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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20197372分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

上越地域消防事務組合が火災の原因調査について学べるアプリを開発し、火災の予防に積極的に取り組んだことが評価され、最優秀賞にあたる消防庁長官賞を受賞した。

受賞したのは、上越市と妙高市を管轄する上越地域消防事務組合。


同組合は、去年夏、職員の提案で、火災の出火原因などを調べる「火災調査」を学べるアプリを開発した。


このアプリには、1000枚以上の火災現場のCG映像が使われ、さまざまな現場を見ながら、どんな調査が必要か、何が原因と考えられるかなどを選択肢から正解を選ぶ形式で学ぶ仕組みになっている。


このアプリは、判断が的確かどうかも採点される仕組みで、消防学校や県内の消防署の研修などで教材として活用されているという。


総務省消防庁によると、こうした研修はこれまでにほかに例がないということで、同組合は、このほど消防庁の表彰の最優秀賞にあたる消防庁長官賞を受賞した。


同組合の伊藤消防長は、「最高位の表彰をいただき、感極まっている。火災や被害者を出さないことが最重要な課題なので、全国の消防職員にアプリを利用していただいて、1件の火災、1人の被害者を減らすように役立ててほしい」と話している。

 

出典

『火災原因学べるアプリで最優秀賞』

https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20190703/1030008465.html 

 

 

631759分に上越タウンジャーナルからは、より詳しい下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

上越地域消防事務組合は、火災の原因などを様々な角度から調べる「火災調査」業務をゲーム感覚で学べる「火災調査シミュレーションアプリ」を開発した。

 

担当した同組合消防本部予防課火災調査係長の入村さん(男性、39歳)は、「消防本部の垣根を越えて、全国の消防職員に教材として活用してほしい」と話している。

 

※アプリ説明動画(7分弱)

https://youtu.be/JhdjmGBnbL8

 


入村係長は2014年4月、同課に配属され、消防大学校火災調査課で学んだ。

 

「全国水準の火災調査を叩き込まれた。火災調査について『みんなに伝えなければいけない』という義務があった」と当時を振り返る。

 

伊藤消防長の「人の胸に届く新しい仕事をやろう」という言葉を胸に、周囲の助けを得ながらアプリ制作に没頭した。

 

これまで学んだ火災調査の知識や書類作成に必要なもの全てを盛り込み、1000枚以上の火災のCGを作成。

ストーリーは原稿用紙400枚以上にものぼった。

 

火災調査で長い経験を持つ先輩にも監修を依頼した。

 

入村係長は、「みんなが調査の目を持ち、みんなの知恵を結集して判定者にパス(渡す)することができればと思い、続けてきた」。

 

アプリ「火災調査 もう一つの火災現場へ」は、架空のアパートにおける火災調査を通して、実際の調査手順を踏みながら、必要な情報を学び、原因判定までを行う内容。

 

数多くの選択肢や見分箇所を自ら選んで物語を進める仕組みだ。

 

「火災調査の知識がないと、ゲームオーバーになる。無事に物語の結末にたどり着いたプレーヤーは教本の基礎知識が身に付くよう設計した」と入村係長。

 

アプリ制作を手伝った同じ予防課の清水さん(男性、31歳)は、「笑いもあるし、涙がでるほどに感動する話になっているんです」と話す。

 

現在は、同組合の職員全員がこのアプリで学んでおり、特に経験の少ない若い職員の知識向上などに役立っているという。

 

アプリは現在、全国の消防職員に“無期限貸与”も行っており、入村係長は、「同じ悩みを抱える人たちの役に立つ。日本の消防のためになるアプリだと思っている。消防に携わる多くの人たちに利用してもらいたい」と話している。

 

▼アプリの貸出規定はこちら(上越地域消防事務組合)

 

【消防庁長官賞を受賞】

 

同アプリが消防本部の予防業務における優れた取り組みになったとし、全国で最高賞「消防庁長官賞」を受賞した。

 

選考会議では、56団体の応募の中から選考委員が審査。

同組合が長官賞4団体の一つに選ばれた。

 

選考委員は、「消防庁でも大都市消防本部でも手をつけてこなかったシミュレーション訓練に、中規模本部が『アプリ開発』という形で挑戦し、結果に結びついたところが素晴らしい」と評価された。

 

出典

『上越消防が火災調査アプリ開発 消防庁長官賞を受賞』

https://www.joetsutj.com/articles/83865926 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇アプリ説明動画は、ちと展開が早く、文字など読み取りにくいが、このアプリがどういうものかは理解できる。

 

〇貸出規程には、一般公開用ではなく、消防職員専用と書かれて
  いる。

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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