2018年5月15日に東京新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
14日午前11時45分ごろ、JR新宿駅に近い渋谷区代々木2のビル修繕工事現場で、鉄パイプが歩道に落下し、直撃を受けた歯科関連会社員の男性(41)=千葉県松戸市=が左目付近を13針縫うけがを負った。
取材に応じた男性は、「一歩間違えれば死んでいた。安全管理を徹底してほしい」と訴えた。
現場は、JR新宿駅南西約450mの、飲食店やオフィスビルが立ち並ぶ一角。
警察によると、鉄パイプは直径3cm、長さ3.7m、重さ5.1kg。
2階部分の足場から落ちたとみられる。
60代の男性作業員は、「足場に立て掛けてあったが、目を離したすきに落ちていた」と説明しているという。
ビルは8階建てで、壁面は落下防止シートで覆われていたが、一部に隙間があった。
警察は、ここから落ちたとみている。
業務上過失致傷の疑いも視野に、安全管理に問題がなかったか調べている。
男性は病院に運ばれ、手当てを終えた同日午後、現場で警察に状況を説明、取材にも応じた。
それによると、営業先回りをして歩道の真ん中を一人で歩いていた時、突然「左のこめかみ近くにドーンと痛みが走った」。
鉄パイプの先端が当たったとみられ、衝撃でひざをついて倒れ込み、路面に大量の血が流れ続けたという。
ワイシャツは袖口にべっとりと血痕が付き、鉄パイプが当たったとみられる襟元は破れた。
「いつも歩いている場所。まさか、上から落ちてくるとは。九死に一生を得たが、きちんと原因を調べてほしい」と、語気を強めた。
出典
『歩道に鉄パイプ落下 新宿駅近く 通行人13針縫う』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201805/CK2018051502000114.html
5月14日17時5分にNHK首都圏からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
落下したパイプは太さが直径3cm、長さがおよそ3m70cmで、中は配線を通すため空洞になっていて、2階の足場付近から落下し、ビルのそばの歩道を歩いて通行していた男性にあたったとみられるという。
現場では、当時、看板に電源をつなぐ工事が行われ、作業員が複数のパイプを運ぶ作業などをしていたという。
出典
『工事現場でパイプ落下通行人けが』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20180514/0011711.html
(ブログ者コメント)
工事現場から落下した鉄パイプの先端が歩行者の頭に当たった事故は、2016年に港区でも起きている。(以下は第1報1/2)
『2016年10月14日 東京都港区のビル外壁改修現場で、作業外の場所から未固定足場パイプが落下し通行人に刺さって死亡、防護板は一部撤去、誘導員は通行を許可 (第1報 1/2)』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6389/
その時は35m高さからの落下、かつ、先端が薄っぺらい形状だったため頭に突き刺さり、歩行者の方は亡くなった。
今回は2階からの落下、かつ、映像で見ると先端の断面は円形につき、死亡事故にはならなかったのかもしれないが、打ち所が悪ければ大変な事になっていた可能性がある。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。