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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20172271526分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

温泉施設での硫化水素による事故を防ぐため、環境省の検討会は27日、施設の設備や構造などに関する基準の改正案をまとめた。

浴室内の換気を24時間行うなど、施設や自治体に対し、安全対策の強化を求める内容が盛り込まれている。

 

3年前、北海道足寄町の温泉施設で、入浴中の男性が倒れて意識不明の重体となる事故があり、その後、浴室から国の基準を大幅に上回る高い濃度の硫化水素が検出されたことを受けて、環境省の検討会は去年から、温泉施設の設備や構造など、安全対策に関する基準について議論し、27日、都内で開いた会合で基準の改正案をまとめた。


改正案には、硫化水素が発生する可能性がある「硫黄泉」を利用している施設に対し、浴室内に24時間連続で換気できる設備を設置することや、硫化水素の濃度を測定する際には、浴槽に温泉が注ぎ込み、特に濃度が高くなる「注入口」の付近で測ることなど、安全対策の強化を求める内容が盛り込まれている。


さらに、自治体に対し、施設側から測定結果について定期的に報告を受けたり、必要に応じて立ち入り調査を行ったりするなど、安全を確保するための措置を適切に取るよう、求めている。


環境省は、今後、改正案をホームページで公開するなどして広く意見を聞いたうえで、ことし7月をめどに基準を改正するとともに、施設や自治体向けのガイドラインも作成することにしている。

 

環境省の検討会の座長を務めた埼玉医科大学の倉林均教授は、「『硫黄泉』については、これまで効能ばかりが取り上げられてきたが、数は少ないが事故も起きているので、基準の改正案では、施設側にしっかりと安全対策をしてもらうとともに、行政も監視することがポイントとなっている」と述べた。


そのうえで、「温泉は日本のすばらしい文化の一つなので、注意しながらも安心して楽しめるよう、対策をしっかり行ってほしい」と話していた。

 

硫化水素が発生する可能性のある「硫黄泉」の源泉は全国に1204か所あり、このお湯を使っている温泉施設の浴槽は合わせて6434に上る。


このうち、環境省が去年10月、全国の自治体を通じて行った調査で、浴室内で硫化水素の濃度が国の基準を超えた温泉施設の浴槽は合わせて33あった。


具体的には、青森県が16と最も多く、次いで北海道が7、山形県が6、宮城県が4となっている。
また、浴室内の硫化水素の濃度を定期的に測定していなかった浴槽は5503と、全体の85%に上った。


このため、今回の基準の改正案には、自治体に対し、施設側から硫化水素の測定結果について定期的に報告を受けるなど、安全確保のための適切な措置を行うことを求める内容が盛り込まれた。


硫化水素の中毒に詳しい医師によると、硫化水素は、微量であれば人体に影響はないということだが、国の基準を超えるような高い濃度になると、意識を失うなどの事故につながる可能性があり、安全管理には濃度の定期的な測定が欠かせないという。


また、硫化水素は空気より重く、低いところにたまりやすい性質があるため、特に背の低い子どもなどは十分な注意が必要だとしている。

 

過去の事故を教訓に、独自に安全対策を進め、今回、環境省の検討会が基準の改正案をまとめるにあたって、取り組みが参考にされた施設がある。
それは、福島市にある高湯温泉。

 

白く濁ったお湯が関節の痛みなどに効くと評判で、年間およそ17万人が訪れる。

この温泉の源泉は、高い濃度の硫化水素を含んでいる。

過去には、硫化水素が原因と見られる事故も起きていて、41年前には、入浴中の男性客が死亡した。


これを教訓に、各温泉施設は独自に安全対策を進めてきた。

高湯温泉で温泉宿を経営する遠藤さん(男性、61歳)は、環境省の検討会の委員も務めていて、今回の基準の改正案をまとめるにあたって、これまでに行ってきた取り組みが参考にされた。


対策の一つ目が、源泉からお湯を施設の浴槽まで運ぶ水路の構造。

中に木の板を何枚も入れて階段状にしている。

お湯が板を乗り越えて落ちる際に空気に触れるため、硫化水素の濃度を下げることができるという。


入浴客が利用する浴室には、さらに多くの対策を施している。

源泉からのお湯が浴槽に注ぎ込む「注入口」は、浴室内でも最も硫化水素の濃度が高くなりやすいため、すぐそばの壁に換気孔を設けている。


さらに、その真上には24時間動く換気扇を設置。

万が一、故障して止まることがないよう、点検も欠かさない。


浴室内の硫化水素の濃度も、毎日2回以上、測定している。

この際もやはり、最も濃度が高くなりやすい「注入口」の付近を中心に測定する。


こうした取り組みは、入浴客の安全を守るうえで効果的だとして、基準の改正案に盛り込まれたほか、今後、基準に基づいて施設や自治体向けに作られるガイドラインにも掲載される見通しだ。


遠藤さんは、「昭和40年代に硫化水素が原因と見られる本当に残念な事故があったので、それをきっかけに、高湯温泉全体で取り組もうと始めた。安全対策を徹底し、お客さんに安心して入浴していただくことがいちばんのサービスだと考えています」と話していた。

 

出典

温泉の硫化水素事故防止へ 基準の改正案まとまる

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170227/k10010891731000.html

 

 

2271659分に産経新聞からは、下記趣旨の補足的記事がネット配信されていた。

 

環境省は、27日、温泉施設での硫化水素中毒事故を防ぐための設備構造基準について、常に換気することなどを明記した改正案をまとめた。

パブリックコメントを経て、7月をめどに自治体へ通知し、基準の内容をより具体的に示したガイドラインも作成する方針。

 

昭和50年に定めた基準では、硫化水素濃度は、浴槽の湯面から上方10cmで20ppm、浴室の床から上方70cmで10ppmを上限と規定。

改正案では、湯の注入口など濃度が浴室内で最も高くなる地点で測定するよう求めた。

 

また、基準が適切に運用されているか、施設から自治体に濃度測定の結果を報告させたり、立ち入り検査を実施したりし、必要に応じて行政指導や処分をすることが望ましいとした。

 

北海道足寄町の温泉施設(現在休業中)で平成26年10月に男性客が中毒とみられる症状で意識不明となった事故を受け、有識者による検討会を設置して議論していた。

 

出典

基準に「常に換気」を明記 温泉事故防止で環境省

http://www.sankei.com/affairs/news/170227/afr1702270025-n1.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

足寄町の事例は下記記事参照。

 

20161028日掲載

[昔の事例の顛末] 201410月 北海道足寄町の温泉施設で入浴中の客が硫化水素中毒で重体、濃度測定不実施、過去にも死亡事故あれど溺死等と診断、環境省は基準見直しへ 

 

(1/2)

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6407/

(2/2)

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6406/

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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