ放水する「合流式」と違い、必ず下水処理場を通る分流式では、不明水の流入ですぐに処理能力を超えてしまう。

 

仙台市では、東日本大震災以降、不明水が問題になるケースが増えた。

3月上旬の大雨時にも、市には「マンホールから水が噴き出し始めた」などの問い合わせがあった。 

震災で下水管に細かなひび割れが発生したとみて、原因の特定を進める。

ただ、「浸入箇所がいくつあるかわからない。浸入をゼロにするのは難しいのではないか」(仙台市下水道調整課)。

 

神戸市は1999年に、不明水の実態調査を実施。

老朽化で雨水が流れ込む可能性がある家庭の排水設備の交換費用を助成したり、雨水や海水が流入する場所を修繕したりするなど、他自治体に先駆けて対策を進めてきた。

 

それでも、13年度に下水処理場で処理した全水量の15%ほどが不明水。

下水道部計画課の樋野課長は、「マンホールから汚水が噴き出ることは減った。しかし、市内の排水管は約4000kmあり、一気に不明水を解消するのは難しい」と話す。

 

30年近く、自治体の不明水の調査を手掛けているペンタフ(大阪市)によると、下水管は設置から50年ほどでひびから雨水が浸入するなどの劣化が進む。

同社の担当者は、「管の老朽化はさらに進む。ゲリラ豪雨が多くなれば、不明水に悩む自治体は増えるだろう」とみる。

 

国交省下水道部は、「問題は認識しており、国としても対策を考えていきたい」としている。

 

出典

「不明水」流入、あふれる下水 自治体苦慮

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30741780Q8A520C1CC1000/?n_cid=NMAIL007 

 

 

本件、益社団法人)全国上下水道コンサルタント協会の広報誌にも、解説的記事が掲載されていた。以下は抜粋。

 

下水道管路施設の維持管理等調査に関する業務に携わって、30年を超える歳月が立ちました。

 

・・・・・

 

そもそも不明水とは何でしょうか。

単純にいえば、計画下水量を超えて下水道管路施設内を流下する水量のことで、管路施設の支障箇所からの地下水や雨水浸透などがあります。

 

・・・・・

 

不明水が問題となる点は、以下のようなもの等があります。

  流入量の増加で処理量が増大、水質変動など放流水質が
   不安定

  地下水浸入による土中内空隙原因の陥没事故発生

  雨天時異常流入でポンプ施設や処理施設障害が発生

  雨天時異常に対応するための職員の増員や過剰施設の投資

 

・・・・・

 

不明水の原因施設は、一般的に図-1に示す箇 所が想定されます。

現場調査や詳細調査は図に示す各施設を対象に調査・検討を進め、分析の結果、不明水量への寄与が高い施設に対して対策検討を行います。

 

・・・・・

 

出典

『不明水とつき合って 30 年』

http://www.suikon.or.jp/suikon/vol.46/suikon46_019.pdf

 

 

※「水坤」は水コン協(公益社団法人 全国上下水道コンサルタント協会)の広報誌
  で、毎年春・夏号を発刊。

http://www.suikon.or.jp/suikon/index.html

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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