2018年5月14日22時12分にNHK千葉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後3時半すぎ、千葉県四街道市小名木にある建材メーカーの敷地内で、新しい工場を建てるために組み合わせた鉄骨をクレーンで引き起こす作業をしていたところ、突然、倒れた。
この事故で、作業に当たっていた東京・江戸川区の会社員、高橋さん(男性、56歳)が鉄骨の下敷きになって死亡した。
また、39歳の男性が全身を強く打ってけがをして病院に運ばれ、手当てを受けている。
命に別状はないという。
警察によると、倒れた鉄骨は合わせて1トンほどの重さがあったということで、これまでの調べで、鉄骨の一部にかかっていたクレーンのフックの部分が破損した疑いがあるという。
工事を行っていた大阪市に本社のある建設会社・M組は、「あってはならない事故で、被害に遭った人には大変申し訳なく思っています。事故の原因を詳しく調べ、再発防止を図りたい」と話している。
警察は、作業の進め方や安全管理に問題がなかったかなど、当時の状況を詳しく調べている。
出典
『計1トンの鉄骨が倒れ2人死傷』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20180514/1080002235.html
5月14日18時11分に日テレNEWS24からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後3時半すぎ、千葉県四街道市の工場で「鉄骨10本が落下し作業員2人が下敷きになった」と119番通報があった。
工場の敷地内で、長さ約5mで40kgほどの鉄骨10本を束ねて、クレーンでつり上げている途中に、何かの原因で外れ、近くの作業員2人にあたったという。
この事故で、50代の男性作業員が死亡し、30代の男性作業員が腕にけがをしたという。
出典
『クレーンから鉄骨落下 1人死亡1人けが』
http://www.news24.jp/articles/2018/05/14/07393010.html
5月15日付の千葉日報紙面には、下記趣旨の記事が掲載されていた。
警察や消防によると、現場付近には約10人の作業員がいて、外壁用の鉄骨の組み立て作業中だった。
(ブログ者コメント)
NHKの映像を見ると、1本の鉄骨に10本ほどの鉄骨を直角に組み合わせた、魚の骨状の鉄骨がクレーンのそばに横たわっている。
それが落下した鉄骨かもしれない。
事故3日後の5/17(木)に現地を見た。当然のことだが工事は停止されて現場は森閑としていた。問題のクレーン車は40ton程度の物がブームを折りたたんで置かれていた。千葉県市川にある(株)大益(だいます)産業のものだ。フック部は確認出来ないような状態になっていた。作業は当時建設中の工場建屋の側壁の鉄骨の取付作業を行っていたようだ。この作業の建屋南面は工事を終えており、北面か西面の作業を行おうとしていたと思われる。鉄骨10本程度を魚の骨の様に組み合わせた後に、引き立てお越しして一気に1スパン分を取り付ける作業だ。この時に吊具が外れて倒れた為作業中の二名を巻き込んでの事故となった。問題はなぜ倒れたかだが、吊具(クレーンフックおよびワイヤーやシャックル等全般)の破損やゆるみなどによる脱落によるものが一つ。また、荷が先に倒れてその結果、吊具の破損を招いた場合の、倒れさせた原因との二つの面がある筈。警察は前者に注力するが、後者は労基の所管である筈だが警察が調査するとなった時点で原因調査はあまり行わずに再発防止策にのみに携わる。その労基の姿勢が世の中の工事事故が減らない一因ではないのかと考える。原因究明無くしての再発防止策など建前だけに終わる。
ところで、通常であれば工事事業者名は伏せられるのだが今回はなぜか森組の名前が公表されている。それも東京本店が事業者なのに大阪本店(本社)であるかの様になされている。事業者名の公表の原則はどうであるのか、また、今回の公表した経緯が何であるのか明らかにしていくことも捜査機関の監視のためのも必要と考える。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。