2019年7月3日5時30分に神戸新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
街路樹の根が住宅の汚水管や升に入り込み、下水を詰まらせることがある。
自治体の過失かどうかは各ケースで異なるが、神戸市は2018年度、4件で和解、損害金として計約37万円を支払った。
市内で年間数件は発生しており、街路樹と建物の距離が近い、昔からの住宅街で目立つという。
市建設局によると、植物は栄養分と水分を求めて根を伸ばす性質があり、漏水しないほどのわずかな継ぎ目の空きでも入り込む。
下水施設と木が数m離れていても起こり得るし、もちろん、木は街路樹にも限らない。
家庭排水が流れにくくなったり、汚水升があふれたりして発覚する場合が多い。
西宮や宝塚、姫路市など兵庫県内の他の自治体も「頻繁ではないが、時々発生する」としている。
神戸市は再発対策として、下水がある方向に根が伸びないよう、地中に特殊なシートを張る場合もあるが、「最初から対策するのは難しい」。
管をはわせる深さは地形などで異なり、汚水升の造りも住宅によりまちまちなためだ。
マンションなどの集合住宅で起きることもある。
市は、街路樹の再整備や下水管の更新を進めており、近年の住宅地は歩道の幅を広く取る分、街路樹と住宅の距離も離れることから、「今後、同様の事例は減っていくのではないか」とみている。
18年度に和解した4件の損害賠償の専決処分は、開会中の神戸市会6月定例会で報告された。
◇
神戸市は、水漏れや汚水噴出といった水回りの緊急トラブルについて、水道局が委託・運営する「水道修繕受付センター」を総合相談窓口とするシステムを6月から運用し始めた。
高額な修理料金の請求など、悪質業者による契約トラブルを防ぐため、同センターが相談内容に応じて市の契約業者や指定工事店を案内する。
24時間対応、通話料無料。TEL0120・976・194
出典
『街路樹の根が下水管を詰まらせる? 神戸市内で年間に数件発生』
https://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/201907/0012479880.shtml
(ブログ者コメント)
樹木の根が原因で下水が詰まった事例は、本ブログでも2件ほど紹介している。
2016年6月1日掲載
『[昔の事例の顛末] 2015年10月 兵庫県宝塚市で市道に植えられた桜の木の根が地中の公共汚水管内に入り込み、4m先の民家の汚水管に達して詰まらせたトラブルで市は賠償金を支払い』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5980/
2013年12月25日掲載
『2013年12月19日報道 東京農工大で放射性物質を含んだ排水用の埋設配管継ぎ目が切り株の根が伸びたためにずれ、長期にわたって漏れた排水で周辺土壌が汚染』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3545/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。