2018年8月8日19時30分にmBS NEWSから、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
8日午後5時半すぎ、京都市北区で「河川敷の木が突然倒れて高齢の男女2人がけがをしている。男性が下敷きになっている」と通行人から通報があった。
警察によると、鴨川のそばにある住宅街の松の木が1本倒れ、89歳の男性が下敷きになり、80歳の女性も巻き込まれた可能性があるという。
2人はすぐに救助されたが、男性は頭を強く打ち、女性も首の痛みなどを訴え、救急車で病院に運ばれた。
「突然、ばきっという形で、音と同時に倒れていました」
(目撃者)
警察は、木が腐って倒れたとみて調べている。
出典
『鴨川近くの住宅街で松の木が突然倒れる 男女けが』
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20180808/GE000000000000023848.shtml
8月9日18時16分にNHK京都からは、推定原因など、下記趣旨の続報的記事がネット配信されていた。
京都市は、市内の街路樹について7年前から、木の内部の健康状態を調べる「樹勢診断」と呼ばれる検査を行っている。
市が管理する街路樹は、およそ4万本あるが、この検査の対象は桜やけやきなどに限られ、今回倒れた松は対象外だという。
その理由について、市は、松は桜やけやきに比べて傷みにくいことなどを挙げている。
今回の事故を受けて、市は9日、現地で緊急の点検を行い、ほかの松の木の状態を調べたところ、根元が傷んでいる木が数本、見つかったという。
市は、樹木医の意見も聴いて、松が倒れた原因を調べるとともに、今後の対応を検討することにしている。
京都市建設局の田中緑化推進課長は、「市民の安心・安全を守るため、原因の調査を早急に進めていきたい」と話していた。
【住民 「市はチェックを」】
現場では、9日も地元の人たちが犬の散歩やランニングをする姿がみられた。
近くに住む50代の女性は、「事故の前に、大学生の娘が自転車で通っていたので驚きました。いきなり倒れるとは思っておらず、とても怖いです。市にはチェックをしてほしいです」と話していた。
また、小学生の孫と近くを通りかかったという74歳の女性は、「怖いと思いましたが、人手や費用を考えると、どこまで管理できるのか難しく思います」と話していた。
【専門家 「幹がもろくなり倒れたか」】
専門家が現地を調べたところ、松は幹の水分が不足してもろい状態になり、枝葉の重さを支えられずに倒れた可能性があることが分かった。
8日午後5時半ごろ、京都市北区の小山東玄以町を流れる賀茂川沿いの道路で松の木が突然倒れ、下敷きになった89歳の男性が腕の骨を折る大けがをしたほか、80歳の妻も背中を打つけがをした。
9日午後、樹木医の小島俊男さんが現地を訪れ、倒れた松の木の状態を調べた。
その結果、幹の中心部は繊維が切れて乾いた材木のようになっていて、水分や養分が十分に行き渡っていなかったという。
こうした状態はしばらく続いていたとみられ、去年の台風の強風などで木に力が加わったことが、幹の中の繊維が切れた原因だと考えられるという。
さらに、倒れた木のそばには、近年切り倒されたとみられる木があり、風よけがなくなったうえに日当たりが良くなり、枝葉が多く茂ったとみられるという。
このため、小島さんは、松は幹がもろい状態になっていたにもかかわらず、枝葉の重さが増え、それに耐えられず倒れた可能性があると指摘している。
出典
『倒木でけが 松の木は検査対象外』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20180809/2010001236.html
(ブログ者コメント)
mBS NEWS掲載写真によれば、曲がりくねった松ではなく、杉のようにスラっとした松。
それが土手の上から下の道路に向かって倒れており、枝葉の部分が道路全体にかぶさっている。
一方、NHKの映像によれば根元から折れており、折れた部分に腐食された様子はみられない。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。